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第12章:【中学時代】(6)

 51▼


 「昼休みでも一人で背を丸くして自分の椅子に腰掛(こしか)け、もの思いにふけっているような感じでした」


 (五日市中学で同級だった主婦)[『週刊女性』1989.9.5]


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 52▼


 「怪獣の絵を鉛筆で描いていて、それがすごくうまかったんだ。漫画家になったほうがいいやつだった。描きたいときにいつも描くって調子だったよ。ストーリー漫画じゃなくて、一枚だけの絵が多かったんじゃないかな」


 (友人)[『現代』10号【幼女惨殺】吉岡忍]


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 53▼


 「ちょうど僕の後ろの席。授業中もノートに『サイボーグ009』などの絵を描いていた。女の子たちは誰も相手にしていなかったし、『マザコンじゃないか』と噂(うわさ)されていた。高校に入って遊んだ、と聞いている」


 (五日市中3年同級生、Y君)[『週刊読売』1989.8.27]


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 54▼


 「あいつはロボットみたいな絵もよく描いてた。マジンガーZみたいな絵だった。だけど、あれは自分で考えたキャラクターだったと思うな。うまいと思ったよ。あのまま続けていれば、プロになれるんじゃないかと思うくらいうまかった」


 (友人)[『現代』10号【幼女惨殺】吉岡忍]


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 55▼


 「休み時間、勤に“河童(かっぱ)の怪獣の絵を描いてみろ”と言ったら、大学ノートに伏せるようにして、黙々と描きはじめた。出来上がったのを見ると、鱗(うろこ)のひとつひとつまで丹念(たんねん)に描き込まれていてみるからに気味が悪かった」


 (級友)[『明星』]


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 『現代』(10号)にノンフィクション?ライター吉岡忍氏が書き下ろした【幼女惨殺】によると、「宮崎の描く絵に、人間は一人も出てこなかった」というのが、友人共通の証言であるらしい。


 しかし、自作の漫画や学校の文集、高校のとき友人にあてた年賀状などには、創作と思われる人物のほかに宮崎自身や友人の絵が描いてある。怪獣を描くのが好きな子どもにとって、人物は描くのが難しい割にはあまり魅力のないもの、と思う。


 参考 : 宮崎勤の年賀状。「宮崎の絵に人間が出てこなかった」ということはない。その人が見た絵に、たまたま描かれてなかっただけではなかろうか。

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