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第24章

「助けて!」


「私たちを助けて!」


下の村中に、パニックに陥った叫び声が響き渡った。


「村が危ない!」


「火を消して!」


「子供たちやお年寄りがまだ下にいる!」


寺院はたちまち混乱に陥った。衛兵たちは剣を手に、出口へと駆け出し、下で起こっている危機に対応しようと奔走した。


村人たちは、村に残された愛する人たちのもとへ駆けつけようと、長い石段を必死に駆け下りた。


ヒロは真っ先に動き出した。アヤカも彼の隣を駆け抜けた。


「助けなきゃ!」ヒロは叫んだ。


「私たちも行く!」アヤカはためらうことなく答えた。


「助けに行こう!」アオイの声が響き渡り、彼女は寺院から飛び出した。


「すぐ行くよ!」ライトが叫び、すぐに後を追った。



美鶴はすぐ後ろをついて行った。舞踏会で着ていた儀式用の衣装を身にまとった芽衣も続いていた。優雅なドレスが走るたびに脚の周りで揺れる。


二人の後ろから美空が勢いよく飛び出した。片手で浴衣の裾を掴みながら、全力疾走する。


そして、慣れた動作で、彼女は頭の後ろに手をやった。


髪を結んでいた紐がほどけ、茶色の髪が背中を伝って腰まで流れ落ちた。


速度を落とすことなく、彼女は浴衣の外側の部分を掴み、引き裂いた。


「えっ!?」村人たちは驚きのあまりよろめきそうになった。


浴衣は流れるような動きで剥がれた。しかし、その下には既に服を着ていた。


「美空先輩!?」光は目を丸くした。


「ずっと制服を着ていたんですか!?」カズキも同じように信じられないといった表情で見つめていた。


脱ぎ捨てられた浴衣の下には、美空のサヨナキ高校の制服が隠されていた。


戦闘準備万端。いつでも動ける状態。


美空は何も答えようともしなかった。まるで、この事実を認める価値もないかのように。


彼女はただ加速し、階段から身を躍らせた。


ドスン。


ブーツが数段下の段に着地する。


そして再び跳ぶ。また跳ぶ。巨大な階段を、大きく跳躍しながら駆け下りていく。


彼女の足音が山肌に響き渡る。他の誰よりも遥か先へ。


「うっ……」さやかは、終わりの見えない階段を見下ろした。


肩を大きく落とす。「本気で、あそこまで降りなきゃいけないの?」


答えもせず、しずかはさらりと彼女の横を通り過ぎていく。


数段を一度に飛び越え、さらに下へと優雅に着地した。


そして、振り返る。


「多くの人が危険にさらされているのよ」無表情のまま、彼女は言った。「今、気にかけるべきこととしては、少し奇妙ね」


さやかは顔をしかめた。


静は続けた。「それに」階段の方を指し示す。「登るより、降りるほうがずっと楽よ」


そう言うと、彼女は向き直り、再び走り出した。


さやかは瞬きをし、もう一度階段を見下ろした。


気後れしていた表情が、決意の色に変わる。


「そうだね」拳を握りしめる。「やってやる」


そして、姉の後を追って急いだ。


寺院に戻ると、群衆はあらかた立ち去り、残っているのはほんの数人だった。


その中に、シンジの姿があった。


ゆっくりと、彼は寺院の壁に開いた破壊された開口部へと近づく。夜風がその法衣を撫でた。


眼下では、炎が月守つきもりの村の一部を飲み込んでいた。


愛する故郷。大切にしてきた村。


燃えている。


彼の瞳が揺れた。


「どうして……?」かろうじて言葉が漏れる。「どうしてこんなことに……」


その声には痛みが滲んでいた。「僕らの愛する故郷が……」


すぐそばでは、ジンが瓦礫の中で片膝をついたままだった。


土に汚れた床に拳を強く押し付け、うなだれている。


しばらくの間、彼は何も言わなかった。


やがてゆっくりと顔を上げる。その瞳には炎の光が映り込んでいた。


悲しみではない。恐怖でもない。


怒りだ。純粋な怒り。


彼は奥歯を噛み締めた。目の前で燃え上がる村を見つめながら、拳をさらに強く握りしめる。


……………..


