#42 飛行機って...飛ぶの?
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#42 飛行機って...飛ぶの?
11月。修学旅行でほっかいどーへやってきた私たち。
3泊4日の3日目。
グループごとに別れ、サッポロや小樽を散策することになっていたこの日。
私は池戸、藍、美歩に翔のグループで小樽の散策をしていた。
しかしその帰り。
小樽からサッポロへ戻る電車の中で寝過ごしてしまい新千歳空港まできてしまう。
しかも途中で翔や美歩、藍とはぐれ、残されたのは私と池戸のみだった。
ところが空港に降りたった私は
そこで売っていたお土産屋さんに釘付けになり吞気に買い物をする。
電車の中で眠って元気になったのと
サッポロと新千歳空港の遠さを理解していなかったからである。
....結局、空港にやってきてから1時間してみんなと合流。
当然集合時間の18時を超え、食事会場にも間に合わなかったので
福岡先生と一緒に近くのお店で夕食を済ませてからホテルでみんなと合流。
そんな慌ただしい1日を終え、いよいよ修学旅行も最終日を迎えるのであった.....
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3泊4日の4日目。
...と言っても今日はもうトウキョウへ帰るだけ。
サッポロ市内にあるホテルから新千歳空港へ行き、
そのまま飛行機でトウキョウへ帰るんだって。....ん?新千歳空港.....?飛行機....?
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「よしっ、ここからは最後の移動だ!!札幌のホテルのバスの入り口の....」
「空港までっすね。」
「...そういうことだ!さあ、やり残したことはないか?!」
朝。
ホテルで朝食を食べ終えるとすぐに出発する。
ちなみにホテルではジンギスカンとかいう羊肉の料理が並んでいた。
ほっかいどーの名物らしくて、せっかくなので私も頂いてみる。
ところが他のお肉よりもクセがあって私にはちょっと食べにくかった。
妖精時代の名残で、お肉自体好き好んで食べないからかもね...
「....北海道、楽しかったですね。」
....すると今朝のジンギスカン話を
思い返している私の隣で藍がホテルを振り返りながら言う。
「もう帰りっすかー。自分まだあと1年くらいいたいっす。」
「いや、それもう北海道に移住してるじゃーん!」
また、楓や美歩も朝から元気そうだ。
これだけ楽しい旅も終わりを迎えるとなんだか寂しくなる。
そうこうしているうちにバスに乗り込む準備が整い、
そのまま新千歳空港に向け1時間の移動がはじまるのであった....。
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「よし!!空港到着だ!!
11時40分の飛行機だからチェックインを済ませたヤツから待機だな!」
現在の時刻は10時前。
飛行機は電車やシンカンセンと違って乗り込む時間が決まっているため
早めに行って待っていないと乗り遅れたらもう一度手続きをしないといけないのである。
ってか私たちこれから空を飛ぶのー?!
...なんて考えてたのも束の間、私はすぐにお土産に気を取られる....。
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「...んわーっ!!これ美味しそーう!!でも....」
待機時間。
お土産屋さんを見ていた私は再びお菓子とにらめっこしていた。
ただ、昨日の電車賃でもうお菓子が買えないのである。
すると....
「おい、それ昨日も見てただろ。」
池戸に声をかけられようやくそのことに気づいた。
なんと私が見ていたお菓子とは昨日来たときに見ていたお菓子と同じものである。
しまった、無意識に同じお土産屋に来てたーー!
けれどそれだけ何度も見てしまうということは
それだけそのお菓子が魅力的だったのかも....?
「...べ、別に見てるだけなんだからいいじゃない...!
もう買えるだけのお金持ってないし......」
...と、池戸に対して言っているはずが
ちょうど近くにいた楓にも聞こえていたようで....
「なるほどしょうがないわねー。だったら私が買ってきてあげる。
そのかわり、カレー屋で今まで以上に接客頑張るのよ?」
そう言ってそのお菓子をレジに通し、私にくれた。
しかし楓にお金がなくて買えなかったことがバレて少し恥ずかしかった。
「は、はあ?!別に欲しいなんて一言も言ってないし!!
けど.....くれるっていうなら貰っておいてあげてもいいけど....?うん....ありがと.....」
「ふふ、素直じゃないんだから。」
そんなこんなでいつの間にか時間は流れ、
あっという間に飛行機に乗る時間になるのであった。
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飛行機に乗った。
席はシンカンセンよりも狭く、荷物は大きな物以外持ち込めない。
「ねえ、これから私たち飛ぶの?」
私は隣の席にいた楓に声をかける。
「当たり前でしょ。まさか帰りも新幹線だと思ってた?」
ううん、と首を横に振りもう一度楓を見る。
そっか、シンカンセンも飛行機もはじめてだとさすがに怪しまれちゃう感じ....?
「なら静かにしといてね。私、飛行機では寝る派だから。」
楓にそう言われ、これ以上言い返すこともできない。
未だ動かない窓の外をただただ眺めているのであった。
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それから少しして。
ついに飛行機は動き出す。
最初はバスのように道を走っているのであった。
「....ねえ、ほんとに飛ぶの?これ?
てっきりこのまま上に飛ぶのかと......」
なんてひとりごとを言っていた次の瞬間、
ガクン...!
ゴォォォォ....!
飛行機は突如勢いをつけ、もの凄い勢いで走り出す。
そして.....
「....!!」
飛んだ....!
飛んでる、飛んでるー?!
窓の外を見ていた私は飛んだ瞬間を見ることができた。
みるみるうちに陸は離れていき、空港や住宅が小さくなっていく。
「すごい、すごいわ!!」
ひとりで興奮している私と
隣で迷惑そうにする楓。
「ちょっと....静かにしてって言ったじゃん....」
「あ、、ごめん、楓....でもこんなの、静かにしていられるわけないじゃない!」
やれやれ、と諦めてもう一度目を瞑る楓。
当然私以外のみんなは特にはしゃいでなどいなかった。
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それからしばらく。
飛行機は雲の上までやってきて、ひたすらに青い空と白い雲が広がる。
時折雲のなくなった空からは、遠くに大きな山々が見えた。
「ねえ、あれはどこ?ほっかいどー?」
....どうやら違うらしい。
突然後ろから肩を叩かれ、手書きの地図が渡された。
ちょうど私の後ろに座っていた地理担当で隣のクラスの副担、安土先生からである。
ってかずっと私の話聞いてたんかい。
...その地図によるとあれは行きにシンカンセンで通過したトウホクという地方だった。
特に今はアオモリとイワテの海岸沖を飛んでいるらしい。
また、この地図には他にも今回の修学旅行先である
函館やサッポロ、小樽までのルートがこと細かく書かれていた。
へえ....さすが地理の先生.....
こんな細かくこの地域を地図にするだなんて
すごいわねぇ.....
なんて思っていると....
[....今見えているのは青森県から宮城県にかけて広がる三陸海岸。
リアス式海岸が続く世界有数の漁場で知られるこの海岸では....]
突然、後ろの安土先生が何やら言いはじめた。
声が小さいのは恐らく楓や他の生徒に配慮してだろう。
でも....
「あ....いや....そこまで詳しく知りたいわけでは.....」
ボソボソと聞こえる安土先生の声に、複雑な気持ちのまま時が流れていくのであった.....。
続く....
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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