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47.5 ライン
手は繋がなかった。
繋げるはずない。
だって私たちは恋人ではないのだから。
不意に引っ張られた手も、私は握り返さなかった。
ここから気持ちと行動力1つで状況を一気にひっくり返すことは容易い。
でもそれは後先考えずに行動したらの話。
私たちは友達で、少なくとも透はこのままこの先も同じ関係を望んでいるはずだ。
そっと寄り添って手を取って、抱きしめるのが恋人。
触れずに肩を並べるのが友達。
同性ならこんなことを気にしなくていいのだろうが私たちは男と女。
異性同士で純粋に友達を続けるのなら決して踏み込んではならないラインがある。
だからこそ、ささやかなアピールはしても大体的に踏み込めない。
一瞬でもラインを踏み越せばもう一緒に居られなくなるから。
そのことに気づくのにそう時間はかからなかった。




