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第85話 釣り

 このあいだなんとなくした釣りを思い返していた。いっぱい釣れるとこでやりたい。


 そう思ったマイクはまず釣り竿を調達するところから始めることにした。


 なんとなく川釣りと海釣りは違いがあることくらいは聞いたことあるが、とりあえずどんなものがあるのか知る必要がある。そのため向かう店は前にも行ったことのあるアウトドアグッズが並ぶ商店…ラヴェを連れていくことにした。


 日差しが強い。すっかり夏まっさかり…ラヴェは白い肌を隠すように完璧なケアをしつつ後ろに付いてきている。メイド服に合うようにデカい帽子で隠れているが頭重くないのかな…こういう格好を見ると連れだすのが申し訳なくなるよな…もっと簡易的にならないもんかね…日焼け止めはないのかな?


 店に着き、釣り具の項目がないかカタログを確認する。もう2,3回目なので店主ともそれなりの信頼ができたようで、現在保有されている魔道具の釣り具を見せてもらえることとなった。


「こっちが魔道具、これが現地の職人が作った竿だな、疑似餌はここで取り扱ってるものはこのくらいだな…比較的オーソドックスな魚が釣りやすいものだな…」


 といろいろと説明もしてくれる。


 知識が足りないのであとでいろいろと学んでおく必要があるけど、気になるのは魔道具!魔力によってできる糸で釣りができるモノ、さらに引っ張り上げる巻き取る機能が強化された釣り竿のようにこの世界ならではアイテムがある。これらは試しに買っておいた方が良い気がする。


 海釣り・川釣りの違いはよくわからんけど竿の違いというよりもエサとかの浮きとかの違いであると仮定してここで竿は買っておくことにした。

 おそらくこの店には海釣り用のモノしかない気がしてきた。


 そうして手に入れた釣り竿とルアー、手袋、ライフジャケットっぽい魔道具も買いそろえた。格好だけで貴族のボンボン装備である。間違ってはないな!!


 そうして試しに釣りに出ることにした。


 オルに乗り、東方面に向かい大きくなだらかに流れる川に来た。潮干狩りとかできる湾岸方面にな不画れており、王都近くにおいては大事な川の1本でもある。


この辺りの河川敷にはネズミ型の魔物が生息しておりスライムと共生しており、冒険者にとっての狩場になっている。虫型魔物も単独で生息しているが川の中の方が魔物のは多いらしい。


 今回はここらの魔物や魚を釣り上げていきたい。オルには索敵をしつつ警戒と討伐をお願いした。ラヴェは近くにいてもらって釣りポイントに東屋のようなものを作り控えてもらっておく。


 そこでゆったり釣りを釣りを楽しむことにした。ラヴェはドリンクをそっと用意してくれており、オルは横になってるらしい…だんだん人っぽくなってきたな、この馬……


 釣り先には針を付け山で連れたような普通の魚を狙いに行った…


 まず、カエル型の魔物だった。風船みたいだが目ん玉飛び出て気持ち悪い…オルに処理してもらった。次にカメ型の魔物…デカ重い…危険性はなく、甲羅が堅そうだったがオルに踏みつぶされていた…オルの糧になってくれ…

 続いてナマズ、核だけのゴーレム、コイ、水鳥みたいな魚、カエル、苔のトレント?と続々と知らんもんが増えた。鑑定魔法で見ていくとナマズとコイは魔力はほぼないらしい。核だけのゴーレムは珍しいらしく研究素材として高値でやりとりされているらしい。見つかる場所は鉱山や森の中といった危険地帯のため、川にいたのは珍しい…エサに食いついたというよりは針を取り込もうとしてたみたいだけど…

 めんどくさいのは捕獲しておいて後々父上にポイッすればいいな、冒険者ギルドでも可!!