「一体どうなってるんだ!?」ルナは叫びながら、すぐ脇の路上に激突した巨大な瓦礫の塊を間一髪でかわした。


「気をつけて!」アヤネは歯を食いしばり、瓦礫の山を縫うように駆け抜ける。「もう奴らは動き出してるわ!」


彼女は砕け散った屋根瓦を飛び越え、軽やかに着地した。「みんなが寺に集まっている隙に、クロツキが仕掛けてきたのよ!」


ルナは目を見開いた。「待てよ……」言葉が詰まる。「クロツキだって!?」


アヤネが答えるより早く、その混乱を切り裂くような鋭い叫び声が響いた。


二人は即座に急停止し、声のした方へと振り返った。


彼らは目を見開いた。


崩れ落ちた瓦礫の山の下に、一人の少女が閉じ込められていた。


その顔には苦痛が浮かび、額の傷からは血が流れていた。


彼女の傍らには、年下の少年が膝をついていた。片手であざのできた目を押さえながら、もう片方の手で、姉を押しつぶしている瓦礫を必死に引っ張っていた。


「お姉ちゃん!」


「ケイト!」少女は顔を歪めた。「逃げて!」


彼女の目に涙が浮かぶ。「私を置いていって!」


少年は即座に首を横に振った。「嫌だ!」


声が裏返る。「置いていかないよ!」


彼はさらに力を込めて瓦礫を引っ張った。どれほど必死に試しても、瓦礫はびくともしなかった。


「お父さんとお母さんに、お姉ちゃんと一緒にいろって言われたんだ!」頬を涙が伝い落ちる。「お姉ちゃんがここにいるのは、僕のせいなんだ!」


声が震える。「全部、僕のせいなんだ!」


少女は恐怖に満ちた表情で彼を見つめた。


「ケイト、やめて――!」


その時――


ミシミシッ。


姉弟は凍りついた。頭上から、背筋の凍るような音が響いたのだ。


ゆっくりと、二人は上を見上げた。さらなる瓦礫が崩れ落ちようとしていた。しかも、それは彼らに向かって真っ直ぐに落下してきていた。


少女は目を見開いた。


「逃げて、ケイト!」


しかし少年は逃げる代わりに、彼女を覆うように身をかがめた。姉を腕の中に抱き込み、自分の体で彼女をかばったのだ。


「置いていかないよ!」


崩れ落ちる瓦礫が迫ってくる。


近づく。さらに近づく。


その時――


バキッ!


何かが影のように走り、二人の間と崩れ落ちる瓦礫の間に割って入った。


強烈な蹴りが放たれる。瓦礫は瞬時に砕け散った。


石や木材の破片が、誰にも危害を加えることなく路上に散らばった。


姉弟は目を見開いたまま、呆然と立ち尽くす。


言葉も出ない。


数メートル先には、蹴りを放った姿勢のままのアヤネが立っていた。


彼女が足を下ろすと、周囲に土煙が舞い上がる。その視線は、何事にも動じることなく、頭上の瓦礫に向けられたままだ。


「二人とも、大丈夫!?」彼女はすぐに、瓦礫の下敷きになった少女の元へ駆け寄った。


返事を待つ間もなく、彼女は瓦礫のそばに膝をつき、砕けた木材や石の塊を取り除き始めた。


ルナもすぐにその隣で片膝をつく。「待ってて。今助けるから」


二人は協力して瓦礫をどかしていった。一つ、また一つと。


瓦礫の山が少しずつ小さくなっていくのを、姉弟は涙ぐみながら見つめていた。


ついに最後の一押しで、一番大きな塊が動かされた。


少女を押しつぶしていた重圧が消え去る。


「よし!」アヤネは最後の破片を放り投げた。


少女はふらりと前に出て、ようやく自由になった。足には打撲や切り傷があったが、幸い骨折などはしていないようだった。


「お姉ちゃん!」ケイトはすぐに彼女の胸に飛び込んだ。涙を流しながら、彼女をきつく抱きしめる。


少女――クイナもまた、彼を抱きしめ返した。


彼女は安堵の笑みを浮かべる。「大丈夫だよ」


ケイトは彼女の肩に顔を埋めた。しばらくの間、二人は互いを離そうとしなかった。


やがてクイナは顔を上げ、アヤネとルナを見つめた。その瞳には感謝の念が溢れていた。


「ありがとう」彼女の声は少し震えていた。「本当に、ありがとうございます」


ケイトもすぐに二人の方を向いた。泣き腫らした赤い目で。


「ありがとう……」彼は何度も頭を下げた。「お姉ちゃんを助けてくれて、ありがとう」


その小さな声には、言葉では十分に表現しきれないほどの感謝が込められていた。


アヤネは優しく微笑んだ。「どういたしまして」


ルナは彼女の隣で、何気ない仕草で前髪をかき上げた。その顔には、まばゆいばかりの笑みが浮かぶ。


「どういたしまして」


彼は胸に手を当てた。「もっとも、本当に感謝してくれるなら、今日から伝説の『ルナ・ハートスロブ(心ときめかす美男子)』の一人である僕を生涯のファンとして崇めてくれても構わないけどね――」


ドスッ!


