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いちにちめ4

がんばって書きます

家も手に入れたことだし、現状とこれからについて考えてみるか。さて…



まずは「どうやって異世界に来たか」だけど…何も分からん。よくあるパターンだと、子供を助けようとしてトラックに轢かれるか、いきなり神様っぽい奴に呼ばれて転生、みたいなのだろうが…そんなのがまったくない。神様っぽいのに会ってないし。どうやってこの世界に来たのか、俺自身分からんし。なんでやねん。まぁ考えても仕方ない、次だ次。



これからについてだが…家あるんだし、スローライフでも楽しむか。ドラはまだ子どもみたいだし、親もいないんなら俺が育ててやる!バイトで培った俺の子守りスキルが炸裂するぜ。あと作物作りたい。





お互いの自己紹介のあと、まず部屋割りを決めた。俺が2階にある大きな部屋で、ドラがその隣…にしようとしたが、ドラが

「どら、ナツといっしょがいい…(うるうる)」

と言ってきたので、隣の部屋という案を脳内会議で即破棄、タンスやらベッドやらを揃えた。そのあとベッドの上で一人悶えた。ドラは

「?」

とハテナを頭の上に浮かべていた。…ロリコンじゃない、ハズ。





「さて、俺とドラの関係性だけど…兄妹は見た目の年が離れてるし、夫婦なんてもってのほかだな…」

どうしようかと俺が悩んでいた時。

「…(くいくい)」

「どうしたドラ?お腹すいたの?」

「んーん(ふるふる)」

「じゃあどうした?」

「おと…さん」

「…ん?(ピクリ)」

「おとー…さん」






その時俺に電流走る。

「おとーさん」…か。なるほど、親子か。

…良い。



「そうだなー。じゃあ俺おとーさん、ドラは娘な」

「…うん!(ぱぁぁ)」

「しかぁし!」

「?」






「おとーさん呼びは犯罪臭がハンパないから、ナツでお願い」

「…ナツ?(こくり)」

よし。コレデヨイ。



さて、関係性がまとまったところでまずは…



「ごはんダー!」

「だー!」

腹が減ってはI can't fight(戦ができぬ)。飯作るか。何つくろうかなー…





無難にバーベキューするか。焼くだけの簡単な料理だし。

「さてドラ、バーベキューするぞー」

「ばべ…?」

「ヴァーヴェクューだ」

「…?」





「肉だ」

「おにく!」

言葉って難しいね。ディフィカルトだね。


「まずは外に出てーBBQセットカモーン!」(がしゃんっ)

よし、創造できた。うん、標準的なセットだ。大型のドラム缶を半分に切った形のコンロに金網、木炭、マッチなどのよく見るものたちが揃っている。というか、これ俺んちで使ってたやつに似てるなー。出てきたのは新品だけど。どういうことなのか…さっぱり分からんね。まぁとにかく準備だ。さーてとりかかるぞー。


「ナツ…(くいくい)」

「んー?」

「これ、なぁに?」

「BBQセットだな」

「びーびーきゅー…」

「ドラはイスに座ってな。肉焼くから」

「うん!」

イスを作ってドラを座らせ、準備に取り掛かる。まずは木炭をコンロに入れ、火を点けて金網を敷く。後は食材だが…辺りに生き物は見当たらないし、創造で作ってみた。TVで見た、A5ランクとかいう高級そうな肉と野菜を数種類。こんな肉は食ったことなかったから、夢が叶ったぜ。



「ほーれ、肉だぞー」ジュー

「おにく…!(だらだら)」

「そんじゃ、いただきまーす」

「いただ…?」

あー、そうか。「いただきます」は分かんないよなぁー。

「いただきますって言うのは、この肉とか野菜の命を感謝していただくから、そう言ってるんだ。意味分かる?」

「んぅ…?」

「んー…そうだな、おいしいをありがとうってことだ」

「…おぉー!(きらきら)」

どうやら分かってくれたようだ。かわいい。


「それじゃ、手を合わせてー」(ぱしん)

「てをあわせてー」(ぺちん)



『いただきまーす!』




「A5ランクってこんなに美味いのか…!あ゛り゛え゛ん゛!」

「はむはむ…!」

おのれブルジョアジーめ。


「ほれ、この野菜うまいぞー」

「…?これなに?」

「ピーマンだ」

「ぴーまん…はむっ。…んむぅー!にぎゃいー!(じたばた)」

「はっはっは」

やはり子どもはピーマン嫌いなのか…美味いのに。(もぐもぐ)







後片付けをし、家に戻ってドラといっしょに風呂に入った。その時にも一悶着あったが、あえてここでは言わない。…やはりつるぺたーんだった。

風呂から出ると、急に眠くなったのかドラが

「ナツ…だっこぉ(うるうる)」

と言ってきたのでおんぶした。…あの瞳は無視できない。

ドラをベッドに運び、俺もその隣に入った。…なんだこの布団、ふっかふかだ。しかも温かい。ますますこの家が怖くなった。あれか。この家には妖精か何かが住んでんのか。…後で確かめてみるとしよう。




この世界に来て一日目が終わろうとしているなか、俺は襲い掛かってくる睡魔に身をまかせつつ。

今日一日を振り返っていた…











「バーベキューじゃなくてカレーが良かった…」

作者はカレーが大好きだ!

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