 水鳥みたいな魚は魔物みたいなのでオルにパス、カエルも同様の処理をして謎のコケ…


 石と釣れたのだが、もともとは核だけのゴーレムだったっぽい…進化がコレか…2体とも珍しいので直方体のアクリルに水をためてぶち込んでおいた…


 いったん中断してお昼ご飯。トムに用意させたカツサンド、たまごサンド、照り焼きサンドなどを2人と1頭で食していく…美味しい。こんなのどかに過ごせるなんて幸せだな…


 食後はアイスティーを飲む…オルも水以外が飲みたいらしいので、何が好きなのかいろいろと出してみた。牛乳、紅茶、コーヒー、オレンジジュース、その他ジュースを順々に出してみる。コーヒーと紅茶は嫌がっていた。そりゃそうか…胃が荒れるどころかハゲそうだもんな…気に入ったのは果汁ジュースと氷!試しにかき氷を作って見てテキトーに果実を盛り付けて出したらかぶりついていた。お代わりを要求されたので水用の桶に山盛りに氷を削ってあげた…果物は?みたいな顔されたのでないよって顔を返しておいた。


 午後は引き続き釣りを楽しむことにした。ポイントを変えてもう少し上流側に移動。東屋ごとスライドさせたら地面がえぐれたので、慌てて念動魔法を行使…なんとなく成長促進で直しておいた。


 次のポイントではナマズの入れ食い状態だった…ちょっとムカついたので操糸魔法で網を作り、念動魔法で動かして水中を動かすと大量に釣れた…


 陸に上げると大量のナマズがピチピチしてた。これだけあると何とか食べれるようにしたいなと思い、巨大アクリル水槽に水をぶち込んでとれたてナマズどもを投入した。

 まずは泥臭さをとる意味での透明な水にいれたのだが、存外ナマズだけでなくコイや水鳥魚もいた。カエルがいない…今日初遭遇だったのがザリガニ魔物だった。ナマズと戦ってるので強くはないが魔物と判断したのはハサミがドリルになっているからだ。モグラ魔物かな?って感じ…


 どちらにせよ泥臭いと思うので生存競争を進めてくれ…蹂躙されたのはコイだったけど…水鳥魚は飛び出したりして逃げ足が速い。水槽から出た時点でオルに雷撃食らってたけど…

 結果ザリガニとナマズが残ってた。攪拌して流れを使ったら大量にヘドロが底に溜まった。その隙に別の水槽に移し泥を出し、また移し替えてを繰り返した。どことなくキレイになったかな…


 繰り返し作業をしつつ、網を何度も川にぶち込み同じようにナマズを捕獲していった。大体9割をナマズが占めていて3回目でも大量にとれたのでさすがにやめた。


 キレイになったナマズから何匹か取り出し浄化をかけたうえで調理してみた。

 まずは単純に焼き、茹での2種…うん、クサいは…全然泥っぽい…つけるとか?干すとか?香辛料が今そこまでないのでなんとなくノリでつけて焼いたりしてみる。

 乾燥魔法で干したらゴムみたいな食感だけ残った…嚙み切れない。これそもそもが食用に向いてないかも…?香辛料をつけて焼いたものも味が分からなくなるだけで美味しいとかではない…


 あとは蒲焼か…タレはなんとなく作れる…醤油やみりん、酒、焼いた骨を混ぜるとかも聞いたことあるな…なんとなくツボに用意した。炭火を出して火をつけていく。なんとなく串打ち、どっちかというと開きのまんまだけど…


 白焼きをしつつ、脂が落ちていくの見てる…うん!悪かネイティブ!たれを塗りつつ焼く。これで不味かったらさすがに処分する…ひっそりご飯を準備してパクリ!


 ……うん……いい感じかな…ウナギ食べたいって感じ…


 静かにナマズたちは処分することにした。ミキサーの風属性魔法で粉々にして乾燥させて焼き、地中に捨てておいた。よしっ撤収!!


 オルに視線を移すと大量の魔物が死骸となっていた…匂いに引き寄せられたみたいだな…こっちも魔石を抜きつつ鑑定魔法で使える素材以外焼いていった。東屋も片づけ、終わりぃぃぃ!!


 今日の成果

 ・核だけゴーレムとちょい進化した苔トレント

 ・ザリガニ魔物7体

 ・いろんな魔石

 ・ここのナマズは食えない


 また別の川で楽しもう…!


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