「ぐふっ!」


アヤネの拳がルナの脇腹にめり込み、彼はくの字に折れ曲がった。彼女のこめかみには、怒りの青筋がはっきりと浮かび上がっている。


「今はそんな芝居がかった戯言を言ってる場合じゃないでしょ、バカ!」


ルナは脇腹を押さえた。「い、痛い……」


「いい気味ね」アヤネは大きくため息をつくと、再び子供たちへと視線を向けた。


彼女の顔に浮かんでいた薄い笑みが、優しげなものへと変わる。


周囲では村が燃え続け、遠くからは悲鳴が聞こえていた。


「今のあなたたちじゃ、歩くどころか立っているのもやっとでしょうね」


アヤネはクイナとケイトの前にしゃがみ込み、少女の足に負った切り傷や打撲の跡に一瞬だけ目を留めた。


「でも、二人を安全な場所へ連れて行かなきゃ」


クイナは弟を抱きしめる腕に力を込め、力なく頷いた。


「う、うん……」


アヤネは立ち上がり、隣にいる男の方を向いた。「ルナ」


「ん?」


「あなたが二人を運んで」


ルナは目を飛び出さんばかりに見開いた。


「はあ?!」彼は自分を指さした。「なんで僕がやらなきゃいけないの――?!」


その後の文句は、瞬時に消え失せた。アヤネがゆっくりと彼の方へ顔を向けたからだ。彼女が放つ鋭い眼光は、溶岩さえも凍らせかねないほどだった。


彼女の全身から、危険なオーラが立ち上っているように見える。


「だって、ここにいる男はあなただけだもの」彼女の笑みは、とても友好的とは言えないものだった。「それに、私たちの中で一番年上だし」


ルナはごくりと唾を飲み込んだ。


アヤネは続けた。「それに、普段見せている以上に筋肉だってあるくせに」


そして、彼女の声のトーンが下がった。危険なほど低く。


「さあ、運んで」彼女の額に青筋が浮かぶ。「それから、ぐちぐち言うのはやめて。見苦しいわよ」


「ひぃっ!」ルナは即座に直立不動の姿勢をとった。 「わかった、わかったよ!」


彼女にこれ以上脅される前に、彼は急いで歩み寄った。


「まったく……なんでいつもそんなに怖いんだよ?」


彼は慎重に、その姉弟の前にしゃがみ込んだ。


「よし、乗って」


クイナとケイトが彼の腕の中に身を寄せた。


ルナは小さく唸りながら立ち上がった。「大した見た目じゃないから、力不足でも文句は言わないでよね」


彼は抱える位置を直した。「俺、兄弟の中じゃ一番下なんだぜ? 忘れたか?」


「はいはい。まあ、いいけど」


アヤネは呆れたように目を回した。ルナが五つ子の末っ子だという事実は、今や彼女にとって何ら特別なことではなくなっていたからだ。


「行くわよ」彼女は炎に包まれた村の方を向いた。「他の皆を探さなきゃ」


それ以上何も言わず、彼女は駆け出した。ルナも子供たちを連れて、急いでその後を追った。


………………..



「こっちだ!」


「進め!」


「遅れるな!」


数人の侍たちが、煙の立ち込める通りで怯える村人たちを誘導していた。


あたりにはパニックの空気が重く立ち込めていた。至る所から悲鳴が響き渡る。炎が屋根から屋根へと燃え広がり、建物を焼く音がパチパチと鳴り響く。


「どうして……?」ある女侍が、周囲の惨状を見つめて立ち尽くした。


彼女の瞳が揺れる。「一体、どうしてこんなことに……?」


背後から迫る危険に、彼女は気づいていなかった。


煙の中から「黒月」の戦士が飛び出した。剣を振り上げ、彼女の背中を狙う。


「危ない!」


仲間の警告が通りに響いた。


女侍が振り返る。だが、遅すぎた。


刃が振り下ろされようとしたその瞬間――


ドォン!


何かが弾丸のように二人の間に割り込んだ。強烈な蹴りが、襲撃者の胸板に叩き込まれた。


「黒月」の戦士は砲弾のように吹き飛んだ。近くの壁に激突し、衝撃でレンガが四方八方に砕け散る。


女侍は呆然とそれを見つめた。言葉も出ない。


彼女の目の前に、一人の少女が優雅に着地した。夜風に茶色い髪がなびく。


「あ、ありがとう……」侍は軽く頭を下げた。「助けてくれて、ありがとう」


ミソラは彼女を一瞥し、小さく頷いた。


「散開して」彼女は周囲の通りに向かって腕を伸ばした。「村のあちこちに、まだ取り残された民間人がいるわ」


その声はあくまで冷静で、毅然としていた。


「助けを必要としている人たちが、他にもいるの」


「は、はい!」近くにいた侍たちは即座にその命に従い、素早く周囲へと散らばっていった。


ミソラに助けられた女性は、なおも迷うような、心配げな瞳で彼女を見つめていた。


「あなたは?」


ミソラは前方に目を向けた。迫りくる混沌の渦中を。


「私はここに残るわ」彼女の瞳に鋭い光が宿る。「そして、助けられる人を助ける」


そう言って横に視線を走らせると、その唇に微かな笑みが浮かんだ。


「それに、私は一人じゃない。背中を預けられる仲間がいるから」


まるでその言葉に呼ばれるかのように、数人の影が彼女の横を駆け抜けていった。


ヒュッ!


