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「おいおい嘘だろ? 何やってんだよクロヴァ」
そこへグロッパが現れる。
魔王の骸へ一瞬で移動すると魔王の首を手にして聞いた。
「糞! お前がやったのか? 」
「そうにゃ」
「そうか」
グロッパは確認だけすると魔王の首をもって帰って行った。
「マクスいいの? 」
当然、まだ戦うと思っていたリースが聞くと
「いいにゃ。もう、限界にゃ」
そう言いながらマクスは倒れた。
「マクス! 」
急いでマクスに回復をかけるロダ。
いくら声をかけてもマクスは反応しなかった。
王宮に帰ってから一週間、ようやくマクスが目を覚ます。
「やっと起きたのねマクス」
「あまり心配させるな」
「そうですぅ」
「どれくらい寝てたにゃ」
「一週間よ、一週間。もう起きないんじゃないかと思ったわよ」
心配をよそに、マクスのお腹がぐうーと鳴る。
「腹減ったにゃ」
「そうね、ご飯にしましょ」
そうしてみんなでご飯を食べた。
「帰ったよ」
マクスはフィラスナの所へと報告に行く。
「うむ、ご苦労だったな。よくやった」
フィラスナが労ってくれる。
「ああ、疲れたよ」
「大分寝ていたようだが? 」
「まぁね」
マクスはバツが悪そうに頭を掻く。
「ははは、お前の役割はこれからも続く分かっているな」
「もちろん。でも苦手なんだよね」
「だからこそだろ? 」
「うん。じゃあ行ってくる」
「ああ、気楽にな」
そう言って別れる二人はどちらも笑顔だった
王宮の広場には多くの国民が集められていた
「我がパラッツの国王、シーマである」
いつものように名乗りを上げるシーマ。
「では紹介しよう、魔王討伐を成し遂げた勇者を」
それを聞いて国民から歓声が上がる。
「どうもにゃ。俺が勇者にゃ」
広場は静まりかえる中、マクスはスピーチを続けた。
「魔王討伐はとっても大変だったにゃ。
でも、この世界を守るために頑張ったにゃ。
時にはつらいこともあったにゃ。
それでもあきらめずにがんばったにゃ
だからそんな自分を褒めてやるにゃ。
よくがんばったにゃって言ってやりたいにゃ。
今までのいろんな苦労もこれで報われるにゃ。
みんなも安心してこれから暮らすにゃ。
魔王はもういないにゃ」
そして多くの国民が思うのだ
やっと平和になったんだと
日常が戻って来たんだと
たださっきから勇者が……




