プロローグ編054/【椎堂 縁(しどう えにし)サイト0】/謎の【QFI】/【クエスト・フィクション・イマジネーション】4
フライングして、5番手の【古暮 武彦】が、【縁2】より先に【FIC】/【フィクション・イマジネーション・クリエイター】がわかっていない謎の【QFI】/【クエスト・フィクション・イマジネーション】に【入界】した。
【武彦】は、【悪食】の異能を持っている。
相手を食べる事によってドンドン、相手の戦闘力が【武彦】の力になって行くと言うタイプである。
つまりたくさん食べれば食べるだけ強くなると言う自信を持っている。
だが、【武彦】レベルの【悪食の異能者】は、この【虚構の世界】には腐るほど存在する。
それを【特技】、【技能】と言ってしまえる程、【特別な力】では無いのだ。
【人間】が立って歩ける様に、この力も普通に使える者も多いのだ。
【人間】自身も動植物を食べたりして、自分の栄養としている。
つまり、大なり小なりほとんどの存在が持っている力であり、特別視される様な力ではないのだ。
大きな存在からすれば多少大食い・・・その程度の認識しかない。
その力に対して絶対の自信を持っていた【武彦】だったが、先に死亡した、
1番手、
【佐野 貴行】、
2番手、
【横瀬 淳平】、
3番手、
【須崎 稔】、
と同じ道をたどった。
いや、彼の場合はもっと悪い。
なぜなら、先に死亡した3人は遺体の一部は最低でも残って戻ってきた。
【武彦】に至っては遺体も残らなかった。
【消滅】させられたのだ。
はじめから存在して居なかった事、【存在事消し飛ばされる】と言う事までには至らなかっただけいくらかまし。
その程度の結果である。
3日待っても彼の遺体は戻ってこなかった。
その結果を後で知った【アンナマリアン/知花】は、
「・・・そんな事になってたの?
最悪なんですけど・・・
強がって死んじゃって・・・
全部、終わりって・・・
バカじゃないの?
エッチならみんな平等にさせてあげるって言ってたじゃん」
と涙した。
その事を伝えた【縁2】は申し訳なさそうに、
「ごめん・・・
俺達・・・
馬鹿な事をしてた・・・
くだらない見栄のために・・・
言い訳は出来ない・・・
ホント、ごめん・・・」
と言った。
【アンナマリアン/知花】は、
「ごめんじゃないよ、もぅ・・・
でも・・・
貴方だけでも生きていてくれてありがと。
これっ、お礼ね。
ちゅっ」
とほっぺにキスをした。
本来であれば、飛び上がる程嬉しい事だが、流石の【縁2】も素直には喜べなかったのだった。
ただ、
「ごめん・・・
ほんと、ごめん・・・」
とただただ、謝っていたのだった。
こうして、謎の【QFI】/【クエスト・フィクション・イマジネーション】の肝試しは終わった。
【縁2】は、
【縁2をお父さんと呼ぶ娘】/【春風 遥佳】、
【縁2をおじーちゃんと呼ぶ孫娘】/【夏目 奈月】、
【縁2をじいちゃんと呼ぶ孫娘】/【秋田 亜紀】、
【縁2を父上と呼ぶ娘】/【市ヶ谷 一葉】、
【縁2をお爺様と呼ぶ孫娘】/【仁藤 双奈】、
【縁2をおじじ様と呼ぶ孫娘】/【美輪 三華】、
【縁2を親父と呼ぶ娘】/【東原 右美】、
【縁2をじじいと呼ぶ孫娘】/【西川 左折】、
【縁2をパパと呼ぶ娘】/【宇佐木 美兎】、
【縁2をじっちゃんと呼ぶ孫娘】/【妃常 眞狐】、
【縁2をじぃじと呼ぶ孫娘】/【香取 小鳥】、
の11名にも泣かれていた。
父親や祖父が命を粗末に扱う様な馬鹿な事をしたのだから泣くのは当然だろう。
彼女達の正体はまだ【縁2】は気付いていないが、自分の事で女の子達に泣かれるのは嬉しいのと申し訳ないのと半々な気持ちだった。