ヒカルは振り下ろされた刀を身を屈めてかわし、黒月くろつきの戦闘員の脇腹に肘を叩き込んだ。すぐ後ろに続いていたカズキは、村人の集団に手が届く前に別の襲撃者を蹴り飛ばした。


双子も遅れてはいない。二人の息の合った動きに、数人の侵入者がよろめきながら後退する。


女性の侍は驚きに目を瞬かせたが、やがてその瞳に決意が戻った。


彼女は背筋を伸ばし、「頼りにしています!」と言った。


ミソラが頷くと、侍たちは駆け出していった。


その頃――


「黒月の連中、本当にイライラするわね!」サヤカが吐き捨てるように言い、紙一重で刃をかわした。


襲撃者が反応する間もなかった。


ドスッ!


彼女の拳が男の顔面にまともに決まる。男は顔から地面に叩きつけられ、動かなくなった。


サヤカは手を払った。「まったく、他にすることはないのかしら」


「次から次へと……」シズカは刀の斬撃を後方への宙返りでかわすと、着地と同時に黒月の戦闘員の肩に脚を叩きつけた。


ドォン!


男は顔面からコンクリートの地面に激突した。


「そもそも、どうやって村に入り込んだんだ!?」ヒカルは刃をかわしながら、素早く手を突き出した。


バシッ!


首元への正確な一撃を受け、襲撃者はその場に崩れ落ちた。


「それに、いつの間に?」


「それより……」カズキは両手を地面についた。


彼の体が回転し、宙へと舞い上がった。


ドスン!


かかとが敵の顎を捉え、その男は空中に放り出されると、意識を失ったまま路上に叩きつけられた。


「どうやって、これほど短時間でこれほどの混乱を引き起こしたんだ?」と彼は尋ねた。


ミツルの口元が引き締まる。寺院での光景が脳裏をよぎった。


黒月くろつきの女戦士。ジンと戦ったあの女だ。


「さっきの女……」彼は目を細めた。「リーダーのように見えた」


飛んできた刃を身を屈めてかわすと、彼は近くの壁に向かって疾走した。壁を足場にして横方向に駆け抜け、そのまま戦場へと身を躍らせた。


バシッ!


