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第63話 かき氷大作戦の準備!

 太陽が強さを上げ始めた。この調子じゃ12月には建物まで溶けそうだな…


 くだらない冗談は置いといてちゃんと暑い…特に屋上は危険!しっかり換気をしておかないと天の透けが溶ける。屋上で暮らしてるんだからしっかり暮らしを支えてほしい。


 なので水属性の魔法を強化させることにする。


「天の透け、氷は作れないの?」

「氷ってなんだ?」


 うん、知識がないだけだった…


「ええ!?あのシャリシャリひんやりするヤツのことなのか、あの魔道具食わなきゃよかった…」

「魔道具ごといったのかよ!たぶん、自分でも出せると思うぞ」

「氷♪こ・お・り♬出よ!氷!!!」


 科学知識なし詠唱なしでできるのか眺めていたが…無理っぽい…オレの魔法見ただけでできれば誰でもできるだろうしな…


「うう…主人…できんよぉ~どうやってやるんだ?」

「詠唱は知らないから理屈だけ言うぞ…水は冷えすぎると固まるんだ…熱が失われるイメージってできるか?」

「冷える?熱が失われる?もっと簡潔に言ってくれ、わからないよ!」

「ええ!!寒いんだよ!とにかく…」

「ううぅぅぅ…氷を…氷を食べればわかりそうな気がする……」


 団子が怖い人のやり口で来やがったか…仕方ない


 マイクが大量の氷を造形魔法で作った器に出してあげた。

 そのうえで暇だったためかき氷を作ることにした。ラヴェを呼びフルーツと練乳をとりに行ってもらい、その間に天の透けの魔法の練習を見ていた。


「マイク様!お持ちしました、こちらでよろしいですか」

「ありがとう!さてと…」


 マイクはそれらを凍らせてミキサーをかけてかき氷にしていった…シロップがないので甘味代わりに練乳で代用、スプーンも準備して食べようとすると


「マイク様が食べられるのですか?」

「?……そうだけど」

「失礼しました、天の透けに与えるものだと思い質の低いものも混ざってる可能性もあります」


 その発言に天の透けが愕然としている…差別だね~


「問題ないよ…凍らせた時点で甘みとか感じにくくなるし風味があれば充分さ、食べてみる?」

「では失礼して…パクッ!シャリッ!これは…!アイスとは別の美味しさですね…贅沢感もありますし見た目も良いです!カフェでも出せるのでは?」

「うわっ!確かに!!人数増やせばイケるかな?そのためにもかき氷機作らなきゃだ…冷凍庫も買わなきゃ…」

「勝手ではございますが冷凍庫の発注、並びにフルーツの仕入れなども任せてもらうことは可能ですが?」

「そうだね、質の悪いものは凍らせて出せると思うし、良い方は飾って出せるからね…そうなると本格的に厨房も必要かな…」

「実行されますか?」

「う~ん…かき氷機作る気になったらね~…今のところはいいかな?」


 そうしてラヴェとの会話の間に氷を食べるのを止めてこっちを見ていた天の透けは見られたのに気づいて魔法の行使を再開した。

 ただ焦ったせいかデカい氷が生成された…それは落下してオレの生成した一口大の氷が入っていた器の端を捕らえ、器から氷が飛散した…


 おめでとう!天の透け!氷の造形魔法の獲得だ!これができれば気温を操作することもできて屋上を快適空間にできるぞ!そんで掃除はお前がやれ!


 掃除をやらせて、かき氷も食わせやり、気温を操る方法を教えた。室外機と冷房の中身は知らないが熱い空気を外に出し、冷たい空気を取り込むみたいなことだったはず…どうやって?知らんがな!とりあえず熱い空気は活動的だから冷やせばいい!それを定期的にやれば…快適だよ……きっと…



 数日後のある日


「マイク様~~かき氷を削る機械をぜひ作ってください!!!」

「?どこで聞いたんだ?」

「ラヴェが作ってって言うので仕方なくやったんですけど、注文が多くて…

 もっとふんわりとか、種はちゃんととれとか、もっと甘味をって…

 助けてください!」


 どうやらラヴェがハマってしまったようだ…氷食症かな?


「ミキサーじゃ一定に削れないってことか…一定の圧で削れる仕組みか…考えてやらんこともないな~」

「お願いしますお願いします!嫌われたくないんすよ!頼みます!」

「貴族を使おうなんてすごいね~」

「うわぁぁ!!マイク様のいじわるぅぅぅぅ!!!」

「それでいいのか、お前…」


 仕方なくかき氷機を作ることにした…カフェでもできるようにするか…市販で売らないけど登録はしておくか…そもそもあるかもな…


 スプマンテに確認した結果権利に関してはない、かき氷っぽいものは存在しているみたい…


 おりを見て権利主張というか魔道具登録はするとして、まずは試作品かき氷機を作るぞい!


 手動のかき氷機は見たことあるけど、立方体っぽい形の氷えお上から固定して床が上がりつつ、削っていくスタイルのはず…上がってなかったかな?そのまま上から圧がかかっていくのかな?そうかも、せせりあがっていくのは見たことないかも…


 自動のかき氷機がどうなっていたかが分からん…それに今回、いろんな形に凍らせたフルーツを削るから対応してくれないと困るんだよな…


 とりあえず削る刃を円の半径に設置、動かしたら出口が散らかるから絶対固定だな!そうなると回転と圧を加える機構は上側か…よし…わからん


 回転だから支柱にボールベアリングをつけるとして…軸にミキサーの刻印を施して…


 これだけじゃ普通のミキサーと変わらなくないか?


 まぁいいか一旦やってみるか、カベを組んで、氷を入れる機構を組んで、まず塊をぶち込む!レッツスターティン!!!


 素早く器をガラスで造形見守る…うんできてるっぽいな…ただ上から加える圧が弱いな…回転しながら下に降りていく機構か?上から抑えた時点で充分か…側面も一緒に回しちゃうとか?どう?


 …マジで分からん一つ一つに固定魔法かけちゃうとか?_それじゃきれないかクソ地味にできない!

 ムカつく!だれかいいアイデアをオラに分けてくれ!!


 外観をデコりつつ魔法残滓の循環機構を刻印して悩みながらいじけていたらトムがフルーツ持ってきた…


「出来ましたか?マイク様!」

「いや珍しく苦戦してる…」

「弱音は初めてですね…現時点ではどんな感じですか?」


 動かすと途中で出てこないことを確認…


「中で何が起きてるんですか?」

「それが分かったら…それだ!」


 外装をすべてガラスに変えて再度試す!抑えが無くなることで切れずらくなっているのを確認。遠心力で外に移動しようとするのでそれを阻止!これで行ける!


 なんとかかき氷機の試作品ができた…


「うお!できたんですね!これでかき氷が!」

「……」

「どうされたんですか?なにかありました?」

「普通に疲れた…」


 こうしてできたかき氷機は厨房に夏場だけ設置されるようになった…


 カフェの方に持っていくにはもう少し工夫してからにしよう…


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