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桜の国のコトノハ使い  作者: 冬華白輝
本編・各国訪問編
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23/26

雨乞いします

 移動陣を使い、槙さんが治める土地に来ると、常秋(という言葉はないとは思うけれど)の楓の国とは思えないほどの蒸し暑さに、めまいがした。


「・・・夢未様、大丈夫ですか?」


 雫くんが心配そうに私を見上げてきて。


「う、うん・・・」


 夏になると高温多湿になる日本育ちでなければ、さすがに倒れていたかもしれない。


 急な温度変化って、身体によくないよね。うん。


「この辺りは、元々湿度は高いのですが・・・ここまで気温があがったのは初めてなんです・・・」


 槙さんがこの状況の説明をしてくれる。


 ほうほう。突然気温があがったのかぁ・・・で、大地が干上がった、と。


「・・・えと、湿気がないのは地面だけなんですか?」


「ええ。この通り、肌がベタつくような湿気なんです・・・なのに、地面はすっかり乾いてしまって・・・」


 うん。突然のことに、混乱するのも当たり前だ。こうなったら、この空気に含まれている湿気を地面に戻してしまえば応急処置にはなるだろう。


 というわけで、雨乞いすることにしましょう!!

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