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第81話 磁石釣りin貴族街

 謹慎もあけてゆったりしたので冒険者ギルドに顔を出すことにした。


 それとなくマイクの名前は広まりつつあるが、冒険者登録はノリという偽名で登録しているのでそこまで問題になっていない…はずである。マイクの本名を知っている受付嬢も正確にイングランディーレの家名まで覚えているわけないはず…知らんけど


 まずは魔物資料の提出、報酬を用意してもらっている間に依頼の一覧を見せてもらう。いつもの受付嬢さんに対応してもらってるのだが、「マイク様…いえノリ様!現在受けられる依頼です。王都内であれば制限がないようにさせてもらっています。」と言われた。全に覚えられてるわ…


 依頼の中には清掃、落としもの探し、配達といつもの範囲と地下道の異変解決や魔力残滓の処理など、Fランク以外もあった。これも受けていいのか…7歳にしてかなり評価上がっているな。むしろ魔力残滓の処理はマイクにしかできないらしい。今しかない依頼ではあるのだが気になったのは地下道の異変解決依頼でどうやら剣戟や高速で移動する何かがいるから確認してもらうというものだった。ここ半年のことらしいので完全にオレのことである。異変として取り上げられていたのかい…とりあえず放置かな?自首した方がいいかな?


 今回は川の清掃があったのでこれを受けることにした。

 貴族街に人為的に作られた川でそれほど深くなく区画に沿うように流れており王宮から流されている上水らしい。くみ上げて使われなかった水らしい…もったいな…


 そんなわけで王宮から外壁までの500mくらいを何とか掃除していきたい。浄化使えば楽なんだろうけど、浄化魔法は使い手が限られているらしいから気を付けなきゃいけないんだよね…


 高圧洗浄でキレイにしつつ500mか…きついな…


 え?そういう意味じゃないの?一時的に水を抜いての作業の方か…!は~い頑張りまーす!!


 ギルドを出て西側に向かい川幅30mくらいでさらにもう一段5mの溝がそこにあった。流れが止まっており、王宮側から掃除していくぜ、ひゃっはぁぁーーー!!


 やってる感出すために作業着を来て濡れないように結界を纏っておく…うん大丈夫そう…


 それでは始めていきます。そこの溝は石がコンクリに突き刺さってる感じになっていてなんか現代チック…

 ゴミ拾いがメインではあるが塵も積もればヘドロくらいにはなるが如く底にへばりついていた。それらは高圧洗浄魔法で落としていく。光物めっけ!指輪だ…こっちには腕輪?鍵?財布?剣……


 進んでいくとほとんど良い品ばかり…魔道具とか魔石とか瘴気とか壊れた木箱とか服とか鎧とか…そういった品がたくさんあった。中間点には円状のため池みたいな場所があり、ここは水が抜けないようになっているのな。


 覗いただけでもゴミがたくさんあるのは見て取れた。見てわかるものは念動魔法で引っ張り上げて処理をしていった。ちょっとした高価品が落ちているのを見つけていたので磁石を投げ込んで釣りをすることにした。


 操糸魔法と固定魔法を使い土属性の磁気魔法と造形魔法を組み合わせて磁石を生成。それはもう!つよつよなヤツを!


 そぉ~れ!!


 投げ込んでから糸先を念動魔法で円状に動かす。満遍なく動かして多少重さも増えたという手ごたえを感じて引き上げた…


 まず目に入るのはドデカイ魔道具であったがチラホラ「えっ?」というものが紛れている。兵士の装備や槍、朽ちた剣、酒瓶なんかも紛れ込んでる?金庫?馬車の車輪、これは工具入れかな?そういった大きい獲物に引っ付いていたのが指輪やペンダントなどの装飾品…とんでもない数引っ付いて来た…


 もう一回念のため釣り糸を垂らしてレッツフィッシング!!


 今度は砂利が多い…砂金とかが紛れてるのかな?といっても装飾品は数点引っ付いている。なんか王家の家紋とか見えるけど…厄介だな…これ家紋ついてるヤツ返した方が良いよな?ちょっと面倒かも…ギルドにパスするか…返礼もすべてギルドってことで!


 そうして一旦集めたものは区画ごとに整理してまとめておくことにした。目録も同時進行で進めておこう…メモメモ……


 簡単に整理しつつ王都の壁まで進んでいく。大破した馬車の乗車部分だったり、ドアなんかもあった。すごい事故起きてるじゃない!大丈夫解決した?この事件?サルベージしろよ!!


 何かしらの骨とかもあるじゃない…残忍だな…こういうのがスケルトンになるとかないのかな?ないか…カベ側に行くにつれてスライムが出てきた…え?いるんだ…地下に続いてるらしく出てきているらしい。アカンくない?


 とりあえず報告しておくかと思い、討伐して素材も保管しておく。雑用が多いな…


 なんとかついたので逆走して確認…しっかり見落としが無いようにチェック…オレ偉くね?


 ギルドに報告しに戻り、落ちていた貴重品の管理をギルド側にブン投げる…一応身元が分かるモノだけは手紙で知らせるらしい。お礼はギルド側で受け取るようにお願いして持ち主が現れた際はオレの功績になることになった。これで最低限かな?


 ゴミでも再利用できそうなものは工房などに横流すことにした。この辺は色々とめんどくさいので書類は作らず形を変えて商業ギルドを挟まず職人ギルドに任せた。リサイクル屋を作るのもあるかな…修繕魔法とか復元魔法を持ってるヤツを集めた店とかならうまい具合にできそうじゃない?スキマ産業…


 そうしてその辺りの書類をやっている間に依頼達成が確認された。よしよし…確認しに戻ると水位が戻り以前よりもキレイに見えた。良かったよかった…


 後日落とし主から感謝の連絡があったことだけを知る。ギルドが個人情報を止めてくれたので無事バレずに済んだ。素敵な殿方が拾ってくれたと思ったか?残念だったな!!こっちはまだまだ7歳のキッズだぜ!!ロマンスはいずれな!!!アデュウーー!

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