出汁や花の香りは空気で感じ取れ
嗅覚鈍麻で香りがわからない。そんな私は、香りや風味を空気で感じています。どんなふうに感じているのかを書きました。
こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ!私は嗅覚がぶっ飛んでるので、"香りを楽しむ"っていうのがよくわかりません。でも"香りを感じる"ことはできます。
何言ってんだって話なんですが、人間は欠けている部分をなにかしらで補う能力を持っています。私は色んなものが結構欠けてて、その中に嗅覚も含まれます。なんせニンニクとか外のトイレのニオイが平気なくらいなので、おそらくかなり欠けてます。その分、風味や香りを目で見てなんとなく感じることができる気がしてます!
気がしてる。正しくは感じられていないかもしれない。そこに答えはありません。嗅覚鈍麻なので、私が感じているそれと、実際の香りや風味とでは大きな差があって当然です。でも感じようとすること、周囲の人の気持ちを感じ取って共有したいと望む気持ちは、捨てるべきではないと思ってます。
気のせいでいいのです!感じ取りたいと思う気持ちと、感じ取ってるって感じることを大事にしてます。そこになにか一つ見出すことができれば、それは意味があるのです。
まず風味。私は基本家の中からあまり出ず、外食もほとんどしません。おそらく一人で住んでれば、毎日3食ネオバターロールを1個とインスタントのコーヒーを飲んで食事が終わります。
味気ないし栄養偏ってると思いますよね。偏食なので、実はこれが一番メンタルは安定します。でもメンタルが安定するからこれでいいってわけでもないし、一緒に住んでる人が居るので、夜は料理を作って野菜も肉も食べてます。気持ちばかり、そこでバランスを取ってる気になってるんですね。食べないよりはマシです。
晩ごはんを作るのは、基本的に私です。その時、出汁を使うことがあります。出汁を引くこともできますが、時間がかかるので顆粒出汁を使ってる。というのも、鼻がダメなので、引いた出汁と顆粒出汁の違いが今ひとつわかってない。
引いた出汁はこの鼻でも分かるくらい、いい香りがします。でもそれは出汁だけの状態のときで、味噌汁やら茶碗蒸しなんかにしたら、もう出汁の香りは拾えません。
顆粒出汁は粉を溶かすだけでとっても簡単ですが、袋に書いてる分量の顆粒出汁をお湯に入れても香りが拾えず。なんとなーく粉っぽいような感じのお湯かなって程度しか感じてなくて、味噌汁にしたら全く出汁は分からなくなります。
そのため、出汁の重要度が全然わからないまま、今日まで料理をしてきました。おそらく今後もこのままだと思います。YouTubeとかで料理人の方のやり方を真似して出汁を引きましたが、やはり違いは判りませんでした。
そんな出汁の風味が全く拾えない私が、出汁の空気でなにを感じるのか。まず出汁の色を見ます。引いた出汁の色、きれいですね。黄金色で透き通ってて。その引き立ての出汁を、同居人に飲んでもらいます。「いい香り」「美味しい」って言葉が返ってきます。私は分からないけど、いい香りがして美味しいのです。
昔は、「どんな香り?」「どう美味しい?」って聞いてました。国語の専門家とか何かを表現することに秀でた人であれば、「こういう香りがこんな風に広がって、こんな味がして」と説明してくれたのかもしれません。
でも同居人は国語の表現能力とか表情とかがそんなに豊かではないようで、「出汁の香り」「出汁の味、おいしい」って答えでした。
これでいいのです!あのときは不満でしたが、今にして思うと、おそらくこれくらいでいい。だって考える余地が膨大にあるから。持っていない能力を補いためには、考えなければならないのです。
お花に関しても同じことが言えます。「お花のいい香り」っていうの、本当に全く拾えません。みんなが言ってるから、いい香りなのはわかります。芳香剤とかで、バラの香りとかってありますね。あれってその匂いに近いのかなって思いを馳せてるくらい、お花の香りは未知数です。
ちなみに芳香剤はニオイが相当強いようで、この鼻でもわかる。っていっても、芳香剤に鼻を引っ付けて匂いをかいで、ようやく分かる程度です。
昔同居人に連れられて、お花を見にいたことがあります。お花は全部いい香りなんだろうなと思ってた、鬱が酷く希死念慮と腕組みをしていた頃です。同居人は器用ではないと思いますが、いろんな場所に連れて行ってくれます。
意図は全く分かりません。言わないので何を考えてるのかわかりませんが、行くと言われたら素直について行ってます。拒否権がない家庭で育ったので、よほどのことがない限り多少調子が悪くても行きます。
お花を見に行った時、大きな枝垂桜が咲いてました。でも不思議と、お花のいい香りって誰も言ってなかったんです。桜の木の近くにいる人は、だいたいそう。「いい香り」じゃなくて「キレイ」って言います。
同居人に「桜はいい香りなん?」って聞いたら、「におわん」って言われました。衝撃でした。お花なんに、いい香りやないんか。健常者でこれです。絶対私の鼻では無理。そのため、「桜は香じゃなくて目で見るのか」とひとつ学ぶきっかけになりました。
他の人が「いい香り」とお花の香りを楽しむ空気。桜を見て「キレイ」と話す空気。同じ花でも、空気が違う。香りは分からないけど、空気で香りや雰囲気を感じ取る。とてもいい刺激になります。
嗅覚鈍麻で香りとか風味がわからない方。空気を食うのです。我々の鼻は、呼吸気管。ぽかんと開けた口と同じです。香りは目で見て空気を食うことで、なんとなく感じ取れます。私の感覚ですが、空気を食って感じる香りは、心が喜びます。
嗅覚鈍麻の人と一緒に暮らしている方。香りがわからないからと突き放さず、刺激を与えてあげてください。そうすれば、当事者が考え、なにかを感じるきっかけにつながるかもしれません。
今回は、この辺で。長くなってしまいました。申し訳ないです。
猛者の皆さんに、1つでもいいことが多くあります。
明日も朗らかに晴れますように。
みほし ゆうせい
嗅覚が鈍麻していても、いろんなものを感じ取ることは可能です。いい香りってなんだろう、どんなもんなんだろうと考えることで、視野が広がり表現を豊かにする手助けになる可能性もあります。そのため、分からないから投げるのではなく、分からないなりになにか感じ取りたいと思うことが大事なのかなと思ってます。
評価などいただけると嬉しいです!
嗅覚鈍麻でも、香りは感じ取れます。目で見て空気に触れて、いろんな感覚を伸ばしていきたいですね。