拳が敵の顔面に叩き込まれ、男は後方へと吹き飛んだ。


着地したミツルは、仲間の方を向いた。「だが、違った」


ヒカルが瞬きをした。「どういうことだ?」


「考えてみろ」周囲の混乱にもかかわらず、ミツルの声は落ち着いていた。「彼女は『火の翼』を奪うと、すぐに撤退した」


彼は眉間に皺を寄せた。「必要なものは手に入れた、と言っていた」


別の敵が襲いかかってくる。ミツルはそれをかわし、相手の足を払って転倒させた。


「そして、去っていった」


すぐそばでは、メイが黒月の構成員に素早い掌底を食らわせ、後方へ下がった。彼女はミツルの隣に立ち、互いの背中を合わせた。


「それに、もう一つある」彼女の表情が曇った。「私たちを殺すよう命じられた、と言っていたわ」


彼女は肩越しに視線を走らせた。「でも、実行はしなかった」


ミツルは頷いた。「その通りだ」


激しい戦いの最中でありながら、一行の間に思索に沈むような静寂が流れた。


その時――


「つまり……」シズカが目を細めた。


「誰か別の人間が糸を引いているのよ」サヤカは飛んできた刃を身を屈めてかわすと、即座に敵の腹部へ拳をめり込ませ、男を崩れ落ちさせた。


「彼らの上に立つ誰か」彼女の表情が険しくなった。「村全体を襲撃させるだけの力を持つ誰かよ」


その事実に気づき、全員の胸に重苦しい感覚が広がった。


すぐそばでは、メイが怯える村人たちを誘導し、崩れ落ちる瓦礫から遠ざけていた。


彼女は口元を引き締めた。そして、新たな懸念が頭をよぎった。


「アヤネとリクヤはどこ?」彼女の声には、不安の色が残っていた。


カズキは言葉を切り、眉をひそめた。「そういえば……さっきの言い争い以来、二人とも見ていないな」


ヒカルは後頭部を掻きながら、わずかに目を見開いた。「実は……式典の間も、彼らの姿は見かけなかったんだ」


彼は周囲を見渡した。「リクヤも、アヤネも」


一瞬の沈黙が流れた。


「イズミだって」


サヤカは動きを止め、目を見開いた。


「待って……それって、彼らは最初からいなかったってこと?!」


凍りつくような静寂が訪れた。誰も答えを持っていなかった。


その近くで――


「ぐっ!」


アオイの蹴りが「黒月クロツキ」の戦闘員の腹部にめり込み、男はくの字に折れ曲がってその場に崩れ落ちた。


アオイは止まらなかった。そのまま踏み込み、怒涛の拳と蹴りで、さらに二人の侵入者を地面に叩き伏せた。


だが、その動きとは裏腹に、彼女の意識は別のところにあった。


アヤネ。リクヤ。イズミ。


彼らはどこにいるの? 無事なの? 心を乱した隙を突かれた。


背後から別の敵が現れた。剣を振り上げ、今にも斬りかかろうとしている。


アオイが反応するより早く――


ドォン!


拳が敵の顔面を粉砕した。


「黒月」の戦闘員は数メートル吹き飛び、壊れた荷車に激突した。


「まったく……」ライトが彼女の隣に着地し、舌打ちをした。「五秒と経たずに死にかけたりするのは、やめてくれないか?」


彼は彼女と背中合わせになり、次の攻撃に備えた。


アオイは瞬きをし、視線を落とした。


「ごめん」意図したよりも小さな声が出た。「気を取られてた」


ライトは肩越しに彼女を見た。彼女の顔に浮かぶ懸念に、彼は気づいていた。


彼の表情がわずかに和らぐ。


「ああ」


理由など、とっくに分かっていた。


少し離れた場所で、ミソラは数人の村の老人たちを、倒壊した露店から安全な場所へと誘導していた。


彼らを無事に避難させると、彼女は遠くの通りに目を向けた。広がる炎の方へ。その先にある不確かな未来の方へ。


彼女の顔に、苦悩の色が浮かんだ。


「アヤネ……」その名は、か細い囁きとなって唇から漏れた。


だが、その言葉に込められた深い心配は、紛れもないものだった。


…………….


「シェルターへ向かえ!」ヒロの声が、混乱のさなかを切り裂くように響いた。「子供たちを守り、無事に送り届けるんだ!」


数人の侍が即座に動き出し、怯える村人たちを炎に包まれた通りから避難させ始めた。


その背後で、彩花あやかは子供や年老いた村人たちを促し、濃い煙の中を進んでいた。


「みんな、離れないで」と彼女は優しく声をかけた。「落ち着いて」


幼い子供が彼女の袖にしがみついた。周囲が混乱の渦中にあるにもかかわらず、彼女はその子に安心させるような微笑みを向けた。


「大丈夫よ。すべては……」


ゴゴゴッ!


足元の地面が激しく揺れた。人々がよろめき、悲鳴が上がった。


彩花が反応するより早く、背後の煙の中から「黒月くろつき」の戦士が二本の刃を振りかざして飛び出してきた。


その攻撃は、無防備な村人たちへと真っ直ぐに向けられていた。


彩花は目を見開いた。彼女は身を翻したが――


間に合わない。


ドサッ!


攻撃者は背後から一撃を受けた。その体は顔から地面に叩きつけられ、土の上を滑っていった。


気絶した男の背後に、一足の草履が着地した。


彩花は顔を上げた。


「ヒロ!」安堵の声が漏れた。


ヒロは倒れた敵を一瞥しただけだった。彼の意識はすでに、他に脅威がないか通りを見渡していた。


「この人たちの避難を続けてくれ」と彼は言った。「俺は近くに他に敵がいないか見てくる」


彩花は即座に頷いた。「わかったわ」


彼女の瞳に、一瞬だけ懸念の色が浮かんだ。「気をつけて」


ヒロは短く頷くと、踵を返し、煙の立ち込める通りへと駆け出した。


走る間も、片手は刀の柄に添えられていた。


炎が彼の瞳に映り込む。顎に力がこもる。その内側で怒りが燃えていた。


「くそっ……」彼は低い声で呟いた。


自分が守ると誓った村が燃えている。


そして、襲撃者たちを無傷で逃がすつもりなど毛頭なかった。


…………


「まずいな……」陸也りくやは立ち尽くし、眼鏡に映る猛火を呆然と見つめていた。


彼の目が見開かれる。


あたりは煙に満ち、建物が燃え、村中に悲鳴が響き渡っていた。


「本当にまずい……」


「ワン!ワン!ワン!」ボルトの必死な吠え声に、リクヤは我に返った。


ボルトは近くの建物に向かって何度も吠えていた。ボルトの頭の上では、ギズモが切迫した様子で鳴き声を上げている。


リクヤは瞬きをした。「どうしたんだ?」


ボルトが再び吠えた。今度はより大きな声で、何かを強く訴えるように。


リクヤがその前足の指す方を見ると、目を見開いた。


燃え盛る屋台が半ば崩れ落ちていた。塞がった入り口の向こう側に、二人の老人が取り残されていたのだ。


「大変だ!」老婆が必死になって、塞がった扉を押し開けようとしていた。「出られないわ!」


「誰か!」老人が肩を木製の扉に打ち付けた。「助けてくれ!」


リクヤは迷わず駆け出した。


「待っててくれ!」


彼は近くに落ちていた太い木材を拾い上げると、それをてこの原理で障害物にねじ込んだ。


バキッ!


