表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/43

第12話 魔王?

「うぅぅ~~体調悪ぅぅぅ~~風邪ひいたぁ~~~~苦しいぃぃぃぃ」


 マイクは副団長のしごきによってベッドに横になっていた。訓練を終えてから意識を失い寝たまま次の日をかろうじて過ごしていた…


 …やっぱり5歳児にやらせる内容ではないな~うわぁあ~~やっぱダメかも…


 いつものように隙をついては逃げ、隠れ、魔法を使用して攻撃、何も通用せずメニューに戻り、肉体的に魔力的にぶっ倒れ、一夜明けこの状態というわけである。


「mejaめろ!我がatarashiき肉taiyo!itumAdesono意識を支配suγutumoriDα!」


 ううぅ…何か聞こえる……?

 頭痛い、だれ?


「っ!聞koeてiγudaろう!マイク・イングランディーレ!」


 ちっ……!


「さっsaToそno体woyokoせ!いtsumadeisuwaru気だ!sUでniSOnokaraDaの所you者wooshinoけているうえnitodomatteiruとはどうyouツモリダりだ!」


 うるせぇぇぇぇ!なんなんだよっ!誰なんだテメェは!?あぁ?


 なんとなく視界にあった黒いモヤにイラ立つ…!ムカつく、こっちは天井との遠近感がぶっ壊れて何もかも近くに見えたりデカく見えたりするのに…

 あぁあああ!うるせぇ!うるせぇぇ!うるせぇぇぇ!!!!


 どこのドイツだ?ナチスか?ヒトラー気取りか?殺すぞっ!目覚めよ?何言ってんだ?気分悪いんだから寝るに決まってんだろっ!日本語分かんねのか?あぁ?異世界語出来るヤツ読んでこいや!


 視界を侵食している黒い影は何かを言っているがマイクには届かない。やがて諦めどこかに行ってしまった。


 ふうと一息つこうとすると視界は黒に支配される。夜?起きたてで時間感覚ないからなぁ、わからない…いつのまにか黒に包まれている。


 どこだ?真っ黒で異常な空間…とりあえず立ち上がることにした…


 黒い影がまた現れ姿を作りだす。

 分かるのはシルエットと目元だけ、デカいな…角、ロン毛?、ゴツい?、腕多いのか?羽か?


 何者だ?



 …この体に宿るはずの魂か?


「ワレは魔王ナリ…!早クこノ体ヲ寄こセ!」


 あ、違った…魔王だった……




 …なんで?


 魔王?マオウ?どういうことだ?魔力の使いすぎか?うわぁそういう設定か…聞いてないよ、キッツゥゥ


 つまりオレは魔力が尽きて魔王に生まれ変わられそうということか…なんとムゴい、家族からも愛されず使える才能を高めていたらこの落とし穴。悲劇だ!しんどいオブザイヤ―5年連続の受賞だわ!


 拒めるのかな…


「貴様ハ苦しムコトなく存在が果てルダケだ…意識ヲ手放セ!ユックリと眠れバじきニこの世から解き放タレル…さぁ!体を寄こセ!」

「すんません!断るってことはできますか?」


 体を覆っていた謎の影は動きを止める。


「…貴様、我ガ怖ろしくハないのカ?」

「こんな子供に宿るくらいだから弱ってるんでしょ?…で魔力に耐えれる器を探してた…なら交渉くらいはできるかなと…」

「…人の子風情がコノ魔王をどうにかデキルと?」

「う~んどうですかね、一応この領域の解析をしたんですけど、よくわからないんですよね、合成魔法みたいなんですけど、どういう効果でどの属性が使われているのかわからないんですよね…」


 合成魔法は複数の属性を決まった割合で混ぜた魔法。たまたま生み出せるケースが多く何かのきっかけで特有魔法として扱われることが多い。それらを研究した先人たちによって合成魔法は解明され、受け継がれてきた。形態、威力、効果は魔力量によって変わり、使いやすい形で運用されてきた。

 マイクが使う消失弾がその一例であり、全属性を使って合成されており、周囲の魔力を吸い込み威力を上げる弾丸として感覚だけでマイクに使われている。


 それに似たこの領域は空間魔法のようで隔絶されており、魔法が使用できない、さらに五感の内、味覚・嗅覚・触覚が封じられている。今話せている感覚はほぼない。簡単にいうと魂だけというのがイメージしやすい。つまりここは精神世界というわけである。


 そしてマイクに住みつく魔王因子もとい魔王との対話が成立しているという状況である。


「どうせ他の場所にも種を植えたんでしょ?ならオレに固執する必要もない、さっさと元に戻してもろうて!…できるよね?」

「キ…貴様ァァヴァァア!!なぜダ!?なぜこノ体ノ主導権がとれなイ!!!」

「いや知らんよ!早く出ていってよ!魔王になりたくないし!じゃあなっ!二度と出てくんなよっ!」


 そういうとモヤは晴れた。魔王っぽいものは静かに姿を消した。


 目を開けるといつもと変わらない天井が見えた。気持ちは最悪、なんてもんを見せやがんだ夢ごときがっ!…っと体を起こすと……


 メッチャいる!!!


 ラヴェは当然だけど、アーロンもいてゴリラもいて…コミュ障先生はいない!流石っ!他にも知らん人ばっかだ…それにしても反対側にも…


 父、母もか…多いなぁぁ……


 なにかあったのか?オレが…寝ている間に…何が?いや、オレか…?

 よくわからないなぁ~~~


 …もう一回寝よ!おやすみ!!


 そうしてマイクが二度寝をしたことでその騒ぎも鎮まることとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