初めてのでぇとは波乱万丈 3
次で終われたらいいなぁ(遠い目)
怒る慧ちゃんに、気おされながらギャルのひとりが答える。
「も、もちろん、あたし達、と」
「俺は、俺と恋人との時間を邪魔した責任の話をしてるんだけど」
君達が恋人の代わりになりうるとでも? ありえないよね、バカなの(勝手に)死ねば?
静かな服音声が聞こえた気がするよ。怒りのオーラはビームになって、おねーさん達に突き刺さってる。おねーさん達慧ちゃんより年上だろうに、涙目でオロオロしかできないってさぁ、社会人としてどうよ。
「だ、だからこんなちんくしゃよりあ」
「誰が、ちんくしゃだと?」
「ひっ」
ああ、怒らせた。バカだねぇ、知ってたけど。
「うちのは、俺が俺好みに育てた、最高の紫の上なんだよね。なのになんで好みじゃない人を代わりにしなきゃいけないのかな。そもそも代わりになんてならないよね。烏滸がましいと思わない? あ、失礼」
慧ちゃんはさっきいじってたスマホを確認して、ニヤリと笑った。あ、なんか悪巧みしてる顔だ。てか、紫の上ってなんだ。腹黒が好みなのか、知らんかったわ。
「やっと確認とれたよ。本郷真奈美さん?」
「っ!?」
あ、身元割れたんだ。
「あ、後ろの人達の名前もわかってるから。もちろん名前以外も全部知ってるから、逃げないようにね」
慧ちゃんの伝がいまいちわかんないなぁ。この人達の顔だけで、なんで身元が調べられるのかなぁ。
「乙女ネットワークにお願いしたんだよ」
乙女ネットワーク? なんだそれ。意味がわからないので、後で慧ちゃんに聞いたところ、乙女ネットワークとは、主に首都圏を網羅する(だけでそれ以外を知らないわけではない)情報交換ツールなのだそう。
誰ともなく始まって、今や知らないことなどなにもないとまで言われる最大ネットワークらしい。所属? する人達も様々だけど、女性であることだけが条件で、彼氏の過去の恋愛遍歴から横恋慕や寝取りをするような悪女の情報までなんでもそろってるんだって。
で、そこに登録されてるってことは、なにかやらかした証拠なのだと。やらかしちゃったのか、本郷真奈美さん? しかも彼女ブラックリストだそうで。詰んだなー。
「な、な、に」
「地方に来ればバレないとでも?」
「てか、その乙女ネットワークへの伝はどこから」
「後でね」
「はーい」
動揺してる彼女達のスマホが鳴り出したのは、悪い知らせなのかな。真っ青になってるけど、その前に公共の場なんだからマナーモードにしなさいよ。
「そんなわけで、うちからあとで訴状がいくので、覚悟しておいてね」
朗らかに終了のお知らせ宣言する慧ちゃん。マジカッコいい。
乙女ネットワーク最強。多分瑞癸さんの母も入ってます。おねーさん達にはこのあと羽鳥さんでも活躍(笑)してもらう予定。




