叱るボーダーラインとは
発達持ちのお子さんや当事者と一緒に居ると、やっちゃいけないことをした際「叱っていいのかな?」と戸惑う方必見!叱っていいです。
こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ。発達持ちのお子さんや、発達当事者と暮らしている場合、叱るボーダーラインをどうすべきか悩む方はいると思います。
発達持ちは叱っちゃいけない。みたいな話を、なんとなく聞いたことがあります。
んなわけねぇじゃないですか! 叱らなきゃ覚えないです。人間だもの! ガラスのハートだから過剰に傷つく? 傷ついてなんぼなんですよ、生きてるんだから。
誰だって叱られたら凹む。そこはどんな人でも同じ。過剰に凹むかどうかっていう点もあるけど、そこに折り合いをつけなきゃって気づきは、叱られないことには得られない。
発達特性上、叱られるときの声とか顔を覚えてしまい、トラウマになることはあり得ます。しかし、鬼の形相でめちゃくちゃな声で怒鳴りつけて、盛大に濡れ衣を着せられて仲間外れにされたみたいな、どう考えてもおかしい状態にならないとトラウマにはなりにくいです。
叱られたことは、記憶には残ります。いつまでも残る。あのときあれをやったら誰からどういう風に叱られたか、子どもの頃のことでもすぐ思い出せる。
子どもの頃は、叱られたことしか頭になくて、あの人は怒るから嫌ってなってた。でも大人になって経験を積んで、ふと叱られたときのことを思い出すと、「あれは多分、こういう意味を持ってた言葉なんだ」と気づくんです。
気付く。これが人生の肥やしになります。発達持ちは、ものすごいジェットターボを積んでる分野がある反面、そのほかがポンコツ気味であるケースが見られやすい。私がまさしくこれです。要領も悪いし性格も終わってる。逆恨みしたこともある。
でも、しっかり相手のことを見て叱った言葉は、ずっと頭に残ってます。トラウマではなく、無意識に教訓として覚えてたんだと思う。大人になってそれがじわじわ効いてきて、「そうか、あれはダメなのか」ってなんでもないときに気づく。
大事ですね。まいた種が芽を出す瞬間が必ずあるんです。どんな花が咲き実を成すかは、本人の考え方や人生経験次第。まいた種は芽を出す。だから、叱ることそのものは悪い事ではないのです。
そこで知っておきたいのが、叱るボーダーライン。私は以下のポイントをラインにしています。教育現場に出ていたときも、発達持ちやグレーの子、また健常児を相手にするときのボーダーラインにしてました。
・他人に迷惑をかける行動を繰り返す
・自身の心身に悪影響がある行動を繰り返す…怪我するかもしれないなど
・破壊行動で親や教師を試す
・約束をわざと破る
叱る場合、現行犯が鉄則です。「あのときのあれはダメ」なんて過去の話を持ち出しても、効果は薄い。発達持ちの場合短期記憶が弱いことがあるので、なんのことだかよくわからない上叱られることになります。こうなると、ただ怒られた記憶しか残りません。
よくわからんけど怒られた、あの人は怒るから近寄らんどこって感じに落ち着きます。いいですか、大事なのでもういっぺん書きます。
「現行犯で叱る」「過去まで掘り起こして叱らない」
これです! これが大事なんです。おそらく幼稚園や保育園の年少から年中くらいの、赤ちゃんの気配が抜けきってないお子さんにも、効果が期待できます。現行犯で叱ることに関しては、何歳でも有効です。大人になってからも効果は抜群!
叱らない育児や教育は、個人の意見としては反対だなと思ってます。調子に乗る。どんな人でもそうじゃないですか? 怒られないならって気持ちは、おそらく発達の有無にかかわらず持つ感情だと思います。
これくらいいだろうっていう甘え。この人は怒らないからと、相手を見くびる。言い返してこないから、許してくれるからと、横柄な態度を取る。誰だってやってしまうことです。
叱らず諭す育児や教育は、存在しています。でも相当な技量が必要で、指導を入れる側の人間性や性格、そして相手を言葉で説得する語彙の高さなども必須となります。要するに難しい。
そして叱るときは、瞬発力も大切です。最初に結論を出さないと、「これがこうで、こうだからこうで」と切々と話しても、特に幼い子どもには効果が薄い。なにが言いたいかわからないんです。
なんか悪かったんやろうけど、なにが決定的に悪いかわからんってなる。もったいないですね。こうならないためにも、結論を最初に持ってきて叱る方法は有効です。
気を付けたいのが、やっちゃいけない叱り方。存在してます。そしてやりがちです。
・名前を呼ぶだけで叱ったつもりになる…名前を呼ばれただけなので、特に叱られた感じは残らない。でも嫌な気持ちにはなる
・感情的に怒鳴りつける…わけわからんけど怒られた
・「なんでやったの!」とまくし立てる
・相手の言い分を聞かず、決めつけて怒る
当たり前っちゃ当たり前のNG行動なんですが、頭にきてると叱る側はやってしまいがち。人間だもの。そら頭にきたら怒鳴ることだってあります。
怒鳴ってしまった後にまくしたてるとかは、極力やめた方がいい。怒鳴ってしまったなら、「怒鳴られるようなことをしてしまったんだ」と相手が思うような声掛けをする。
「大きな声が出てしまったけど、今やったことは見過ごせないね」って感じで、怒鳴ったことは認め、話をした後でしっかりと謝る。しこりは極力残さない。でも叱る。
小さなしこりは、よほどのことがない限り縮みます。なくならなくても、小さくなる。大丈夫です、こちらが人間であるように、相手も人間です。
相手が怒鳴るほどのことをしてしまったと、相手が思い反省する。これが有効に働くのは、こちら側が普段温厚であることが大前提になります。普段から怒鳴ってて機嫌が悪いとなると、「またか」で終わります。難しいですね。
叱るボーダーラインは、しっかり持っておく。これは重要だと思います。教育保育だけでなく、育児でもきっと役に立つ。あかんラインがあると、子どもも「しまった」と思いやすいです。
厳しくしつけるんじゃない。やっちゃいけないラインを明確に持つ。取り入れてみる価値は、あるかなと思います。
今回は、この辺で。
長くなってしまい、申し訳ないです。
猛者の皆さんに、1つでも多くいいことがありますように。
明日も朗らかに晴れますように。
みほし ゆうせい
今叱っても、それがすんなり相手に浸透するとは限らない。でも今叱らないと、いけないことをしてしまったと学ぶ機会そのものを失う。感情的にならずって、字にしたり声をかけあうのは簡単です。でも現場ではそれが難しい。叱る側だって失敗はある。失敗したから、相手にすり寄って機嫌を取るっていうのも、違ってます。お互い学び合いです。答えはそのうちついてきます。




