↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリと勇者と選択肢 〜チート剣とトンデモ技で昔の自分が作った中二病全開のゲーム内異世界を攻略する〜  作者: チームつちのこ
十四章 終わりの始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
72/84

72話 暗黒四天王再び

「貴様ら!またこの魔王を放ったらかしてイチャイチャするんじゃない!」

 再び無視されて、放置状態になっていた魔王が激昂しながら叫ぶ。



「……全くもう、やかましいわね!」

「とりあえずこの話は、あの邪魔者をぶっ飛ばしてからよ!」

 なんか上手いこと照れを誤魔化しながら魔王討伐の本筋へと戻すリナ。



「減らず口を!」

「返り討ちにしてくれるわ!」

 ゴールデンでゴージャスなゴッドゴブリンの魔王ゴブーゴがリナにそう言い返す。

 ようやく僕達が相手してくれそうで、ちょっぴり嬉しそうな感じが見て取れる。



「いくわよ!」

「大人しくぶっ飛ばされなさい!」

 リナはそう叫び、魔王に向かって猪突猛進する。

 いつも通りのリナに戻った様で、美しくて豪快な剣技で魔王ゴブーゴに斬りかかった。



 ギィイイン!


「ぇ?」

 レナとの連携攻撃をして来たリナにとっては、防がれる事自体は予想の範囲内だっただろう。


 だが、それでもリナは驚く。



「はぁっ!」

 今までの連携通り、リナとスイッチングする形でレナが魔王ゴブーゴに攻撃を仕掛ける。



 キィイイン!



「くっ!」

 その攻撃すらも防がれ、リナとレナは一旦距離を取るように魔王ゴブーゴから離れる。




「……なんで」

 攻撃を防がれたリナが魔王ゴブーゴを見ながら呟く。


「どうしたんです?リナ姉さん」

 今までレナとの連携で攻撃を防がれても驚く表情の無かったリナが驚いているのを見て、レナがリナに問いかける。




「……あの盾」

「見覚えがある」

 魔王ゴブーゴの周囲には二個の盾が浮いていた。

 その盾がリナとレナの連続攻撃を防いだのだ。


 いつも何も考えずに戦って、何も覚えていないかと思っていたリナでもその盾の秘密に気付いたようだ。



「盾?」

 レナがリナに向かってそう聞き返す。


「……あれ」

「ゴブゾウの、盾」

 後ろで見ていたクルミが、その盾を見ながら説明する。



「そう、それ!」

「東の塔で倒した暗黒四天王(ダークフォース)の使ってたやつ!」

 クルミの説明に追加するように、リナも続けて叫ぶ。



 魔王ゴブーゴの周囲に浮かぶ二つの盾、それは東の塔で戦った暗黒四天王(ダークフォース)のゴブゾウ、そのゴブゾウが使っていたのと同じものである。



「フッフッフ」

「これもあるぞ!」

 魔王ゴブーゴがそう叫ぶと、僕達の方に向かって何かが飛んでくる。



氷盾(アイスシールド)

 咄嗟にクルミが反応し、僕達の前に氷の盾を展開する。



 ガイィィィン!


 ゴイィィィン!


「くっ!」

 バリィィィィィィィン!


 勢い良く飛んできた二つのモノが、クルミの展開した氷の盾に当たりその氷の盾が破壊される。


 氷の盾は砕け散ったもののなんとか勢いは相殺した様で、飛んできた二つのモノは跳ね返り魔王ゴブーゴの元へと戻っていった。



「……あれは」

 さっきリナとレナの攻撃を防いだ二つの盾、それとは別に先程攻撃してきたもう二つのモノ。


「ゴブシの拳?」

 魔王ゴブーゴの周囲に浮いていたのは、北の塔で戦った暗黒四天王(ダークフォース)の一人、ゴブシが使っていた手甲だ。


「どういう、事ですか?」

 先程はゴブゾウの盾、今度はゴブシの手甲と、かつて戦った暗黒四天王(ダークフォース)の使っていたモノを魔王ゴブーゴが使っている事にモモがそう叫んで問いかける。



「なんかよくわからないけど」

「全部ぶっ飛ばしちゃえばいいんでしょ!」

 なんか考えるのが面倒くさくなったのか、リナがそう叫んで再び突撃する。



「ぁ!」

「危ない!リナ姉さん!」

 何かに気付いたレナは、猪突猛進するリナに向かって叫ぶ。


「ぇ?」

 そのレナの言葉に反応し、何かしらの危険を察知したリナが直ぐ様回避行動を取る。



 ゴイィィィィィィン!


