衝撃の真実でした。
アフィアさんから、大まかな説明を聞いていたカナト。
「えっと、ここまでの話は理解できましたか?」
「はい、理解は出来ました。しかし、俺が聞きたいのは。この世界の歴史ではなく。アフィアは何者で、何故、自分を知っているかという点です」
「それは、貴方様が、その歴史に登場した。魔神族の天才。魔王シルギ様だからです」
ナニィ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
「いやいや、それは無いですって。だって俺、人間ですよ。それに、そんな昔の人物は生きて生きていられないですって......」
「それはですねーーーー」
それから、俺はアフィアさんの説明を聞いた。
どうやら俺は魔法で一時的に肉体と魂を切り離し、その間に身体を直し、魂を再び肉体に戻したそうだ。現代でいう麻酔の役割を魔法で行ったらしい。
つまり、朱理との思い出は俺が魂を切り離した際に、1度、別世界の人間として転生し、その間に出来た思い出らしい。
ちなみに、アフィアさんは魔神族時代の俺の、メイドらしい。つまり彼女は魔神族なのだ。
魔神族の最大の特徴は、魔気さえあれば、半永久的に生きることが出来るのだ。つまり、アフィアさんは800年間の間、俺を看病してくれていたらしい。
よく見ると、俺の姿が変わっている。身長はあまり変わっていない(約167㎝)が以前よりあきらかにイケメン少年になっていた。短かった黒髪が少し伸び、自分には少し大きめの汚れ一つない白いシャツに真っ黒なズボン...身体も軽いし、なんだか身体の奥底がポカポカしている感覚がある。
「俺は、これからどうすればいいんですか?」
「簡単です。それは、力の使い方を思い出していただくことです。かつての力が戻れば、どんな相手にも後れを取ることはありません」
「つまり、訓練しろという事ですか?」
「その通りです。私の予想では、訓練次第で記憶も取り戻せると思いますし、一石二鳥です」
う~ん...どうしよう...。だが、この世界に、先ほどのドラゴンと言った強大な生き物がいるのであれば力を取り戻す必要性は十分にある。やはり、ここは...
「よ、よろしくお願いします」
「はい、分かりました。それと、先ほども申し上げましたが、私に敬語は不要です。主に、敬語を使わせるメイドはおりませんので」
「そうですね..じゃなくて、そうだな。じゃあ、改めてこれからよろしく」
*******
私がは田舎から都会に引っ越してきて三か月がたった。
始めは、緊張していたものの、すぐにクラスの中心人物になっていった。
容姿端麗、文武両道、才色兼備、高嶺の花なんて言葉で私を呼ぶ人もいる。
転校初日から告白を受け3か月間たった今でも、告白ラッシュは続いている。
それほどまでに私は人気者だった。
しかし、かな君に一途な私としては迷惑な話だ。
教室の扉を開けると一斉に私を見る。男子のいやらしい目線が気になる。はぁ...かな君に会いたい。
「おはよう、朱理。今日も元気そうだね」
今、私に挨拶してきたのはクラスの王子様。天ヶ崎大地だ。
「おはよう、天ヶ埼君」
私は、こいつが苦手だ。私はかな君のものなのに、馴れ馴れしく私の肩や頭を触ってくる。腹立たしい...
とにかく、無視だ。
私は、挨拶だけして自分の席に座った。天ヶ埼と私、クラスの生徒たちは、ベストカップルとか言っているが絶対に違う。
ベストカップルとは私とかな君のことだ。
私が席に座ると天ヶ崎もついてくる。
「えっと...天ヶ崎君の席はあっちだよね」
「知ってる。でも、俺がお前を守らなきゃだれがお前を守るんだ」
は?何こいつ。てゆーか、お前が襲ってきそーで怖いんだけど。
私がそんな事を思っていると、
「やっぱり天ヶ崎君はカッコいいよね」
「俺も藤沢さん、狙ってたのに...まぁ天ヶ崎が相手じゃ仕方ないか」
「やっぱりお似合いだね」
と言ったクラスからの囁きが聞こえる。勘違いしないで欲しい。私から、こいつに近づいたことなんて一度もない。
ハエみたいに私の周りをウロチョロしてきてウザいだけだ。
こうして私のめんどうな1日が始まると。




