いちにちめ3
主人公那津のチート炸裂
幼女をゲットしたはいいが、これからどうするかを真剣に考えないとまずいな。さて…まずは幼女の名前か。名前につながりそうな特徴は……あった。
「角があったなぁ」
角かぁ…コレも異世界っぽいな。角を持つ生き物といったら…んー…
「カブトムシ…」
いや、これは違うだろう。そもそも角を持っているのはオスのカブトムシだ。メスじゃない。だとすると…
「キリン…」
角はあるけどこれも違うと思う。いや、そもそも異世界なんだから異世界っぽい生き物を挙げていこう。というか、さっきまでおにぎりを食べていた女の子だが、妙に静かだな―――
「ちっちゃいドラゴンがいる…」
女の子に着せたワイシャツの中に、紅い色の小さなドラゴンが寝ていた。鮮やかな紅色のツヤツヤしたうろこに覆われた、20センチ位の大きさで、頭には透き通った角が生えている。スピスピと寝息を立て、リラックスしているように見える。というか、まさか…
「このドラゴン、あの女の子か…?」
というか、それしか考えられないだろう。だってあの女の子がいたところにドラゴンいたんだし。ぱんつとワイシャツ脱ぎ捨てられてるし。
そして俺の中で成立する<女の子=ドラゴン>の式。なるほど、そうなのか。
「とにかく家が欲しい」
外にいるのはいいが、そろそろ落ち着ける場所が欲しくなった。そこで、俺は家を召喚することにした。…ほんとに召喚なのかコレ?創造とかのほうがかっこよくね?…よし、創造にしとこう。召喚だと窃盗ってことになりそうだ。どこから盗んでいるのかは分からんけど。
「んー…二階建てで、住みやすくて、部屋がそこそこある家来い!」(ドズゥン)
そして目の前に現れた一軒家。多くのサラリーマンが憧れる夢のマイホームである。外観は白い壁の、窓がいくつかつけられている二階建ての家だ。かなり大きい。アバウトに考えたのにかなり細かいな。
「さて、中はどうなってるかなー」
俺はドラゴンとなった女の子を体の前で抱え、現れた家へと入っていった。
「何だこの家」
幼女ドラゴンをイスに置き、タオルケットを創造して包んだ。
一通り家の中を見たが、かなり広かった。部屋の数も10部屋あった。トイレは2個あり、どちらも慣れ親しんだ水洗式の洋式だった。キッチンはカウンターがあり、IHとガスコンロの両方の調理機、電子レンジ、食器洗浄機、包丁、食器などなど―――
そこまで考えていなかったのに、なぜか思いつく限りの器具や調理器がそろっていた。
さらに、ソファーや机、タンスなどの家具のほかに、元の世界にしかないであろう洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの電気機器があった。これらは電気がなくても使えるのだろうか。使えなかったら意味ないんだが。
使えた。試しに冷凍おにぎりを創造して、電子レンジで温めてみた。しばらくすると、チーンという音と共においしそうな香りがした。食べると美味かった。
他にも、水道やガスなども普通に使えた。どこから引っ張ってきてるんだコレ。なにこの家こわい。
「んぅ…ふぁぁ。…あれ?ここどこ…?」
どうやら女の子が起きたようだ。というか、いつの間にかドラゴンの姿から幼女に戻っている。イスの上でキョロキョロと周りをみて、辺りを探っている。
「さっき作った俺たちの家だ、ドラ」
「いえ…?どらって…?」
「んー…住処ってやつだ。あとドラっていうのは君の名前だ」
ドラゴンだからドラ。我ながらいい名前を考えたものだ。
「どら…わたしのなまえ…」
「そうだぞー」
「…うん!わたし、どら!」
「よし、うれしいのは分かったから服着ような」
ぱんつとワイシャツはちゃんと着せました。




