プロローグ編020/知を求める者3
【姫神/メロディーヌ】は自分の担当する所とは別の【宇宙世界】を調査した。
そこは他の【全知全能】の【神】が司る場所ではあるが、大して問題はなかった。
あるとすれば、そこを司る【全知全能】の【神】/【マイティオール】から、
『何をしに来られたのか?』
と尋ねられた事くらいだろうか?
【姫神/メロディーヌ】は、
『大した事ではありませんよ。
私も【全知全能】の【女神】として、【知】を極めようと思っているだけです。
私は【吟遊詩神】なので、旅をして、それを詩にしたいと思っております。
まずは基礎として、私が司る【宇宙世界】を旅して、どういうものかを知りたいと思ってこちらにお邪魔させていただいただけです。
【マイティオール殿】にとってはお邪魔でしょうが、特に何かするというつもりはございませんのでご安心を。
それに、そろそろおいとまさせていただこうと思っております。
失礼しました』
と言った。
【マイティオール】は、
『よく言う・・・
存在を多少、消滅させましたな?』
と言った。
先ほどやった、ごろつき5名や【大魔王】の事である。
【姫神/メロディーヌ】は、
『申し訳ございません。
無礼を働かれたので、つい・・・
【マイティオール殿】も同様の事をされれば、無礼滅(無礼討ちの様なもの)をされるのでは?』
と答えた。
『確かに・・・
その点はうちの存在が失礼いたしました。
ですが、歴史に干渉するのは止めていただきたい』
『それは申し訳ありませんでした。
お詫びと言っては何ですが、こちらをどうぞ。
【大魔王パン】です。
私の【宇宙世界】での技術で焼いた物ですので、ひと味違っていると思いますよ』
『・・・とりあえず、いただきます。
ですが、これで済んだと思っていただいては示しが・・・』
『では、【女神の抱擁】を対価として支払いましょう。
失礼します』
と言って抱擁した。
【マイティオール】は、
『・・・貴女の抱擁を受けてしまった以上、許さざるを得ませんな。
最高神の抱擁はそれだけの価値がある』
『お釣りは取っておいてくださいな』
『負けましたよ・・・
貴女には・・・』
『貴方もどうです?
【世界他外】以上の【宇宙レベル】・・・
見てみたい、知ってみたいとは思いませんか?』
『私は遠慮させていただきます。
身の程を自覚しておりますので。
私は所詮、【神】に過ぎません。
【最高神】であっても【神】は【神】。
それ以上でもそれ以下でもありません。
【世界他外】以上の世界では【神】の威光が届かぬ世界です。
私は臆病なんでね。
ご遠慮申し上げます』
『そうですか・・・
良かったら旅を共に・・・
と思ったのですが、残念です』
『申し訳ありません。
ご期待に添えなくて。
ですが、本当に大丈夫なんですか?
【世界他外】を司る【存在?】からすれば、貴女であっても【人】と変わらない。
それだけの威光がそこにはあるのですよ?』
『えぇ。
そこが逆に良いんです。
私の威光が及ばぬ世界。
一柱の【女神】として、どこまで見ることが出来るか?
それに挑戦したいと思っています。
一柱で挑戦するのはちょっと怖いからどなたか誘おうと思ったんですが、他を当たります』
『では、【ツェーナ殿】と言う【最高神/女神】が司る【宇宙世界】を訪れてみては如何ですか?
【ツェーナ殿】も好奇心旺盛だと伺っております故、もしかしたら共に【宇宙レベル】の深焉に挑戦していただけるかも知れませんよ』
『なるほど・・・
情報ありがとうございます。
【女神ツェーナ殿】ですね?
次に当たってみます。
では私はこの辺りで・・・』
『御武運、お祈りしています』
『ありがとうございます』
と言う会話をして、【姫神/メロディーヌ】は、【女神/ツェーナ】の司る【宇宙世界】に向かった。
こうやって、【宇宙世界】を回り、【姫神/メロディーヌ】は、仲間の【最高神】を増やしながら、5柱が揃った所で、【世界他外】に挑戦する。
揃った、【最高神】の名前は、
【姫神/メロディーヌ】、
【女神/ツェーナ】、
【妄神/ドゥルリ】、
【創造神/クリェト】、
【破壊神/ヴァスタ】、
である。
全員が、それぞれの【宇宙世界】を司る【最高神】である。
それでも、そこからが、気の遠くなる程の長い冒険の時間が掛かる事になる。
彼女達は【神】だから大丈夫だが、人間だったらとっくに死んでいる程の時間が。
こうして、【姫神/メロディーヌ】の【宇宙レベル】の【知】を知る冒険は始まったのだった。
【姫神/メロディーヌ】は、
『さぁぁって・・・
5柱揃いましたし、本格的に【世界他外】に挑戦しましょうかね?
まずは、【神】の1つ上の単位・・・
【和瑞様】を知ることから・・・
まさか、私が、人間に対して見ていた事を私自身が始めるとは夢にも思わなかったわ。
でも、人間の冒険を見ていて楽しそうだったし・・・
やってみたかったのよねぇ~。
わくわくするわ。
楽しみね』
とつぶやいたのだった。
彼女については以上となる。




