プロローグ編019/知を求める者2
まずは、【宇宙世界】である。
【宇宙世界】と一口にあってもそれは無数に存在する。
【姫神/メロディーヌ】が全知全能として司っているのはそんな【宇宙世界】の1つに過ぎない。
【芦柄 吟侍】の居た【セカンド・アース】や【地球】などとはまた別の【宇宙世界】である。
【姫神/メロディーヌ】は、
『・・・さて・・・
では、旅に出ますか。
・・・っと・・・
何かしら?』
とつぶやいた。
そこには5名の男が。
お世辞にもどいつもこいつも柄の良い男には見えない。
男達は、
「ぐへへへへ・・・
いい女・・・」
「抱きてぇ・・・
滅茶苦茶にしてぇ・・・」
「へへへ・・・
スタイル良いねぇ、お姉さん・・・」
「俺、一番にやりたい。
やらせろ」
「バカ、じゃんけんだよ、じゃんけん。
勝った奴が一番だ。
それとも一緒にやるか?
その方が燃えるしな」
と言っている。
どうやら下品な事を考えているのだろう。
おおかた、【姫神/メロディーヌ】に乱暴を働こうとしている。
頭の中では彼女の事を何度も犯している。
輪姦しようと頭の中でいっぱいである。
【姫神/メロディーヌ】は、
『ふぅ・・・
相手はただの人間・・・
目くじらを立てるのも何だとは思うんだけどね・・・』
とつぶやき、続けて、
『頭の中でとは言え、私を犯すとは罰当たりにも程がある・・・
よって、お前達は存在を維持させない。
ドロドロに溶けて命を終えるが良い・・・』
と言った。
男達は、
「あぁ?
何言って・・・」
と一人目が口にした途端、まるで、身体が水の様にドロドロに溶けて地べたに汚らしい汚物としてぶちまけられた。
それを見た、二人目が、
「んなっ・・・」
と言ったのが最後。
一人目の後を追うかのごとくドロドロに溶けた。
すぐさま、三人目、
四人目、
五人目、
と全員ドロドロに溶けて汚物と貸した。
【姫神/メロディーヌ】は、
『気持ち悪い・・・
あぁ、嫌だ嫌だ・・・』
とまるで汚い物を見るかの様に一瞥し、立ち去った。
彼女にとっての人間はこの様にどのようにもなる存在に過ぎない。
また、とある【大魔王】が、
『ふふふ・・・
美しい。
まるで、【女神】の様ではないか。
お前は我、生け贄に相応しい。
我の糧となる事を許す。
我の贄となるがよい』
と【姫神/メロディーヌ】に対して言うと、
『あのね・・・
【女神】の様じゃなくて、【女神】そのものなの。
しかも【最高神】。
あんたごときが私をどうこう出来る立場じゃないの。
たかが、【大魔王】の分際で、身の程を知りなさい。
あんたはそうね・・・
塵にでもなりなさい。
粉にでもして、パンにして売ってあげるわ』
と言うと、【大魔王】は、
『ぎゃぁぁぁぁぁ・・・
ば、ばかなぁぁぁぁぁ・・・』
と言う断末魔を叫び、彼女の言うとおり、【小麦粉】に変えられ様々な【パン】の材料にされた。
そして、通りかかった街で出逢った少女に、
『はい、お嬢ちゃん。
【大魔王パン】、良かったらどうぞ、召し上がれ』
と言って渡した。
少女は、
「ありがと~、お姉ちゃん。
【だいまおーパン】ってどういうパン?」
と聞いてきた。
【姫神/メロディーヌ】は、
『それはねぇ~・・・
材料が、【大魔王】だからだよ。
製法は企業秘密でぇ~す。
内緒だよ。
でも美味しいから食べて見て』
と言って少女に勧めた。
「おいし~」
『でしょぉ~?
お代わりあるよ。
もっと食べて食べて』
と言った感じで、【大魔王】を人間の少女に食べさせると言う天罰を与えた。
彼女にとっては、【人間のごろつき】も【大魔王】も大差が無い。
彼女にとって悪意を示せば、【天罰】として滅びを与えるだけである。
それが、汚物になったか、【パン】の材料となって少女に食べられたかの違いはあっても、元の形を残さず、存在を終わらせた。
彼女にとっては、【人間】も【大魔王】も自分より弱い弱者に過ぎない。
少なくとも、【宇宙世界】のレベルにおいては、【全知全能】の力を持つ彼女に勝てる存在はほとんど居ないと言える。
だが、それはあくまでも彼女の領域の範囲での話だ。
【世界他外】以上の場所ではこうは行かない。
【世界他外】レベルからすれば、彼女も【人間】と大差ない小さき存在。
それに過ぎないのである。




