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不滅のリーパーキング~死体の山で梯子を作れ。あなたに届く、その日まで~  作者: 柳原ミツキ
第一章

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デスゲームⅡ

「デデン!問題です。『絵画、音楽、フレグランス、美食、ボディータッチ』さて、これは何を表している??」


「......『見栄のために芸術品を集める貴族の趣味』か?」

しかし、確信はない。

ちらっと二人の方を見ると、エレオノーラは90度に首を傾げ唸っている。


ルイの方はどうかと見ると、画面を食い入るように見ていた。

しばらく難しい顔をしていたが、ハッと何かに気づいたようで、「絵画...音楽...視覚、聴覚...?」

と呟いている。


……画面にヒントがあるってことだろうか。

そう思い自分もそれに視線を向ける。


時計は16:05分を指している。

問題文には特に変わった様子は見られない。字体も至って普通だ。


画面右下へ視線を向けると、相変わらず腹の立つ顔でこちらを見てくる少女の絵が目に入ってきた。

右手を口元に当て、『ざ~こ♡』という吹き出しが付けられている。


「こいつ、まじでグーで殴りたい」

ただでさえ答えがわからないのに、さらに煽って冷静さを削いでくる。

わなわなと手を震わせ、絵の少女を睨みつけているとふと違和感を覚えた。


「……あれ?こいつが口元に当ててる手って右手だっけ?」

そんな疑問が浮かんだのも束の間、隣でピンポーンという音が聞こえた。

どうやら、ルイがボタンを押したらしい。


「正解は、『感覚』ですか?」

そうルイが答えると、画面にはバツの文字が表示された。


「不正解です。誤答者に、電撃を流します。」

冷たい機械音が鳴ったその時、ルイが叫び声をあげた。


「うぐああああああああああ!!!!」

「ルイ!!」

「お、おい!大丈夫なのか!?」


電撃を浴びた体はビリビリと震え、そのまま力なく机へ倒れていった。

「おい!ルイ!!大丈夫か!?しっかりしろ!!......くそっ、どうなってんだよ!」


この様子を見てくすくす笑う少女をキッと睨みつけると、

「あれ~?言ってなかったっけ?......間違えたら~電流ビリビリの刑♡答えるときは慎重にね~?」

と悪びれる様子もなく告げてきた。


てへっと下を出すグリムに舌打ちし、机に突っ伏すルイの方を見やる。

すると、プルプルと震える指でルイが自分の腕、厳密には腕時計を付ける場所を指していた。

目を虚ろにしながらも、口を微かにふるわせ、何かを伝えようとしている。


「おい、なんだ!?何を言おうと......って.....!!ルイ!!」

ルイの意図を汲み取ろうと顔を近づけたのも束の間、天井からアームが延び、ルイの体をつかんだ。


「お、おい!待て!!......くそっ!!」

天井へと浮かび上がっていく体へとっさに手を伸ばすも、ダインの指は虚しく空を切る。

そのまま意識を失ったルイは天井へ連れ去られ、暗闇の中へ消えていった。


「てめぇ......!!ルイをどこへ連れていきやがった!!」

「イケメンのお兄さんはもう意識不明だし~?リタイアってこと♡」

グリムは悪戯な笑みを浮かべ、追い打ちをかけるようにボタンを押した。


「正解は~『五感』!」

「ピンポーン、正解です。正解できなかった2人のチョーカーが、一段階締まります」


機械音が鳴った直後、ギリギリとチョーカーが締まってきた。

「うっ.......ぐっ......がっ、ごほ....!!」

「か、かはっ....!!ぐぅ......!!」


大の大人に首を締めあげられているようだ。

脳へ送る酸素の量が減り、視界がぼやけてきた。

ゴホゴホと、狭まる道を空気が通り抜ける。


「ふふ~ん、だいぶ辛そうだね~?ぶっさいくな顔してるって自覚、ある?鏡、貸してあげようか~?」

そういって邪悪な笑みを浮かべたグリムがこちらを覗いてくる。


「わかってる?あと一回。あと一回負けたら、首が完全にしまって.....♡」

と言って首を両手で持ち、ぐえ~と死んだポーズをとるグリム。


「くそっ......!!こんなところで終わる、わけには......!!私には、まだやるべきことが.....」

両手をプルプルと震わせ、グリムを睨みつける。


「おいエレオノーラ!次の問題、下手に答えんなよ!?まだ規則性がわかってねえんだ!俺が見つけるまで少しおとなしくしてろ!」

「き、貴様!......余計なお世話だ!誰が貴様に命を預けるか!」


こんの身勝手騎士が......!!

「お、お前......!!策もなく答えたって、連れてかれるだけだろうが!!いいから黙って俺を待ってろ!!ルイみたいな目に遭いてぇのか!?」

「な......!貴様、よっぽど私をコケにするのが好きらしいな......!!もう一度言うが、貴様に命を預ける気はない!私は私で、好きに行動させてもらう!!」

そういうと耳を塞ぎ、そっぽを向いてしまった。


「あれあれ~?仲間割れ?これは......♡もう無理そうだね♡」

二人の様子を見ていた小悪魔はほくそ笑み、余裕そうに足をぶらぶらさせていた。


ちっ......!!頭硬すぎだろあのバカ!

問題の傾向も不明だし、ルイの残した手がかりも曖昧だ。


あと一回負ければ、死。

なんとしてもあいつより先に正解を当てなきゃならねえってのに......!


死への恐怖と喉を押しつぶさんとする圧迫感に、脳が全力で悲鳴をあげている。

焦りで鈍る頭を無理矢理回し、ルイの残したヒントにしがみつく。


腕...腕時計......?時間......か?

くそっ、次の問題が出るまでに思いつかねえと......!!


「きゃははは!!遺言の準備はできたぁ?人生最後のゲーム、楽しんでいってね~?♡」


なんとか解法を考え続けるも、無慈悲にも機械音は鳴り響く。

「デデン!問題です。」


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