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三人娘は分かってはいたものの、
それでもその特大の爆発に度肝を抜かれ
その意味を噛みしめていた。
だがそれもつかの間
爆煙が晴れていくと、そこにはヒアキが浮かんでいた。
「くそ、油断した」
それでも腕二本を失っていた。
「もう油断はしません」
するとヒアキの腕がみるみると蘇る
「死ね」
三人娘は逃げることすら出来ずに
呆然とヒアキが殺しに来るのを待っていた。
「にゃーーーーー」
何故か聞き覚えのある声がして
ズンッ
ヒアキの首が落ちていた。
「待たせたにゃ」
「「「マクス」」ぅ」
死んだと思っていたマクスがいきなり表れて驚く三人娘。
一体これはどういう事なのか、理解出来ない。
自分達は何をみせられているのだろうか。
そんな事はお構いないしにマクスは三人に訊く
「魔王は何処にゃ? 」
「魔王はまだよマクス。おそらくこの奥にいるんだと思うわ」
「じゃあ行くにゃ」
自分が斬った相手にすら興味を示さずにマクスは歩き出す
「ちょっと待てマクス。お前、さっき、どうしたんだ。
お前は本当にマクスなのか? 」
「マクスだにゃ、みんなが言っているのはkb2914の事だにゃ。
kb2914は俺の影武者みたいなものにゃ。」
「影武者ですぅ? 」
「そうだにゃ。だから問題ないにゃ。」
「問題ないって、マクス。貴方何を言っているのよさっきから」
それを聞いてマクスの方が
何を言っているのか分からないと言わんばかりに首を傾げる。
「kb2914は魔王を倒す為に作られたにゃ。
だからあいつは役目を果たしたにゃ」
「それはそうかも知れないけど…… 」
マクスの説明に納得がいかない三人娘。
ここまで順調に来ていた。
いや、むしろ順調に来すぎていたのだ。
だからこそ忘れてしまっていたのだ。
自分たちがどういう存在なのかという事を。
魔王を倒す為に教育され、そして生きてきた。
その命は魔王討伐の為に使われるのだ。
三人娘はここで初めて自分たちがやっていることが理解できた。
「行くにゃ」
マクスは歩き出す。魔王が居るであろう部屋へと
三人娘は後についていけなかった
「私たちは駄目ね」
やっと落ち着いた三人娘。
「ああ、そうだな。私達は役目を果たさないといけない」
「ですぅ」
そして三人娘はすぐにマクスの後を追い
そうして入った部屋ではすでに、戦いが始まっていた。