傷んだ木材が砕け散った。


もう一度。


ドーン!


ついに障害物が崩れ、扉が勢いよく開いた。新鮮な空気が中に流れ込む。


リクヤはすぐに二人に向かって手を差し伸べた。


「大丈夫ですよ」力強く、安心させるような声だった。「もう安全です。ここから出ましょう!」


老夫婦は必死に頷き、リクヤに支えられながら出口へと急いだ。


彼らが入り口を抜けたその瞬間――


ドォォォン!


背後で屋台が崩れ落ちた。


燃える瓦礫が、ほんの数秒前まで彼らがいた場所に激しく落下した。


老人たちは呆然とそれを見つめ、自分たちがどれほど危うい状況だったかを悟った。


老婆が彼の方を向き、目に涙を浮かべた。「本当にありがとう、若者さん」


彼女の声は震えていた。「私たちを助けてくれて」


老人も感謝の笑みを浮かべた。「命を救ってくれたんだ」


リクヤは照れくさそうに首の後ろをさすった。「お二人が無事で何よりです」


それ以上言葉を交わす間もなく、二人の侍の衛兵が駆け寄ってきた。


「お怪我はありませんか!?」一人がすぐに老人のそばに膝をついた。


女性は首を横に振った。「いいえ。私たちは大丈夫よ」


衛兵たちの表情から、安堵の色が浮かんだ。


陸也りくやは脇に退き、「安全な場所へ連れて行ってやってください」と言った。


侍は頷いた。「承知した」


一刻の猶予もなく、二人の衛兵は慎重にその老夫婦を抱え上げた。


「あとは我々に任せてくれ」


老夫婦は最後に感謝の笑みを浮かべ、安全な場所へと運ばれていった。やがて二人の姿は煙の中に消えた。


陸也の周囲に、束の間の静寂が訪れた。傍らに残っているのはボルトとギズモだけだった。


陸也は息を吐き出し、表情を引き締めた。


村にはまだ助けが必要だ。仲間たちも、どこかで戦っているはずだ。


彼は眼鏡の位置を直した。「行くぞ」


仲間たちを見下ろして言った。「みんなを探そう」


「ワン!」ボルトが即座に吠えた。


「キュッ!」ギズモも小さな前足を上げて同意した。


陸也の口元に、わずかな笑みが浮かんだ。


そして三人は一斉に駆け出した。月森つきもりを巡る戦いが続く中、煙に包まれた通りへとその姿を消していった。


…………..


一体どうなっているんだ! 陸也は煙の立ち込める通りを疾走していた。その思考は、全力で走る足と同じくらいの速さで回転していた。


隣ではボルトが迷いなく駆け、ギズモはその頭にしっかりとつかまっていた。


村は混乱の渦中にあった。炎が建物を飲み込み、煙が空気を覆っていた。


至る所から悲鳴が聞こえてくる。だが、何かがおかしいと感じられた。


前方では、数人の月森の侍たちが、白い外套をまとった者たちと激しく戦っていた。


鋼と鋼がぶつかり合い、火花が散る。


驚いたことに、侍たちは互角以上に渡り合っているようだった。


陸也の視線が、襲撃者たちに向けられた。


白い外套。


その瞬間、彼の目が見開かれた。彼らの装束に刺繍された、黒い三日月の紋章が目に飛び込んできたからだ。


あの紋章は……。ある考えが脳裏をよぎった。和泉いずみが話していたあの組織だ。


彼はぐっと奥歯を噛み締めた。十年前、月森を襲撃した連中と同じ……「黒月くろつき」だ。


「ぐっ!」


前方の煙の中から、黒月くろつきの戦士が不意に飛び出してきた。その剣先は、一直線にリクヤを狙っていた。


リクヤは即座に反応した。


ガキンッ!


彼はその刃を弾き飛ばした。襲撃者の目が見開かれる。


男が態勢を立て直すよりも早く――


ドスッ!


