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ある転生王の一代記  作者: アレグリア
第1章 二度目の少年時代

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第02話

次に目を覚ましたとき、世界は暗かった。


目を開けているつもりなのに、遠くで橙色の光がにじむ程度しか見えない。身体の下には柔らかなものがあり、頬に布が触れている。


どれくらい眠っていたのかは分からなかった。


考えるより先に、腹が減った。


何が起きたのか。ここはどこなのか。あの男女は誰なのか。確かめたいことはいくらでもあるのに、空腹はそんな順序を認めなかった。


喉の奥が震えたと思った次の瞬間、俺は泣いていた。


止めようとしても止まらない。


自分の意思で泣くのと、泣き始めた身体に意識が引きずられるのとではまるで違う。


すぐに足音が近づいた。布の擦れる音。聞き取れない言葉。


身体が持ち上げられる。


前にも嗅いだ匂いがした。


意味を考えるより先に、泣き声が弱まった。


あの女だ。


顔はまだよく見えない。それでも腕の支え方と声で分かる。昨日なのか数時間前なのかも知らないが、俺を抱いていた女だった。


柔らかな声が耳の近くで続く。


その中に、何度か同じ音が混じった。


レオン。


そのときの俺には、それも一続きの音にすぎなかった。


生まれ直して最初に思い知ったのは、何もできないということだった。


考えることはできる。前の人生で覚えたことも残っている。だが、身体はいうことをきかない。


首は支えられない。


腕を伸ばしても狙ったところへ行かない。


何かを見続けようとしても、すぐに焦点が外れる。


そして、とにかく眠い。


少し起きているだけで考えが鈍り、満腹になれば何を考えていたのかさえどうでもよくなる。


前の人生では35歳だった、などと言ってみたところで、現在の俺は腹が減れば泣き、満たされれば眠る生き物だった。


最初のころ、俺は時間を数えようとした。


眠った回数。食事の回数。窓の向こうが明るいか暗いか。


すぐに諦めた。


眠りは細切れで、起きていられる長さも一定しない。そもそも窓が見える位置にいるとは限らない。誰かに抱かれているうちに眠り、目を覚ますと違う場所にいることもあった。


ただ、生活の繰り返しは少しずつ見えた。


朝らしい時間には人の出入りが増える。布が替えられ、身体を拭かれ、窓辺の厚い布が開かれる。夜には灯りが小さくなり、炉の火と足音だけが残る。


俺が眠っていても、この場所は眠っていなかった。


扉の向こうを人が通る。何かを運ぶ音がする。夜中らしい時間にも、炉へ手を入れる人がいる。


あの女はよく来た。


いつも俺だけを見ているわけではない。椅子に座って誰かと話していることもあれば、紙を広げていることもある。俺が別の大人に抱かれている横で、目を閉じて休んでいることもあった。


それでも、俺が泣けば顔を向ける。


抱き上げられると身体が落ち着く。


そのたびに、最初のころは妙な反発を覚えた。


知らない人間のはずだ。


俺の記憶にはいない。


なのに、声を聞くと安心する。胸元へ顔が寄ると、そこが安全だと身体のほうが先に決める。


しばらくは、自分ではない何かに身体を動かされているような気がした。


だが、いつまでもそう思ってはいられなかった。


空腹も眠気も俺のものだ。抱かれて安心するのも、触れられて嫌だと思うのも、俺自身だった。


前の人生の記憶だけを本物にして、今の身体から来るものを偽物扱いするほうが無理があった。


男も何度も顔を見せた。


最初に見たときの印象どおり、大きい。


低い声は聞き分けやすく、近づいてくると視界の上半分が塞がった。


いつでもいるわけではない。朝から姿を見ない日もあれば、来ても短い時間でいなくなる日もある。逆に、日が落ちたあとまで同じ部屋にいて、机の上に紙を積みながら何かを書いていることもあった。


