変態は悪魔に葬られる
一月も放置しといて華麗に舞い戻って参りました。
慧ちゃんにヘルプしてから、脚フェチ変態ストーカーとは、あれ以来会うことはなかった。
……なにしたんだ、慧ちゃん!
まぁ、慧ちゃんの暗躍なんて今に始まったことじゃないけど。あれとかこれとかそれとか……あれ、結構多くね?
そんなわけで、教室移動の時はさぁやんと割れ鍋と一緒に、クラスの男子プラス他クラス有志が護衛を。体育とか女子だけの時はクラスの女子全員がガードしてくれる事態になった。大事である。
後にこれは、『我こそが美脚と認めさせ隊』な女子達と『変態をクラスから遠ざけ隊』な男子達による、変態との聖戦とまで言われることになった。なぜだ。
「てか、マジでなにしたの慧ちゃん?」
「瑞癸が心配することなんてないよ?」
「いや、心配なんてしてないけどね?」
「その後を気にする時点でアウトだね」
「なんてこった」
変態の気配が完全にシャットアウトされた後日。慧ちゃんをお礼と称した尋問……お茶をしに我が家へご招待したわけなんだが、私ごときが慧ちゃんに勝てるわけなかったよ。
「なぜにあんな変なのしか寄ってこないんだ。私だってまともに恋愛とか制服デートとかしたいとか思ってないこともないんだが」
「え? 瑞癸は高校卒業したら、俺と婚約することになってるよ?」
「コンニャク?」
「婚約」
「はいー?」
私の知らないとこで何が起きてるって?
「あら、言ってなかったの?」
「なぜ私より先に知ってるんだ母」
リビングでの会話じゃなかったわ。みんなに筒抜け。珍しくいる兄は涙目。なぜだ。
「えー? だって、和癸くんに瑞癸をお嫁さんにもらうね、って言いに来たの、大分前よ?」
「なんと」
下さいじゃないのかよ!? もらう一択なんだ!? てか、いつからだよ慧ちゃん!? 父はなんて返したんだよ!?
「和癸くんがしょぼんとしてた夜があったじゃない。NOと言える和癸くんでも、慧くんには敵わなかったわねぇ。だから、奏喜くんなんかずっとなにも言えずに涙目じゃない」
あれはそういうことか、兄! 昔から慧ちゃんには勝てない人だったけど、シスコンブラコンだったからなぁ。
「むしろ、変なのに引っかかるより安心じゃない?」
「近寄せないけどね」
「あたりまえじゃない。うちの子達になにかあったら許さないわよ?」
「……肝に命じます」
「よろしくね♪」
なんか、慧ちゃんより母が最強で最狂で最凶な気がする。
まぁ、そんな感じで、親公認の彼氏ができました。
「今度デートしようね」
マジか。
次はデートですね慧ちゃんやる男ですもんプランは完璧ですよねそうですよね。……桜月は無理ですがね!?