リクヤの蹴りが男の腹部に叩き込まれた。


黒月の戦士は後方へと吹き飛ばされ、瓦礫の山に激突した。


男が再び立ち上がることはなかった。


リクヤはゆっくりと息を吐き出した。それから初めて、ボルトの方に視線を向けた。


その犬は、自信ありげに吠えた。


リクヤは頷いた。「行こう」


歩調を緩めることなく、三人は再び駆け出した。


煙が彼らの横を通り過ぎていく。燃える火の粉が夜の空気に舞っていた。


一体いつから計画されていたんだ? リクヤは眉をひそめた。これほどの規模の襲撃が、一朝一夕で起こるはずがない。


彼の目が細められた。入念な準備、連携、そしてタイミング。あらゆる要素が周到に整えられ、すべての動きが計算し尽くされていたのだ。


その考えが、彼に戦慄を走らせた。


もしそれが本当なら……。彼の表情が曇る。十年前の出来事よりも、事態は遥かに深刻かもしれない。


崩れ落ちた巨大な屋根の一部が、行く手を阻んでいた。


リクヤは即座にそれを飛び越えた。ボルトも並んで跳ぶ。反対側に無事着地すると、ギズモがキュッと鳴き声を上げた。


また別の考えが頭をよぎった。襲撃が始まって以来、ずっと彼を苛んでいたことだ。


イズミ……。ほんの一瞬、彼の足取りが乱れた。アヤネの武器を取りに行って以来、彼女の姿を見ていない。


胸の奥が締め付けられる。あの時の記憶が鮮明に蘇った。


彼女の明るい笑顔。儀式までに戻るという約束。


それきり、音沙汰がない。気配も、連絡も、痕跡さえもない。


不安が胸の奥深くに広がっていく。


無事でいてくれ……。拳を強く握りしめ、彼は前へと進んだ。


イズミ……どうか無事でいてくれ。


突然――


ゴロゴロ!


足元の地面が激しく揺れた。


陸也は急ブレーキをかけた。


「えっ――?!」目を見開いた。「え、えっ?!」


ボルトが不安そうに吠え、ギズモはキーキーと鳴きながら、犬の頭にしがみついた。


次の瞬間、近くの道路から煙が立ち上った。


「ゴホッ!」陸也は思わず袖で口と鼻を覆った。


煙は道路を覆い、その先を全て覆い隠した。


すると、煙の中から二つの人影が飛び出し、数メートル先に着地した。


陸也は瞬きをした。目を見開いた。


「あやね?!」


少女は彼だと気づき、凍りついた。


「陸也?!」


一瞬、驚きの表情が浮かんだ。


そして、彼女は思い出した。口論。交わされた言葉。


彼女はすぐに視線をそらし、地面に釘付けになった。


二人の間に気まずい沈黙が流れた。


二人とも動かず、何も言わなかった。張り詰めた空気は、まるで触れることができるかのようだった。


陸也は口を開いた。そして閉じた。また開いた。そしてまた閉じた。


彼が言いたかった言葉は、彼女を見た瞬間に消え去ってしまうようだった。


綾音も同じように動揺していた。二人は、二人の間にできた距離をどう埋めたらいいのか分からなかった。


そして――


「あの……」気まずい沈黙を破る声が響いた。「せっかくの再会なのに、邪魔して申し訳ない。」


綾音の隣にルナが現れた。彼はまだくいなと圭斗を抱えていた。


「でも、村が今火事になっているという事実に目を向けてもらえませんか?」


彼は周囲を大きく指差した。「そして、まだ人々が危険にさらされているんです。」


子供たちは、まるで彼の意見に同意するかのように、ぎこちなくうなずいた。


リクヤはルナの姿を認めるや否や、即座に額に青筋を浮かべた。


表情から感情が消え失せ、彼は言った。「お前か」


ルナは瞬きをした。「僕?」


「ああ、お前だ」リクヤは彼を真っ直ぐに指差した。「一体ここで何をしてるんだ?」


ルナは子供たちに視線を落とし、それからリクヤを見返した。


「命を救ってる?」


リクヤはその答えを完全に無視した。


「いい加減、空気を読んで俺たちに関わるなと言っただろ」指は彼を責めるように向けられたままだ。「なんでどこにでも現れるんだ?」


ルナは彼を見つめ、次にアヤネに目をやり、再びリクヤを見た。その顔に、何かに気づいたような表情が浮かぶ。


「ああ」


彼の口元が弧を描いた。「なるほど、そういうことか」


リクヤの眉がピクリと動いた。「やめろ」


「誰かさんが嫉妬してるんだね~」


「やめろ」


「ひっ!」ルナはリクヤの殺気立った視線に怯んで身を縮め、本能的に警戒しながら一歩後ずさった。


アヤネが即座に動いた。二人の間に割って入り、ルナの胸の前に腕を伸ばして、リクヤがそれ以上近づくのを制止した。


「そこまでよ、リクヤ」


リクヤは信じられないといった様子で彼女を見つめた。


「でも……」


「彼の言う通りよ」アヤネは彼を見ようともしなかった。その瞳は、周囲で燃え盛る街並みに向けられたままだ。

「今はもっと対処すべき重大な問題があるわ」


リクヤは呆気にとられて口を半開きにした。「アヤネ、でも俺は……」


「炎刃流奥義……第三の型……」


通りに声が響き渡った。


「スコーチ・ライン!」


深紅と黒が混じり合った炎の筋が、空気を切り裂いて走った。


「危ないッ!!」


アヤネの警告が即座に響いた。一行は散り散りになって身をかわした。


ドォォォン!


