#41 寝過ごしちゃいました....?!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#41 寝過ごしちゃいました....?!
11月。修学旅行でほっかいどーへやってきた私たち。
3泊4日の3日目。
この日はグループごとに別れ、サッポロや小樽を散策することになっていた。
私たち池戸、藍、美歩に翔のグループは小樽の散策組。
小樽運河や美味しいイタリアン、そしてオルゴールなどでこの町を満喫。
そして夕方。
今回も18時までにサッポロへ集合する必要があったので早めに駅へ戻ってきた。
時刻は16時半頃、集合場所のサッポロまではおよそ30分。ええ、むしろまだ余裕なくらいね。
ちなみに余った時間は少しだけサッポロ駅付近をウロウロするらしい。
...すると小樽の駅の前には福岡先生が立っていた。
そうだ、みんなの見回り担当って話だったわね。
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「お疲れ様です、皆さん。研修は順調ですか?」
「あ...お疲れ様、です...福岡先生...」
福岡先生に挨拶する翔。
....あ、そうだ!
「先生ー!!見て見てー!さっきこれ作ってきたのよ!!」
私は福岡先生にさっき作った自作のオルゴールを自慢する。
しかし....
「...はいはい、優衣奈さん。自慢したいのはわかりますが
今はまだ自主研修の時間です。」
さすが福岡先生.....冷静に返されてしまう。
ちぇーっ、修学旅行のときくらいもっと弾けてもいいじゃなーい?!
なんて思っていると....
「まったく...
でも、そのオルゴール、とても綺麗に出来ていると思いますよ。」
もう一度私のオルゴールを見て笑顔になる福岡先生。
ん、も、もう...!!素直じゃないんだから.....!
「...それはそうと、皆さんは今から札幌に戻るのですか?」
続けて私の話から話題を変える。
「そうですか。次はちゃんと時間を意識して戻ってこれたようですね。」
ああ....
そういえば函館のとき、30分以上遅れて説教されたんだっけ....
これだけ早く駅に戻ってきたのだからもう遅れるはずないじゃない!
この頃の私はそう思っているのであった....
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「...あ、電車来るみたいっすよ。」
プシーッ。
無事に電車に乗ることができた。
これであとは集合場所に帰るだけ。
「...いやあ、小樽楽しかったっすね...」
「ええ、とっても。」
美歩と藍が隣で語りあっている。
私も私もー.....!
「ねーっ!小樽のチーズケーキとか.....ふぁぁぁ...」
「優衣奈。お前は寝とけ。」
ひとつあくびをしただけで池戸にそう言われる。
「なんでよーっ、そんなことしたら....zzzz」
そんなことしたらみんなとおしゃべりできないじゃなーい....
そう言おうとしたが結局眠気には勝てず、気づいたらぐっすり眠ってしまうのであった.....。
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[本日もご乗車ありがとうございました。まもなくー、終点ー、新千歳空港ー。
お忘れ物のないようご注意ください。]
「んーっ....」
だいぶ眠ってしまった。
大きく伸びをして自分の荷物を持つ。
すると....
「...あれ?ねえ、翔たちは?」
周りを見渡すと、私と池戸以外の人は誰もいない。
池戸も今起きたみたいで、同じように困惑していた。
「....な、なあ....さっき終点ってアナウンスが聞こえた気がしたんだが.....」
「え、ええー、まさかー.....」
プシーッ。
[終点。新千歳空港ー。
このあと列車は回送運転になります。
皆様、またのご乗車をお待ちしております。]
「降りるしかなさそうだぜ、一旦....」
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困惑しながら私と池戸は電車を降りる。
するとそこは本当に空港ビルの中だった。
「俺ら....乗り過ごしちまったみたいだな.....」
なんて落ち込む池戸をよそに、私は駅の先にあるお土産屋さんに駆け寄る。
「まあまあ、池戸!せっかく来たんだからお菓子でも買って行かない!?」
「なんでそんなポジティブでいられるんだよ....」
「え...?だってまあたくさん寝たからかな!」
やれやれと息を吐く池戸。
今の私たちには大きなテンションの差があるのであった。
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しばらく私はお菓子を見ていた。
するとその間翔たちと連絡が取れていた池戸は私に状況を伝える。
「...なあ優衣奈。翔たちは俺たちを起こすのが間に合わなくて
先に降りたんだって。札幌で待ってるっぽいから早く帰.....」
「うん、分かった!じゃあこれだけ買って帰る!」
お菓子を色々見て満足した私は結局、ひとつだけ買ってカバンにしまうのであった....。
--------------------1時間後....
サッポロの駅に着いた。
駅に行くと、改札の奥で翔たちが福岡先生と一緒に待っているのが見える。
「....あーっ!!翔!!藍!!美歩!!ただいまー!!....うはっ!!」
みんなのところに駆け寄った私だったが、
改札を通ろうとしたとき突然機械が動いて弾き返される。
うへぇっ...!!地味に痛い.....!
「だ、大丈夫です?!優衣奈ちゃん...!?」
さすがに藍も心配してくれる。
さらに、近くにいた駅員さんも慌てて駆けつけてきてくれた。
「...すみません、あのー...こちらチャージ不足ですね。
あちらの乗り越し精算機でチャージをお願いします。」
「そっ、そんなーー!!」
結局このあと乗車賃を支払い、残金がほぼ0になる私と池戸なのであった...。
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...夜。
私と池戸、それに私と池戸のことを待っていた翔たちは
みんなのいる食事会場の時間に間に合わなかった。
そのため福岡先生と一緒に近くのお店で夕食を済ませてから
ホテルでみんなと合流する。
するとホテルでは自由時間でおしゃべりしたり
ボードゲームで遊んだりしていた。
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「ええーっ、また遅れて福岡先生を困らせたのー?」
早速楓にその話をすると藍や美歩も恥ずかしがる。
すると委員長がその話に加わってきた。
「話は聞きましたよ。まったく...
委員長として見過ごせませんね。これで万が一迷子にでもなっていたら....(ブツブツ....)」
「まあまあ....無事戻ってきたんだからいいじゃない.....ね....?」
「あのねぇ....私が一体どれだけ心配していたのか分からないですか....?!
同じクラスメイトとして翔の悲しむ顔を見るこの気持ちが......!!」
やっぱり委員長は翔のことかい.....
しかし私のことを心配していたことは本当だったようで、
「これは委員長命令です。もうこれ以上勝手なマネはしないでくださいね!?」
私のところに近づいて力強くそう言う。
何はともあれ寝過ごしって怖いな.....
そう思う私なのであった.....。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
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