プロローグ編015/【虚構の(小)祭典】開幕5
【四菜】が最初に回った【美術系】の【パビリオン】ではそのレベルに圧倒されてしまい、【作品】を買う事が出来なかった。
そこで、【道化師】の助言を受けて、【パビリオン】の回り方のコツを覚え、色々回って、【想像物】をいくつか手にした。
残念ながら、これらは外の世界には持ち出せない。
だが、条件を満たせば、持ち出す事が出来ると聞いた。
【四菜】は、
「どうやったら持ち出せるの?」
と聞いた。
【道化師】は、
『それは、【外の世界】に持ち出しても【歴史】などを買えなくて済むと言うことです。
例えば、最初に回られた【美術系のパビリオン】で売られている【絵画】や【彫刻】などの場合、外の世界に持ち出せば、かなりの【高値】で取引されるため、その【絵画】や【彫刻】などの周辺での【歴史】が変わってしまいます。
この様に余りにも珍しい物などは【外の世界】ではタブーとなります。
逆に、【グミ】や、【折り紙】の様に、【外の世界】でも一般的に出回っている物は【外の世界】に持ち出しても【歴史】に影響はございませんので簡単な手続きで外に持ち出す事が可能です。
つまり、条件としては【外の歴史】を大きく変えない事が絶対になります。
2つ目の条件としては、【外に持ち出す物】は【審査】、【検査】があります。
これに合格しないと持ち出せません。
3つ目の条件としては、【外に持ち出す存在?】の【資格】です。
例えば、【多彩な能力】を有している方であれば、【珍しい物】を持ち出しても【能力】の1つとして考えられ、【歴史】は動きません。
それに対して、その【持ち出す物】を持っている事が不自然な【存在?】は持ち出す事が出来ないため、不可能となります。
同じ物事でも出来る方と出来ない方が存在すると言うことになります。
この3つの条件に加え、簡単な【持ち出しテスト】と言う【資格試験】を受けていただき、【100点満点中、70点以上】を出せれば、持ち出すことが可能となっています。
これは、【第96虚構の(小)祭典】独自のルールになっておりますので、他の【虚構の(小)祭典】の場合は別のルールが適応されておりますのでご注意ください』
と言った。
【四菜】は、
「なるほどね」
と言って、【存在パビリオンエリア】で仕入れた物を【外に持ち出す】ための手続きなどを行った。
続いて行った【上】/【イベントエリア】では、【架空存在コンサート】に参加した。
【架空存在コンサート】とは【架空】の存在を【実現化】させて行う【コンサート】だ。
例えば、【星より大きな巨人】、
【架空の女神】、
【恐竜と植物のハーフ】、
【自分そっくりの他人】、
【融合ゴースト】、
【巨大絡繰り人形】、
【蘇った太古の人類】、
【動く化石】、
【巨大兵器】、
【未確認飛行物体】、
【UMA】、
【不思議現象】、
【ガラス人間】、
【意思を持つ宝石類】、
【小人】、
【しゃべる昆虫】、
【キメラ】、
【動くミイラ】、
【空飛ぶ巨大魚】、
【滑稽な珍獣】、
【お菓子の精】、
【オバケ】、
【怪物】、
【伝説の英雄】、
【液体生命体】、
【不思議な形のゴーレム】、
等々、普段見られない【存在】が、
【歌】、
【演奏】、
【ダンス】、
【演技】、
【マジック】、
【ショー】、
【映像表現】、
【アート】、
【どっきり】、
【追体験】、
【大仕掛け】、
【その他様々な表現】、
をなど行うものである。
通常の【コンサート】などではあり得ない様なもの凄い表現が次から次へと表現される。
それは【映画】などの表現を超えた、【超表現】と言えるべきものだった。
具体的に表現する事は出来ない。
なぜならば、これまで無かったものだから。
無い物は表現出来ない。
近しい物を例として挙げる・・・
そう言う事しか出来ない。
一言で言えばもの凄い【表現】。
そう言うものだった。
絵にも言葉にも表現しにくい【想像】の中だけで実現出来る様なもの。
【表現】出来る物を超えた超表現。
そう言った物が展開されていった。
例えば、色彩だけ言っても、【人間が知覚出来る】とされる【数百万の色数】を大きく超えて、【数千兆の色数】が表現されている。
【四菜】が、
「あれは何色?
赤でも青でも緑でも無い。
見たこと無い色だ・・・
何あれっ?」
と眉をひそめる様な色彩表現がされている。
明らかに知らない色が混じっているのに、普通の色とは違う事が解りながらそれが何色か全くわからない。
明らかに人間の知覚を超えた表現となっている。
色だけ見てもそうなのだ。
【四菜】の思考を超える表現は、次から次へと怒濤の様に、表現されている。
絵にも描けない美しさどころか絵にも描けない表現と言った所だろうか?
【四菜】は、
「凄・・・
凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、・
凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、
凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、
凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄、凄・・・
すっごぉ~いっ」
と驚きを表現していた。
凄いと思った次の瞬間、次の凄い物で情報が塗り替えられる。
そんな体験をしていた。
とにかく、【凄い】としか言えない。
その凄さを表現する方法が見つからないと言った感じだった。
だが、そんな体験をしていても、この【祭典】は、一番小さな【虚構の祭典】なのである。
他の【祭典】の規模を考えると想像も出来ないくらいである。




