習い事の押し付けは、子どもを追い詰める
子どもへの習い事、親としてはちょっと期待してしまうものかもしれません。特にお子さんが発達持ちだと、習い事が芽を出して芸術家や天才になるかも。なんて夢は、追わない方がいいです。
こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ。子どもにはいろんな習い事をさせたい。すごくいいことです。もしお子さんが、なんらかの発達障害などを持っている場合、一芸あると身を助け、芸術家やなにかの分野の天才になるかもしれない。
可能性は否定しません。ただ現実的ではない。他の子が持たないなにかを持っているかもしれないと期待するあまり、習い事を押し付けすぎると子どもを追い詰めることになります。
私の場合、習い事はすべて苦痛でした。救いがないからです。唯一最後に少しだけやってた太極拳だけは、ものすごくかわいがってもらえました。でも特別な才能なんてなかった。当たり前の結果です。今でも太極拳をやってるのかと問われると、やってない。大半の習い事なんて、こういう結末を迎えます。
私がやってた習い事は、以下のものがありました。
・ピアノ…唯一17年ほど同じ先生から教えてもらった。ピアノ関係の資格取得なし。音楽関係への進学もなし。その後独学。現在底辺音大生程度のスキル。
・習字…LDで字が汚すぎて教室に通わされる。6年間通い、硬筆のみ段持ち。しかし字は汚く、師範免許等なし。ただ字が書けるだけのスキルを習得。
・英語…習っていたのに平均点に届かない成績。幼稚園から中学卒業までの12年間習い、英検4級止まり。現在YesとNoとOh!くらいしか使えない。
・水泳…爆美女先生の元、5年ほど継続。泳げるようになり、教室を卒業させられた。成績などはなにも残っていない。25mをクロールで息継ぎなしで泳げる。
・太極拳…同居人と出会う前の数年間在籍。師範免許等なし。おばあちゃんに囲まれ、しこたまかわいがられた。
実を結ぶとか、将来の役に立つとか、仕事に直結してるものがあるとか、習い事をさせる親は期待を持ちます。しかしながら、見ての通りの結果です。お前だけこうだったんだと思うかもしれませんが、世の中残酷なので大体こんなもんだと思います。
親が付き添わなかったから、親がもっと厳しくしなかったからとか、そういう意見もきっとある。
私の親、中学半ばまでピアノ教室は引率してました。音大に入れたかったから。それが叶わなくなって引率を辞め、そこから私の技術が伸びました。皮肉なもんです。ほったらかした瞬間伸びた。ピアノの先生も、「もう少し好きにさせてれば、いい音大に入れたのに」とこぼしてた。習い事への引率は、絶対的な正義で正解ではない。
ピアノに関しては、親の熱の入れ方が違ってました。私が普通じゃないのは、親が一番わかってます。だからなのか、なにか一つ才能があるかもしれないと信じたかったのかもしれません。音楽家とか芸術家って、結局先生って呼ばれる未来もある。親は私を"先生"と呼ばれる職に就かせたかったんです。
一瞬就きましたが、この通り。今はそんなものとは程遠い生活を送っています。
親が一番熱を入れていた、ピアノのレッスン。家での練習にも本当にずっと張り付いていて、一つ間違うと「違う違い、楽譜を見なさい」「弾けてない」「もうこの曲は弾けるから、はい次はコレ」と、褒められた試しがありません。できてない指摘は毎回でしたが、よく弾けましたとは言われなかった。当然気が狂うくらい苦痛。
親が来たら練習を辞める。親がいるから弾かない。そういう日が増えていく中、親は「自分はもっと練習してたのに」「この歳でそれしか弾けないのかちょっと」と過去の自分と私を比較し始める始末。どうしようもありません。
ピアノの練習があまりに厳しくて、カッターで自分の指をバッサリ切ったことがあります。指が動かず、うっ血するまで手を噛んだこともあった。これくらいやれば、追い詰められてるのがわかるかなって。子どもながらに思ったんです。小学校3年くらいのときでした。
この結果、「あーあ。練習どうするん? こんなことして楽しい?」とのお言葉をいただきました。心配はしなかった。このとき、なるほどこちらの心配ではなくピアノが弾けないことの方が問題なのかって学びました。みほし<ピアノと認識した瞬間でした。
その後、中学で部活の最中小指を骨折したとき、ピアノが休めると思って正直ほっとした。突き指もそう。他者からの影響で負った怪我です。自分で傷つけたわけではないので、多分怒られはしないと思いました。心配してほしいとは、もう思わなかった。怒られなければそれでよかった。
でも結局休めず。「ほかの指で弾けば?」とのこと。本来5本の指で弾く曲です。骨折が小指でよかった、他の指で弾けるよねってことになった。サーカス状態。弾けません。
台風でもレッスンに歩いて行きました。ここまでしないといけないのかなって思いながら、ずぶぬれになって先生の家まで行って、先生もびっくり。
「来ると思ってなかった」と驚かれ、楽譜はびしょぬれ。靴も体もびしょ濡れ。先生が家に電話をかけて、親が車で迎えに来ました。
「情けない。楽譜は濡らさないようにしなさい」だそうです。ここまでやっても、結局音楽の道には行ってない。習い事を無理にやらせても、芽なんて出ない。それどころか、子どもを追い詰めます。
習い事に夢を持ってる親御さん。漫画やドラマでは、発達持ちは芸術家なんて言いますね。ドラゴンボールの孫悟空が、かめはめ波を打って宇宙を救ってるのと同じくらいの絵空事です。自分の理想と夢を子どもに押し付けると、子どもの心が死にます。習い事で芽が出れば、そういう未来もあったというだけのこと。
頑張って芽を出そうとお金と手間をかけても、ダメなものはダメです。楽しめるようなかかわりに切り替えてください。その方が伸びることもあります。
今回は、この辺で。
猛者の皆さんに、1つでも多くいいことがありますように。
明日も朗らかに晴れますように。
みほし ゆうせい
発達持ちの子は、特性を活かせば強い。それはそうです。しかし、習い事を刷り込めばそれに順応するわけではないし、最初のスタートダッシュがよかったから継続して結果を出し続けられるというものでもありません。
発達持ちの子は、自分と同じ人間なのです。親御さんには、そのを正しく把握してほしい。