猛火が近くの壁に激突し、激しい爆発とともに瓦礫と煙が通りへと吹き散らされた。


「うっ!」


「ぐっ!」


アヤネとリクヤは地面に叩きつけられ、土の上を転がった末、わずか数メートルの距離でようやく止まった。


「ぐっ……!」ルナはクイナとケイトを腕でかばいながら後ずさり、崩れた石壁に無様に背中を打ち付けた。


「痛っ……痛っ……痛っ……」アヤネは頭の横をさすりながら、なんとか身を起こした。「次から次へと……」彼女は呟いた。


その瞬間、彼女は目を見開いた。


立ち込める煙の中に、二つの人影が立っていた。


白いマント。黒い月の紋章。


一人は剣を肩に無造作に担いでいた。もう一人は指先で槍をくるくると回している。


「くそっ」剣士の男が舌打ちをした。「今度こそ仕留めたと思ったのにな、テツヤ」


槍使いの男はただ溜息をつき、槍を地面に預けた。フードの下から覗く深紅の瞳は、気だるげに半ば閉じられている。


「まだ殺しちゃいけないんだよ、カゲオ」彼の口調は退屈しきっているようだった。「忘れたのか?」


リクヤがアヤネの隣に歩み寄る。炎の光を反射する眼鏡の奥で、彼の鋭い眼光が光った。


「一体、何の話だ?」


テツヤの視線が彼らに向けられた。


穏やかで、冷徹で、どこか他人事のような眼差し。


「お前たちは『異邦人』だ」彼の声は淡々としていた。「俺たちは、すべての異邦人を排除するよう命じられている」


アヤネが目を細める。リクヤが拳を握りしめる。


テツヤは続けた。「だが……」彼の視線が二人を値踏みするように留まる。「お前たちを観察した結果、直接『あるじ』の御前に連れて行く方が有益だと判断した」


カゲオが大げさに呻いた。「あいつらのどこが特別なのか、俺にはさっぱり分からんがな」彼は肩をすくめる。「奇妙な小道具を持ってるからって、何だってんだ?」


「奇妙な小道具……?」アヤネは動きを止めた。そして、わずかに目を見開く。


まさか……心臓が跳ねた。私たちのスマホのことだ。


彼女の拳が、ゆっくりと強く握りしめられた。


つまり、最初から知っていたんだ……ずっと、私たちを監視していたんだ。カゲオの意識がふいに他へと移った。その深紅の瞳が、ルナに向けられる。


「月の心酔者ルナ・ハートスロブ」は即座に身を強張らせた。クイナとケイトは、彼にさらに強くしがみつく。


カゲオの顔に、にやりとした笑みが広がった。


「おや?」面白がるように瞳を輝かせる。「誰かと思えば」


彼は気だるげに指を向けた。「村の『美形アイドル』様じゃないか」


ルナの眉がピクリと動く。「それ、褒め言葉なのか侮辱なのか微妙ね」


「あいつはいい。どうでもいい存在だ」テツヤは彼を一瞥すらしなかった。


彼の視線は、アヤネとリクヤに向けられたままだ。「重要なのはこっちの二人だ」


彼は目を細める。「それと、キヨサダの娘もな」


リクヤは凍りついた。


キヨサダ……。目を見開く。胃の底が冷たく沈むような感覚。まさか――


「イズミはどこだ?!」彼の声が通りに響き渡った。「あの女に何をしやがった?!」


アヤネの表情が曇る。二人はクロツキの連中を睨みつけた。


カゲオの笑みがさらに深まる。


「ああ」彼はくすりと笑った。「こいつのことか?」


不意に、ある人影が引きずり出された。


イズミだった。


手首と足首はロープで固く縛られ、口には布が当てられていた。


仲間たちと目が合った瞬間、彼女は目を見開いた。


「んっ!」必死にもがく。


「んっ! んっ!」くぐもった叫び声が通りに響く。


彼女はただ怯えているだけではなかった。彼らに警告しようとしていたのだ。


アヤネは目を見開き、ルナは表情を凍らせた。クイナやケイトさえも息を呑む。


だがリクヤは……ただそこに立ち尽くしていた。


微動だにせず。


縛られ、無力な姿のイズミを目の当たりにし、激しい怒りが彼の中で渦巻いた。


体の脇で拳が激しく震える。奥歯を強く噛み締める。


周囲の炎が、彼の眼鏡に映り込んでいた。


「イズミ……!」

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