一度、俺を膝に乗せたまま紙を読んでいて、俺がその端を掴んだ。


男が紙を引く。


俺の手は離れない。


しばらく無言の引っ張り合いになり、横から女の笑い声がした。


そのころには、手は少しずつ俺の命令を聞くようになっていた。


掴みたいところへ届かないことは多い。それでも、最初の完全な無力さに比べれば大進歩だった。


自分の手が視界に入る時間も増えた。


小さい。


何度見ても小さい。


指を開いたり閉じたりしているうちに、それ自体が面白くなってくることがある。


35年分の記憶を持っている人間が、自分の指を見て飽きない。


情けないとは思う。


思うのだが、気になるものは気になる。


ある日、何度も手を動かしていたら、女が笑った。


そして、またあの音を言った。


レオン。


男も俺へ向かって使う。女が抱き上げるときにも使う。やがて、その音が聞こえると、自分が呼ばれているらしいと分かった。


レオン。


どうやら、俺を指す呼び名だった。


知った瞬間に特別な感慨があったわけではない。自分では1音もまともに返せないのに、呼び名だけは先にあるというのが少し妙だった。


一続きだった音は、少しずつ言葉として切り分けられるようになった。


最初に拾いやすかったのは、人を指す音だった。


俺自身に向けられるレオン。


男が女へ向けて使う、ノーラ。


女が男へ向けて使う、グスト。


毎日同じ人間が、似た状況で同じ音を使う。意味までは分からなくても、どの音が誰を指しているのかは少しずつ結びついていった。


女が母で、男が父だという最初の推測も、言葉が分かるにつれて確かめられていった。


あるとき、母が俺を抱いていると、扉の向こうから低い声がした。母はそちらへ顔を向ける。


「父上がいらっしゃいましたよ」


別の日、別の大人に抱かれていた俺が母へ手を伸ばすと、


「母上のところへ参りましょうね」


そう言われた。


違う人間が、同じ2人に対して同じ意味の言葉を使う。推測だった関係が、ようやく言葉の意味と結びついた。


そのあとで気づいた。


いつの間にか、俺の中でも2人は母と父になっていた。


きっかけは思い出せない。


たぶん、なかったのだと思う。


夜中に目を覚ましたとき、母の声を探した。


父が何日か姿を見せなかったあと、低い声が扉の向こうから聞こえただけでそちらを向いた。


抱き上げられれば、誰なのか分かるようになった。頬に触れる手も、笑う前の息の変化も、少し不機嫌なときの声も覚えた。


そういうものが1つずつ積もった。


前世の両親を忘れたわけではない。


比べてどちらかを選んだわけでもない。


ただ、今ここで俺を育てている2人を、いつまでも「母親らしい女」と「父親らしい男」と考えるほうが先に不自然になった。


身体はその間も勝手に育った。


窓の外の明るさや、着せられる服の厚さが変わるころには、首が安定し、見たい方向へ顔を向けられるようになっていた。支えられて座る時間が増え、やがて自分で身体を起こしていられるようになる。


床に広げられた厚い敷物の上で、目の前のものへ手を伸ばす。


届かない。


腹立たしい。


もう少し前へ行こうとして身体が傾く。


それを何度も繰り返すうちに、這って移動することを覚えた。


前世では意識したこともない動作だった。


頭では簡単そうに思えるのに、最初は手足が思うように連動しない。勢い余って額を敷物へつける。近くにいた大人が笑いをこらえているのが分かるようになると、それがさらに腹立たしかった。


「……あ」


抗議しようとして出たのは、その程度の声だった。


頭の中には、もっと適切な言葉がある。


口からは出ない。


言葉を理解することと、話すことはまったく別だった。


理解できる言葉が増えるほど、口から出せるものの少なさが目についた。


「こちらへ」と言われれば振り向ける。「待って」と言われれば、その場で止まることもできる。もちろん、止まりたくなければ止まらない。


食事を運ぶ声、眠ったかどうかを確かめる声、機嫌を気にする声。自分に関わる話は特に拾いやすかった。


さらに言葉が増えると、俺以外のことも聞こえてきた。


父には仕事がある。


母にも、俺の世話以外の用事がある。


誰かが待っている。


書類を持っていく。


食事を運ぶ。


部屋を整える。


俺が暮らしている場所は、家族だけで暮らす普通の家ではなかった。


扉の向こうには別の部屋があり、その先にも廊下が続く。俺の衣服を整える人と、炉や床を整える人は同じではない。食事を持ってくる人もいる。扉の外で待つ人もいる。


父が来ると、空気が少し変わることもあった。


家族だけの部屋へ入れば、母と言い合いをすることもあれば、俺を見て笑うこともある。だが、その前後では他の者の立ち方や声が違った。


父に向けて繰り返される呼び方があった。


陛下。


最初は、それが父に対する特別な呼び方だとしか分からなかった。


やがて、父を指して王という意味の言葉が使われ、その本人へは「陛下」と呼びかける場面を何度も聞くようになった。母には王妃という意味の言葉が使われる。俺について話すときには王子という言葉が出て、直接の呼びかけは「殿下」だった。


