表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛こそ必要悪で正義 -sins-  作者: 社容尊悟
Ⅱ 白と黒

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/96

報われない二人の恋

「ドスルコトモデキナイ。デモオマエノコト、スキ。ダイスキダヨ。アノトキモ……ハズカシクテ、イエナカタ。ワタシ、ハズカシガリ、ダカラ」

 アリエスは赤面して、自身の性格を打ち明けた。

「オマエトイッショ、ナリタカタ……デモ、ムツカシイ」

 アリエスはマルクの目を見て言う。

 互いに愛し合っているのに、人種が違うだけでその愛は認められない。

 多分、マルクの親も人種差別をするだろう。

 そしたら親と縁を切らなければならないのか。

 いや。今まで育ててくれた親に対して何たる仕打ち。

 何たる親不孝。

 そんなことはできない。

 好きなのに、歯痒い。


「ワタシノコト、スキ?」

「スキ……」

「ジョソウシテモ?」

「ウン」

「……ワタシモ、スキ。アリエスダケガ、ワタシノコト、ワカテクレル」

「ソンナコトナイ。マルクノコトハ……マルクノカゾクガイチバン。ワタシジャナイ」

 アリエスは悲しいことを言った。

 マルクの良き理解者は、アリエス……自分ではなく、マルクの家族だと。

 私じゃない、とアリエスは言ったのだ。

 マルクは想いを拒否されたとショックを受けた。


「ワタシ、ジャマ?」

「……チガウ」

「ワタシニハ……ソンナモノ、カンケイナイ」

「……デモ、キマリハ……ヤブレナイ」

「イッショニ、ニゲヨウ」

「ニゲテドウスル? アノトキミタイニ、ニゲルダケデ……ナニモデキナイノニ」

 アリエスに言われ、マルクはハッと目を見張る。

「……!」

 そこで男らしく、逃げることは戦うことだと言えれば良かったのに。

 女の子よりも女の子しているマルクには、言えなかったのだ。

 アリエスの方が、マルクよりも男らしく、カッコイイ。

「ムダナコト、ヨクナイ」

 アリエスは首を振って、マルクにはっきりとそう告げた。

「ジカンノムダニナル。オタガイノタメニ、ワタシトオマエハ、モウアワナイデオコウ。ソウシナケレバ、イケナイ、キ、スル」

「……ウン……」

「エライ」

 アリエスは白い歯をこぼし、マルクの頭を撫でた。

「ワタシノニホンゴ、オボエテクレテ、アリガト」

「……アリエス」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