 間一髪で攻撃を躱したリナが見たもの、それは……



「はぁ?」

「タライ?」

 リナに当たらずに床に落ちたのは……タライ。

 そのタライを見て、リナは南の塔での嫌な過去を思い出す。


「このタライって、まさか……」

「あのムカつく問題出したアイツの?」

 そう叫びながら、攻撃を繰り出した魔王ゴブーゴを睨みつけるリナ。



「そうだ!」

「これはゴブニーの力」

 金ピカの身体でドヤ顔をしながらそう叫ぶ魔王ゴブーゴ。


「鉄壁のゴブゾウの防御力」

「拳のゴブシの攻撃力」

「智将ゴブニーの知力」

「さらには疾風のゴブイチの素早さ」

「それらを全て併せ持つ」

「それがこの魔王ゴブーゴなのだ!」

 ドヤァァァアア!


 自己紹介であんなに噛んだとは思えないほどに流暢に説明してくれる魔王ゴブーゴ。

 きっとこの決め台詞は何度も練習したんだろう……なんて勘ぐってしまう。



「一人でも強敵だった暗黒四天王(ダークフォース)

「その力を全て使える、と言うんですか……」

 攻撃力に防御力、知力に素早さと全てを兼ね備えるという魔王ゴブーゴに驚愕するモモ。

 確かにズルいよね、全部のいいとこ取りじゃん!って思ってしまう。


 でもそれがラスボス……ってヤツだから!と、この自作ゲームを作った昔の自分を恨む。



「なんかズルいわね!」

「全部のいいとこ取りじゃないの」

「あんたそれでも魔王なの!?」

 リナが僕の言いたいことを全部代弁してくれてる、うんありがとう。



「クックック」

「なんとでも言うがいい」

「たたの負け犬の遠吠えだがな!」

 ゴールデンでゴージャスなゴッドゴブリンの魔王ゴブーゴが傲慢な態度で豪語する。


 ゴゴゴゴ……やかましい(汗



「……なんかもう、面倒くさいわね!」

「大人しくぶっ飛ばされなさい!」

 そう叫び、考えるのが面倒くさくなったリナがまたもや突撃する。



 ギィイイン!


「くっ!」

 ゴブゾウのシールドで当然の様に防がれる。



 キイィィン!

 次いでリナとスイッチングしたレナの攻撃も防がれる。



氷槍(アイスランス)

影刃(シャドウブレイド)

 リナとレナの連携攻撃とは別角度から、クルミとシャドウが連続攻撃を放つ。



「甘いわっ!」

 魔王ゴブーゴがそう叫んでクルミの方に手をかざすと、ゴブシの手甲が炎を纏いクルミに襲いかかる。


 ゴォォォォォォォッ!


 

 北の塔のゴブシも手甲に炎を纏って拳を繰り出していた。

 その時と同じ様に炎を纏った拳がクルミに向かって飛んでくる。


「くっ!」

 咄嗟に攻撃用だった氷槍(アイスランス)を使い防御するも、氷と炎では相性が悪く氷の槍を砕かれて吹き飛ばされるクルミ。


 ズサササッ!


 クルミはシャドウを上手いこと操り、なんとか衝撃を受け流し着地する。



「大丈夫?クルミ」

 僕が吹き飛ばさされたクルミを心配して叫ぶが、


「永太様!」

 そんな僕に向かってモモが叫ぶ。



「ぇ?」

 モモの言葉に反応して見てみると、クルミを吹き飛ばしたゴブシの手甲が僕の方に向かって飛んできていた。



「うひっ!」


 ギィイイン!


 モモが教えてくれたおかげで咄嗟に反応できた僕は、その手甲の攻撃を手に持った剣でなんとか防ぐことが出来た。



「うへぇ〜、あっぶな」

「ありがとう、モモ」

 そう言ってモモにお礼を言っているとリナとレナ、クルミが魔王から一旦距離を取るように僕とモモの近くに戻ってきていた。



「あの連続攻撃を防いだ上に、反撃まで出来るなんて」

「厄介ですね……」

 レナが魔王ゴブーゴの周囲に浮かぶ二つの盾と二つの手甲を見ながら解説してくれる。



「……厄介」

 クルミも攻撃できず逆に反撃を食らい、中々に手こずっている。



「ぁ〜、もう!」

「なんで暗黒四天王(ダークフォース)でもないあんたが色々と使えるのよ!」

「反則じゃないの!」

 さっきから攻撃を防がれてばかりのリナが、ストレスフルにキレ散らかして叫ぶ。



「フッフッフ」

「使えるのさ!」

「私も暗黒四天王(ダークフォース)なのだからな!」

 ゴールデンでゴージャスなゴッドゴブリンの魔王ゴブーゴが僕達に向かってそう叫んだ。



「「な、なんだって〜!」」

 魔王のその言葉に、僕以外の四人が口を揃えて驚きの声を上げる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
鉄壁のゴブゾウの防御力に拳のゴブシの攻撃力!? さらに智将ゴブニーの知力と疾風のゴブイチの素早さ!? 全て併せ持つ魔王ゴブーゴ!?!? なんと言うチートゴブリン魔王!!ヮ(゜д゜)ォ!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。