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転移した勇者達...

天ヶ埼がうるさい...と思っていると....


「おはよう朱理」


そう挨拶してきたのは、私の友達である、二階堂咲良(にかいどうさくら)だ。

咲良は私が転校してきた初日から仲良くしてもらっている。

成績も優秀でソフトボールで全国に何度も出場している。持ち前の明るい性格でクラスの人気者でもある。


「おはよう咲良。今日も元気そうね」

「まぁあね、2週間後には県大会があるからね」

「応援に行くわ。それよりも、そろそろ先生が来るわよ」


クラスの生徒達が全員席に着き、先生を待っていた。

すると....クラスの床から紫色の魔法陣が現れた。


「なにない...」「おい、動けねーぞ」「ヤバいんじゃない」

「お母さん!!」「だれか、助けてくれ」


紫色の魔法陣がクラスを覆うと同時に身体が動かなくなる。


ピクリとも動かなくなる身体と徐々に光が強くなる紫色の魔法陣がクラス全員の不安感を煽る。


光が最高潮になると、教室を包み込こんだ。包み込んだ数十秒後には光が収まった。しかし、教室には誰もいなくなり、シーンとした雰囲気がある。


「おーい、お前ら..席についているか?.......アレ?」


先生が目をつぶりながら教室に入ってくる。そして目を開けると教室には誰もいなかった。


********

ん...ん~ん


目を覚ますとそこは中世のお城のような場所だった。クラスの何人かが目を覚ましていた。


「朱理...大丈夫?」

先に起きていた咲良が私を心配して話しかけてくれた。


「大丈夫よ...すこし頭がクラクラするけどそれ以外は問題ないわ」

「そう、なら心配いらないね。私も起きたときはクラクラしたけど、少し休んだら元気になったよ」

「それよりも、どこかしら」

「わかんない。私も起きたらここにいて...」


そんな事を話しているといつの間にか全員が起きていた。そして、扉の開く音が聞こえた。


「みなさま。起きられましたか」


後ろに2人の騎士を連れてドレスを着た女性が現れた。歳は私と変わらないくらいだ。


「おい、ここは何処だよ」

クラスの不良、佐伯俊介(さえきしゅんすけ)だ。

後ろの方でいつも授業聞いていなイラつく奴だ。まぁ、天ヶ埼よりはマシだけど。


佐伯がドレスを着た女性に威嚇しながら近づくが後ろの騎士が前に出て女性を守る。

「おい、貴様。これ以上、シーニア姫に近づくな!!」

「ちっ」


流石の佐伯も剣を持った騎士には危機感を感じ引き下がる。


「やめなさい。大切なお客様ですよ....」


どうやら彼女の名前はシーニアと言うらしい。


「あの~...ここは何処ですか?」


そう聞いたのは天ヶ埼だ。それは、私も聞きたかった。天ヶ埼もたまには良いことを聞く。


「それは...とにかくついてきて下さい。話は父である国王から話されます」


ふざけた話だと思う。しかし、行かない訳にはいかない。現状...情報が足りない。


この場所

彼らの狙い

不可思議な技術


知らないことが多すぎる。国王...つまり、ここは少なくとも日本ではない。

嫌な予感しかしない。


やはり、ついて行くしかない...


部屋を出て廊下を歩く。見たことのない銅像や絵があり、怪しげな雰囲気がクラスの不安感を煽る。


「みんな、心配するな。これだけの人数を自由にしているという事は、少なくとも俺達を無下には扱わないだろう」


天ヶ埼の発言にも一理ある。本当の悪党であれば。ロープや手錠を使いある程度の制限を着けさせる。しかし、彼らはしていない。つまり、シーニア姫の言った通り、客として扱われるのであろう...



「つきました。では、順に扉を開けて玉座へ...」


シーニア姫が飛びあを開け生徒たちが中に入る。

中には数十人の騎士たちがいた。

パッと見西洋の騎士といった感じだ。


「おい貴様ら...早く跪け!!」


王の側近であろう男が跪くように指示を出す。しかし...


「よい宰相。この者達は我々の希望であり。勇者様なのだぞ。本来であれば我々が跪かなければならないのだ」

「ハっ失礼しました」


「で、そなたらが勇者達か?」

王がシーニア姫に訪ねた。


「はい、間違いありません。魔気量が通常の兵士とは比べ物になりません」

「そうか...それならば今度こそ魔王を倒すことが出来る」


2人の意味不明な会話にまたも天ヶ埼が話だす。

「お話の最中に申し訳ありませんが、あなた方は何者ですか?」

「おや?シーニア、彼らには、まだ説明していないのかい?」

「はい、お父様からお話しされた方がよろしいと判断しました」

「そうか、では、儂から説明させてもらおう...で我々が何者か?...と言う質問であったな少年」


国王は天ヶ埼を見て口を開く。

「はい」

「そうじゃな。では1から説明させていただこう」



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