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空白  作者: 夏蝶
17/26

 俺は、兄弟とよく会うようになったというか、そうしむけた。俺達の父親がガンだと伝えた日から俺は兄弟について知ろうと思った。休日の度に兄弟の住む街を訪れ、アパートに押しかけては外に連れ出した。いつも兄弟の家にいる小さなやつと喋ったり、遊んだりもした。

 俺の学校は私立の学校であるけれど夏休みの始まりも終わりも公立の学校と変わらない。

 明日から始まる夏休みに浮かれているクラスメイトを眺めていたけれど、少しだけ俺自身も夏休みを楽しみにしていることに気がついた。

 帰りのSHRで返される成績表を除けばこれからの休みに楽しみしかないのが高校生だろうなと俺自身も含めそう思う。

兄弟は明日から夏休みという名の夏季講座が入っているらしく、俺のようにバイトを詰めることも遊びほうけることもないらしい。

「あー、明日から夏休みが始まるわけだが、決して気を抜くことがないように…」

担任の声などクラスメイトには届いていないがクラスメイトは聞いたふりをしておかなければまた同じ話を繰り返されることを今までの学校生活から学んでいるのか、大人しく話を聞いているふりだ。

夏季講座とは言えど兄弟もきっと今までの学校生活よりは時間があるだろう。次はどこに行こうか、そう考えている俺も話を聞いていないクラスメイトの1人なのかもしれない。

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