44
「何か、怖いわね」
「移転したらすぐに攻撃されないか? 」
「問題ありません。私が守りますので」
「男らしいですぅ? 」
移転してみれば攻撃などは無く、一息つく三人娘。
しかしそこには、執事服を着た魔族がいた。
「これはどうも勇者パーティーの皆さん、お待ちしておりましたよ。
私は魔王様直属の部下ヒアキと申します。
是非とも覚えておいて下さいね、貴方達を屠る者の名前を」
綺麗な挨拶と共に怪しくヒアキが笑う。
三人娘は悪寒を感じた。
相手が冗談などでは無く、本気で言っているのが分かったからだ。
その迫力に身動きが取れなくなっていた三人娘。
「私が出ます。皆さんは援護をお願いします」
そこで声を上げるkb2914
「分かったわ、マクス。私たちは援護に徹する」
三人娘がうなずくのを確認したkb2914は、
剣を抜きヒアキに向かって行った。
「おや、お一人ですか? 随分と余裕があるのですね」
ヒアキが魔力を放ってくるのを剣で払いのけ、
kb2914は斬りかかる。
「ほう、それくらいは出来ないと勇者とは呼べませんか」
ヒアキはkb2914の剣戟を素手で受けながら褒める。
連撃が幾重にも重なり、反撃を許さないkb2914
だがそれもつかの間だった。
「笑止」
ヒアキがkb2914の剣を素手で砕いた。
そこからは一方的だった。
ヒアキの攻撃が武器を失ったkb2914へ襲いかかる
ヒアキの拳が鳩尾に入り、kb2914の体はくの字に折れ曲がると
ヒアキの膝が顔面を襲う
ぐしゃりと鼻が折れると、そこからはヒアキのラッシュが続き、
回し蹴りで吹っ飛ばされる。
三人娘はそれを見て、すぐさま攻撃を開始したが
ピアの5連射もすべて避けられ、
リースの極大魔法を受けてもほぼダメージを受けていない。
その間、ロダがkb2914に回復を掛けるも
どうにか動ける程度にしか回復しない。
「ありがとう、もう大丈夫ですよ」
「大丈夫じゃないですぅ」
ロダ言葉を無視してkb2914はヒアキの元へと向かって行く
その背中をみて三人は気が付くのだ。
マクスが作戦会議で言っていた事を……
そして三人は自身を守るための防御魔法を発動する。
その瞬間、kb2914は自爆した。