目の前の物を指せば済む言葉ではない。食事や睡眠より、意味を掴むまでずっと時間がかかった。


それでも対応が重なるうちに、構図は見えてきた。


父は王で、母は王妃。その子供である俺は王子らしい。


そのあたりまで理解したころ、俺はようやく、自分がかなり面倒な家に生まれたらしいと悟った。


王子。


前世の感覚で考えれば、とんでもない身分だった。


知った直後は、さすがに考え込んだ。


将来は政治に関わるのか。


兄弟はいるのか。


この国はどれほどの大きさなのか。


だが、考えることが増えても調べる手段がない。


俺はまだ、床を這って扉まで行くと連れ戻される程度の人間だった。


一度、開いている扉から廊下へ出ようとした。


自分の生活範囲がどこまで続いているのか見たかった。


敷物の端まで這い、木の床へ手をつく。


冷たい。


そこで一瞬止まったのがよくなかった。


「レオン」


背後から母の声が飛んだ。


もう名前を呼ばれれば、自分のことだとはっきり分かる。


振り返る。


母は椅子に座ったまま俺を見ていた。手元には開いた紙がある。


「こちらへ」


その言葉も分かる。


俺は扉を見る。


母を見る。


もう一度、扉を見る。


「レオン」


今度は少し短い声だった。


注意されている。


分かったうえで、俺は片手をさらに前へ出した。


すぐに後ろから抱き上げられた。


近くに控えていた大人を見落としていたらしい。


「……あー」


「だめです」


意味は完璧に分かった。


だから余計に悔しかった。


その数日後、父が床の上を移動する俺を見て笑った。


何を言っているのか全部は分からなかったが、どうやら母から聞いたらしい。


俺がじっと見返すと、父はさらに笑った。


前世なら、いい歳をした男にこんな扱いをされれば多少は腹も立っただろう。


今は父親に笑われている幼児だ。


しかも、俺自身もその状況に慣れつつあった。


抱かれて移動することにも。


食事を与えられることにも。


眠くなれば途中で寝てしまうことにも。


母の膝で遊ぶことにも。


父の指を握って引っ張ることにも。


ある日、父の膝に乗せられたまま、机の上の紙へ手を伸ばした。


黒い線が並んでいる。


文字だろうと思った。


前世で知っているものとは違う。


当然といえば当然だった。


指先が紙へ触れる前に、父が持ち上げる。


「これはまだ早い」


その程度の短い言葉なら、もうほとんど分かった。


俺は紙を見る。


父を見る。


「……ぁ」


出た音は意味にならなかった。


父が眉を上げる。


もう一度言おうとしたが、口が追いつかない。


文字を見せろ、と言いたいだけなのに。


「欲しいのか?」


違う。欲しいというより見たい。


だが訂正できない。


俺が手を伸ばすと、父は少し考えてから、何も書かれていない紙片を渡してきた。


そうではない。


けれど今の俺に、要求の精度を上げる手段はなかった。


紙を掴む。


白い。


父は満足そうだった。


かなり不本意だった。


理解しているのに説明できない。


考えているのに伝えられない。


頭の中の文章と、口から出る音の落差は大きかった。


だからといって、無理に喋ろうとするともっとひどい。舌も唇も思うように動かず、1音を再現するだけで意外なほど集中力を使う。


しかも、成功すると周囲が喜ぶ。


それも少し面倒だった。


最初にはっきり意味を持って通じた言葉が何だったのか、自信はない。


ただ、自分や両親を指す音を口にできるようになったころのことは覚えている。


母が俺の髪を整えていた。以前より長く座っていられるようになり、低い椅子に座らされていた。正面の小さな鏡には、明るい栗色の髪と灰色がかった青い目、丸い頬をした幼児が映っている。


何度見ても幼児だった。


母が鏡越しに笑い、俺を指した。


「レオン」


その音なら、もう自分のことだと知っている。


俺も鏡の中の自分を指した。


「れ、おん」


少し崩れたが、通じた。


母の手が止まり、次の瞬間には顔がはっきり変わった。喜ばれるとは思っていたが、そんなに嬉しそうな顔をされるとは思わなかった。


「そう。レオンよ」


母はもう一度言ってから、今度はゆっくりと言葉を続けた。


「そう。あなたはレオンハルト。レオンハルト・アルテンフェルスよ」


レオンとレオンハルト。


同じ俺を指しているらしい。普段使われている短い呼び名とは別に、正式な名前がある。前世の感覚からすれば珍しいことでもないが、自分についてそれを知るのは初めてだった。


