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ふつかめ

一日経ちました。




チチチ…―――


「…んー…」


「あぁ…ちょ、ちょっと待って…そんなの…さ…」












「サーモンロールっ!」(がばぁっ!)

はっ…!カブトムシがキリンに反乱を起こそうと…!ドラ、逃げて―――



「…あれ?」

……ここは…あー。

「そうだった…」

思い出した。そういえば異世界来たんだった。…というか、俺どんな夢見てたっけ?なんかサーモンロールって叫んだ気がするんだが。

そういえば、ドラは―――






「すぴー…(すやすや)」

「…なんだ天使か」

ドラは俺の横でよく眠っていた。体を丸め、俺が着ているシャツを小さな手が握りしめて、ピッタリくっついている。ドラの紅い髪が窓から差し込む日の光を受けて、鮮やかに煌いている。



「……」

「んぅー…」(ぷにぷに)

「……」

「やぁ…ん」(ぷにぷに)

ほっぺたぷにぷにやなー。もっちもちでも可。これがドラゴンの肌触りか…。これは世の女性全てがうらやむ瑞々しさだな。




ぐぅぅーー……

「ん?」

なんだ今の音?俺じゃない…とすると、もしかしてドラか?一体何の音―――



「おなかすいた……」(むくり)

「……俺の中でドラが腹ペコキャラとしての地位を確立しつつある件について」

昨日あんなに肉食ったのにもう腹減ったのか…ドラ、恐ろしい子っ!

「…ん?」

あれ?なんか、ドラ―――











「おっきくなってる…」

昨日のドラの身長は、俺の足の付け根あたりまでしかなかったはずだ。だけどこうやって並んで立ってみると……俺のヘソくらいにまで伸びている。いくら育ちざかり?だからといっても、いきなりここまで伸びるのだろうか?

「うーん…どうなってんだろ?」

「んぅー…ナツー、おなかすいた…」

「んー?あ、おお。悪い悪い。いっしょに作ろうなー」

「うん!(ぱぁぁ)」

よし、まずは朝ごはんだな。朝ごはんは一日のエネルギーを蓄えるための大事な食事なのだ。そしてドラの笑顔がまぶしいぜ。








「ごちそうさまー」

「ごちそーさまー」

昨日いただきますとともに教えたごちそうさまをドラといっしょに言って、食器を片付ける。ドラはまだ箸が使えないので、スプーンやフォークで白ごはんやみそ汁を食べていた。食べ終わった後は満足そうにしていたから、美味しかったようだ。…ピーマンは嫌いみたいだが。



そういえば昨日のバーベキューだが、ドラはよく口の周りを汚した。ベッタベタに汚した。肉を口元に持っていったはいいが、なぜか口の横に当ててしまったりと、どうやら距離感がつかめていないようだった。だから汚すたびに俺が濡れタオルで拭き、ドラが汚し、俺が拭き…というのを繰り返していた。

そして今日も汚すかもと思っていたが…意外にもほとんど汚さなかった。スプーンとフォークを使ったというのも大きいんだろうけど、朝ごはんの中にはミートボールもあった。それでも口の周りに当てることなく、しっかり口の中に入れていたということは…距離感がつかめてきた、のか?理由は良く分からんけど。




「んー…やっぱり大きくなってるなー」

「おっきくなってるの?」

「そーだなー。…あ、そうだ。ドラ、変身できるか?」

「へんしん?」

「そう。ドラゴンになれるか?」


ドラは見た目人間だが、その頭にはクリスタルのように透き通った紅い角が生えている。そして昨日、ドラは眠ったときドラゴン形態に変化していた。自分の力でなれるかどうかは分からないが、そういう力は持っているんだろう。

「んー…うん!どら、どらごんになれるよ!」

「おー!そうか!じゃあ、なってみてくれ」

「はーい!…むむむむ…」


ドラが集中し始める。すると、ドラの体がじょじょに紅い光に包まれていく。やがて全身が包まれると、光が少しずつ形を変えていく。そして…









「……おおー…」

そこには、体長1メートルくらいのドラゴンが佇んでいた。

…ん?……えぇぇ!?

「めっちゃ大きくなってる!?」

昨日は30センチくらいだったのに、なんか3倍になってる!?赤いからか!?赤いから3倍になったのか!?赤いと3倍になるのは速さじゃないのか…!?



「きゅうー?(うるうる)」

「…はっ!?」

驚きすぎて思考が旅に行っていると、ドラがつぶらな瞳で俺を見上げ、心配そうに鳴いた。いかんいかん。

「おおー…大丈夫だ。ドラ、お前おっきくなったなー」

「きゅー!(ばっさばっさ)」

褒められたと思ったのか、ドラは尻尾と翼をびったんばっさと動かした。うむ、かわいい。

ドラゴン状態の大きさも分かったし、ドラに人間状態に戻ってもらった。




「きっと何年も経つと、もっと大きくなって空を悠然と飛ぶようになるんだろうなー…いいなぁ、空飛んでみたい」

このままのペースだと、あと一週間後には10メートルとかになりそうだが。…食費がすごいことになりそうだ。金はかかってないが。

「ナツ(くいくい)」

「ん?どしたドラ?」

「どら、おっきくなったらナツをせなかにのせれる?」

「そうだなー…あともうちょっと大きくなったらできるかもなー」

「……うん!どら、おっきくなって、ナツといっしょにおそらとぶー!」

「ほんとか?」

「うん!(ぱぁぁ)」










「じゃあもっと好き嫌いせずにピーマンも食べような」

「ぴーまんやだー!」

感想くれるともっと更新するかもなー(チラッ

ドラの夢が決まりました

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