表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/48

43



 魔界では力が全てだ。

 

 そんな世界でグロッパは、すぐに頭角を現した。

 

 持って生まれた才能というやつなのだろう。

 

 そしていつの間にか、周りに部下が並ぶようになっていた。

 

 グロッパはそういうものに興味がなかったが、

 

 本人が知らぬうちにどんどんと増えていき

 

 それなりの勢力として見られるようになっていた頃。

 

「人間界に行ってみませんか? 」


 と部下が言ってきた。

 

 魔界ではグロッパの名前は知れ渡り、

 

 名前を聞くだけで相手が逃げてしまったり、降参したりと

 

 戦う相手がいなくなっていた。

 

 そんな日々にに飽き飽きしていたグロッパが暇つぶしに

 

 人間界に行ってみようと思ったのは当然だろう。

 

 言われるがまま人間界へやってきのだが

 

 結局つまらず、帰ろうとしたが帰れなくなっていた。

 

 

 

 何処かにゲートは無いものかと探し回る日々。

 

 そしてようやく遊べるものを見つけた。

 

 そいつは今までの勇者とは違った。

 

 簡単に死なないのだ。

 

 これは、人間界に来て初めて楽しめた事だった。

 

 とは言え本気で戦えばすぐに死んでしまう。

 

 だから大切に扱った、壊れないように。

 

 そうやって遊んでいる所に知らないやつがやってくる。

 

「おっ、いたいた。さすがだなヒアキ」


「いえいえ。あまり持ちませんのでお早めに」


「ああそうか。じゃあさっそく。おい、お前グロッパだろ? 」


「なんだお前は」


 突然出て来たそいつは自分の事を知っている魔族だった。


「俺はクロヴァだ、まぁなんだ、魔王になろうと思っているんだがな、


 それでお前の力をちょっと貸してほしいんだよ」

 

「魔王だ? そんなもの勝手になればいいだろ」


 魔王になるには資格なんてものはいらない。

 

 勝手に名乗ればいいだけだ、当然リスクもあるのだが。


「いやいや、魔界を統一するんだ」


「おまえ本気でいっているのか? 」


「もちろんだ、でどうする? 」


 魔界を統一するって事は、全ての魔王をひれ伏させるという事

 

 そんなバカな事をする奴がいるのか。


「それにお前、帰れないだろ? 」


 どうやらこちらの事情も知っているようだった。


「おおう。まあな」


「こんな所で油売ってないで手伝ってくれよ」


「分かったよ」


 グロッパは承諾した、早く帰りたかったのだ。


「あれ止め、刺さなくてよかったのか? 」


 クロヴァがおもちゃの事を聞いてくる。


「いいよ、暇つぶしの相手になってくれたから」


「そうか、じゃあ戻ろう」


 そうしてグロッパが久しぶりに魔界に戻ると

 

 そこには自分の取り巻きが倒れていた。

 

「おい、これはどういうことだ? 」


「ん? ああ、こいつらが仕掛けてきたからぶっ飛ばしただけだ。


 それとこいつがお前を人間界に追い払った奴な。

 

 やたら偉そうにしていたから強いのかと思ったら

 

 大したことなかったぞ。

 

 すぐにぺらぺら話すし、まぁそのおかげて

 

 お前の居場所が分かったからいいんだけどよ」

 

 倒れているそいつを見ても、そいつが誰か思いだせなかった。

 

 まだ息をしているが、顔がつぶれている。

 

「で、どうするよ。こいつはお前の好きにすればいいよ。」


「どうでもいい」


 それはグロッパの本心だった。


 それからはクロヴァと共に行動するようになった。

 

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