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瑞癸ちゃんの華麗なる高校生活。のあれやこれ(笑)  作者: 桜月
人物観察編(の名のもとに語る非日常)

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22/25

初めてのでぇとは波乱万丈 いち

お久しぶりです。でぇと編です。

 ある日、家に帰ったら当たり前のように慧ちゃんがいたのさ。


「瑞癸、今度デートしよう」

「ほぇ!?」


 私が固まったのは言うまでもないが、父は凍った。後から聞いたらしい兄は膝から崩れ落ちたそうだ。衝撃ねぇ、と笑う母はいつでも最強説。



 デートだと動揺してる私をよそに、妹の由癸(ゆうき)はマイペースだった。私の服を物色すると、あれやこれとコーディネートを3パターン用意。場所が決まると、私の服も決まった。由癸すげぇ。


 そんなわけで、今日の私は白シャツにデニムのロールアップ、紺のロングカーディガンだ。うむ、シンプル。


 出迎えた私を見た慧ちゃんが、私を上から下まで見て満面の笑顔になった。イケメンの爽やか笑顔ってば凶器。


 デート場所はアミューズメントパークだった。慧ちゃん曰く、堅苦しい場所だと私が固まって楽しくないから。よくわかってらっしゃるー。


 最初にボーリングに行った。フォームが完璧な慧ちゃんに勝てるわけなかったよ。パーフェクトってどんだけー。


 次はカラオケしてみたよ。採点方式だった。イケメンでイケボ。百点ってどんだけー。


 スケートもしたよ。生まれたての小鹿になった私を軽やかに支える慧ちゃん。もしかしてジャンプとかもできますかそうですかー。


「慧ちゃんできないことないの?」


 バスケットゴールにボールを投げてみる。外れて転がったボールを拾った慧ちゃんがシュートした。スリーポイントより外側からでも入るって、しかもリングに当たらずパシュって、パシュって。


「あるよ。瑞癸に気づいてもらえなかった」

「いや、それ違うし」

「あんなにあからさまだったのになぁ」

「……ちょっとなに言ってるかわかんないなぁ」


 こんなパーフェクトなイケメン腹黒が、なぜに私を選んだのか。謎解きは無理ー。考えるだけ無駄、慧ちゃんの思考回路は私にしたら迷路だから。


 休憩しようと飲み物を買いに行った慧ちゃんを見送る。ジェンドルだ、ジェントルマンがいるわ。Tシャツにジーンズなのに、イケメン度が下がらない。なーぜー。


 ベンチに座って慧ちゃんを待つ間、なぜか隣に座る男達がいた。にやにやしながらお互いの肩をど突き合ってるけど、なにがしたいのさ。


「あ、あのさ!」

「え、ちょっ」


 誰かに向けた声がしたけど、その時には私は立ち上がっていた。慧ちゃん遅いしこんなのといたらなにするかわからない。慧ちゃんがね!


 その慧ちゃん。自販機の前で女性3人組にナンパされてやがったわ。どうしてくれようか。



続きます。

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