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第94話 掃除冒険者ノリ

 冒険者ギルドに来ると掃除依頼が増えていたので大量に消化しておくことにした…

 貴族って基本的にやらないのよね…掃除…その癖に平民に頼むのは嫌うらしい…こういう依頼オレ以外誰が受けてるんだろう…使用人やんないの?


 そう思っていった最初の場所は屋敷壁の補修も追加された掃除依頼で、屋根の瓦も抜けていたりといろいろ抜けている屋敷だったので修復魔法でパパッと直してあげた。外壁も汚れていたので高圧洗浄で落としつつ浄化もかけてあげるサービス…普通の汚れとこびりついた魔素を剥がすことでより新品に近い仕上がりになるのだ…外側がピカピカになったので入口から玄関にかけての石畳もキレイにして、終わりを管理人に告げた。


 ご飯に誘われたが面倒だったので、次の現場に向かった…


 次の屋敷も似たようなものでツタが絡みついている箇所もあり、さっきよりもヒドイ…植物などの剪定の許可をもらい、かわいく仕上げてあげて外壁も掃除していった…出たごみもこちらで処理!適当に燃やして乾燥させて粉々にして肥料にしておいた…ついでに浄化…これでキレイさが段違い…


 側溝も詰まっているらしいのでしっかり流れるようにしておいた…気持ち悪い詰まり方だったのはちょっと貴族すぎるかも…野外でいろいろと楽しみ過ぎだし、貴重品も落としすぎだし…もっと考えろや…


 次へ、また次へ…しまいには王宮の掃除もすることになった。なんで?


 冒険者ギルドには以前にも浄化の件で依頼を受けたが…今回は純粋な掃除…ダルすぎる…使用人どもは何してんねん!!!


 めんどくさがりつつも王宮に乗り込み掃除をしていく…あくまでも2階までとちゃんと釘を刺されたので、2階の壁までしっかりピカピカにしてやった…側溝のつまりもしっかりとり、雨どいも詰まっていたので流し、東屋とかにも侵入してキレイにしていた。たぶんこっちは入ったらあかんよな…庭園だし…


 直しておいて文句は言われんでしょ…浄化させかけておけば問題ないっしょ…


 王宮の方は一日かけて隅々まで行った…作業中見られたくなかったので隠ぺいかけていたが、どんどんキレイになっていくので存在は認識できていたと思う…そうして終了の報告をしてギルドに報酬をもらいに行ったら、増えてる増えてる…


「少し目立ちすぎてますので仕方ないかと…そもそもバレたのは毎年イングランディーレ家がキレイになっているのも問題の一つになるかと…」

「え?有名なの?でも登録名変えたよね?」

「貴族の情報網の速さによるものですね…冒険者ギルドに依頼を出したことが漏れればマイク様にたどり着くのは難しいことではないので…斡旋するのはこちらですし…」

「受けないのもこちらの自由か…よしっしばらく来ないことにするよ…」

「そうですか…こちらとしてもまだ仮登録の()()様に対して強要はできませんし、指名依頼もありますがこちらで処理しておきます」

「お願いします!頼りにしてます。お姉さん!!!」


 何とか掃除地獄の依頼を達成し、他のことに取り組むことにした。


 オルの散歩ついでの川まで行って釣りでもすることにした。一応冬なので防寒対策しつつ、冷たい風を浴びながら草原を駆けて行った。寒いな…さすがに…


 川にいる魔物の気配は変わっている…


 カエルやらナマズがはびこっていたのが、コイやフナがいる。魔物も冬眠するのかね…


 そう思って操糸魔法で近くに泳いでいたコイを釣り上げてみると、両手で抱えきれないほどのデカいコイが釣り上げられた…


 は?


 いけすを取りあえず用意して泥抜きをしておく…とりあえず何度か同じように釣っていく…


 いけすを放置していると空から鳥が狙って急降下してきた。かなり大きな鳥…コンドル型の魔物かな?


 ただオルが撃退してた…雷撃がバチバチに決まってて恐ろしかったな…ポケモンで行ったら効果抜群だもんな…こっちだとどうなんだろう?ポケモンのタイプ相性ってどことなく基礎学習みたいに頭にこびりついてて困るぜ…炎が氷に効果抜群とかも無茶だしな…あれ完全に逆だもの…


 そうして守ってくれたオルのためにコンドル魔物とコイを解体して食べてみることにした…コンドルは病原菌とかないか心配だったのでしっかり浄化しておき羽を毟り、部位ごとに分けていく。臓器は食わないのね…わかってる!美食家だもんな…

 鳥は焼いていくことにして、コイも三枚におろし食えるように何とかしていく…メチャクサい‥とりあえず漬けようかな…血管にタレぶち込むヤツできないかな?



 …できた!!鑑定魔法で位置を把握して念動魔法でねじ込んでいく…うん悪くないかも…

 刺身と、鍋でいいか…臭くならないようにネギやら牛乳で臭みとればいいか…テキトーすぎるかな?


 てなわけで下処理が済み、肉を焼き、鍋を用意する…沸騰させて具材を入れて出汁を入れ、メインも入れていく。鶏肉もそのまま入れたり、つくねにしたり、魔法だとなんでも同時進行でできるので簡単に調理も終える…

 寒いので仕切りも作って、ガラスで屋根も着けて、簡易屋内を制作!!


 見張りで来ていたアーロンも呼んで2人と1頭で食べることにした‥


 うん美味い!!!オルも満足そうにしてくれ…よそえって?鶏肉多めな…ハイハイ…


「いつから気づいていたんで?」

「毎回誰かしらいるだろ…いるかと思って探して見つけただけだぞ…」

「そうですかい…旦那がたまにいる時は?」

「え?そうなの…それは気付いてないわ…」


 衝撃の事実を知りつつ、食べ終わり休憩後後片付けをして帰るのであった…

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