俺は少し考えてから、今度は母を指した。


「のーら」


父が母をそう呼ぶのを、何度も聞いていた。


母はまた笑った。


「ええ。ノーラ。エレオノーレ・アルテンフェルスよ」


ノーラが普段の呼び名で、エレオノーレが正式な名前らしい。


そのとき扉が開き、父が部屋へ入ってきた。


俺はそちらを見て、今度は迷わず指を向ける。


「ぐす、と」


父が足を止めた。母が笑いながら何か言うと、父は俺の前まで来てしゃがんだ。


「グスト。アウグスト・アルテンフェルスだ」


グストがアウグスト。


そして3人とも、最後にはアルテンフェルスがつく。家の名前まで含めれば、これでようやく自分たちが何者なのかを名前の上でも区別できた。


父と母があまりに嬉しそうなので、俺は妙に気恥ずかしくなって鏡へ目を戻した。


それでも、2人の反応を見ていると、俺まで少し嬉しくなった。


歩けるようになると、世界はまた広がった。


最初は何かにつかまり、手を離して2歩進み、尻餅をついた。それを繰り返した。


やがて、抱かれるのを待たなくても、自分が気になった場所へ向かえるようになった。


もちろん、行きたいところへ行かせてもらえるとは限らない。


それでも、寝台と床と天井だけだった世界とは違う。


王家の私的な居間。


食事をする部屋。


長い廊下。


窓の並ぶ場所。


階段。


階段は特に厄介だった。


成人には何でもない1段が、俺には高い。扉は重く、椅子も卓も大きい。


自分の尺度が変わると、建物の見え方まで変わった。


見えるものが増えるにつれ、この場所が前世の生活とは違うことも具体的になった。


壁は漆喰だけではなく、布や木で覆われたところがある。


窓は大きな1枚のガラスではなく、細かな枠で区切られている。


夜の光は炎だ。


蝋燭。油の灯り。炉の火。


父も母も、周囲の大人たちも、前世で日常的に見ていた服とは違う格好をしている。


電灯は見ない。


機械の音もしない。


代わりに、人が多い。


火を守る人がいる。物を運ぶ人がいる。紙を届ける人がいる。掃除も洗濯も食事も、どこかで誰かの手を通っている。


前世の知識で無理に近いものを探すなら、近世のヨーロッパあたりだろうか。


建物も衣服も、俺の知っている歴史上のどこかと重なる部分がある。


ただし、断定はできない。


俺が知っているのは王宮、それも家族の生活する範囲が中心だ。国全体の暮らしなどほとんど知らない。


そもそも、ここが前世の地球と同じ世界なのかどうかすら分からない。


見慣れた歴史用語を貼り付けて安心するには、材料が足りなかった。


それでも、まったく未知の世界ではなくなった。


その後も、窓の外の明るさや衣服の厚さは何度か変わった。


生まれてから2年に届くかどうかという頃には、俺はもう這って移動することのほうが少なくなっていた。


その日の午後、父は窓に近い机で書類を読み、母は少し離れた椅子で手仕事をしていた。


俺は床にいた。遊ぶためのものはいくつか置かれていたが、そのとき気になったのは父の机だった。


机の端から紙が少し出ている。以前なら見えなかった高さだが、今は立てば見える。


俺は立ち上がって数歩進んだ。床の継ぎ目で少しよろけたものの持ち直し、机まで辿り着く。


手を伸ばす。


届かない。


背伸びすると、ようやく指先が紙へ触れた。


「レオン」


父に見つかった。


「それはだめだ」


分かっている。分かっているが、見たい。


「みる」


言葉が出ると、父が止まり、俺も動きを止めた。以前の意味不明の音ではない。短いが、言いたかったことに近い。


「見るのか?」


「みる」


もう一度言うと、父は紙と俺を見比べた。母が笑いを含んだ声で何か言い、父は机の上から1枚取る。


今度は白紙ではなかった。俺へ渡すのではなく、低い位置で持ってくれる。黒い線が規則らしく並んでいる。


読めない。


だが、文字だ。


俺は近づいて見た。


「読む?」


母の声だった。


その単語は知っている。


俺は首を振った。


「よめ、ない」


言葉を区切りながら答える。


父と母が同時にこちらを見た。


たぶん、少し長く言えたからだ。


2人が喜びそうな気配を察して、俺は先に紙へ目を戻した。


父が低く笑う。


「まだ読めなくていい」


その文も分かった。


いいと言われても、いずれ読むつもりではある。


文字が分からなければ、この国のことも世界のことも調べられない。


ただ、今はまだ早いらしい。


その判断だけは、たぶん父が正しい。


俺は紙から手を離し、母のところまで歩こうと向きを変えた。


3歩目で身体が傾いた。以前ならそのまま転んでいたが、足を出して持ち直す。


母が手を伸ばしかけ、それから止めた。俺が自分で歩けると見たらしい。


そのまま進み、母の膝まで着く。


「できた」


口から言葉が出た。


何ができたのか、自分でも少し曖昧だった。


歩けたことか。


転ばなかったことか。


父に文字を見せてもらえたことか。


母はそんな違いを気にしなかった。


「ええ。できましたね」


そう言って、俺の頭を撫でた。


俺はその手を避けなかった。


父がまた紙をめくる音がした。


廊下の向こうでは誰かが歩いている。


窓の外は明るく、枠で区切られたガラスに空の色が映っていた。


俺は母の膝に手を置いたまま、次にどこへ行こうかと部屋の中を見回した。


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