第2話 バスケ部見学!
あらすじ:高羅台中学に入学した玲達、早速バスケ部の練習を見学することになったが…
午後3時になり、玲、雷哉に加え狼士と晴輝も体育館にやって来た。
体育館の中にはすでに体操着姿のバスケ部員達が練習を始めていた。
体育館の端で立って見学していると、5人位の生徒が体育館に入ってきた。制服姿であるので、おそらく1年生だろう。
しばらく見学していると、ハーフコートで3対3の練習が始まった。
キュッ!キュッ!
パシッ
青いビブスを着た男がスリーポイントラインの後ろでボールを受け取る。
「あっ!ヤバッ。」
そう言ってオレンジのビブスを着た男は慌ててボールを持った男に近づく。
瞬間
「あっ!くそっ!」
青いビブスの男がオレンジのビブスの男を抜き去る。
バスッ
あっさりとレイアップを沈めた。
「だぁーっ!くそっ!」
「まだまだドライブの警戒甘いな、修斗。」
一方、反対側のハーフコートでは、白ゼッケンのチームと緑ゼッケンのチームが3対3をしていた。
白ゼッケンの男がハーフコートラインの少し前でドリブルをつく。…と。
「あっ!」
パシッと緑ゼッケンの男がボールを弾いた。
「ボールキープ甘いで健!」
「クッソッ!」
そう言って健と呼ばれた白ゼッケンの男は弾かれたボールを取りに行った。
その様子を見ていた玲は再び感嘆の声をあげる。
「すげえ…!1人1人のレベルが高い…!」
それに同調する雷哉。
「やっぱりミニとは段違いやな…あのペースで考えながらプレー出来るんは凄いわ…」
新入生達は先輩達の練習をじっと見続けるのであった…
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先輩達の練習が一段落し、休憩時間になった。
(…暑いな。手ビッシャビシャや…)
いつの間にか手に汗を握っていた玲。体が熱くなるのを感じた。
その時、1人のオレンジゼッケンを着た男が駆け寄ってきた。
「おう!玲、雷哉!それに狼士に晴輝も!」
「達哉くん!」
玲が声をあげる。男…玲と雷哉に練習時間を教えた2年生の志藤 達哉はニヤッと笑いながら話しかけた。
「どうやった?うちの練習。今日はまだ軽めやけど。怖じ気づいたか?」
「…俺も早く一緒に練習してえ…!って!思った!」
玲の手は震えている。
「…ははっ。玲はそう言うと思ったわ。」
武者震いをする玲を見て、達哉は笑い声をあげる。
「…お前らも、ええ顔してるやん。」
そう言って達哉は3人の顔を見る。
3人共、何かを決意した表情になっていた。
途端、玲は体育館の扉に向かって走り出した。
「…あかん、早よせな!」
「お、おい!玲!どないしてん!」
慌てて達哉が声をかける。
「入部届取ってくる!」
そう言って玲は体育館から出ていった。
「お、俺達もいくぞ!…って雷哉早!」
狼士はそう言って体育館の外に駆け出そうとする。
雷哉はすでに玲に追い付いている。
「お、俺も行く!」
3人につられた晴輝も飛び出していった。
「おい!最初は仮入部やからな!いきなり本入部は出来んで!…行ってもうた。」
呆れた表情で4人を見送った達哉。
「…待っとるで。」
そう言って達哉は練習に戻っていった…
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次の日、玲達は再び体育館に来ていた。今日は体操着を着ている。
今日から1年生は2週間の仮入部期間だ。
「集合!」
大きな声で背の高い3年生が1年生を含めた全員を集める。
集めた先輩は1年生の顔を見て、ニカッと笑い自己紹介を始めた。
「改めて、俺は3年の田村 啓次。キャプテンや。1年生、仮入部とはいえ、12人も来てくれて助かる。でも…」
啓次は先ほど見せた笑顔から真剣な表情に変えた。
「うちのバスケ部は市内でも強豪と言われている。実際、去年の総体では市で準優勝、県でベスト8や。当然練習もキツい。軽い気持ちで入部したら相当しんどいと思う。」
1年生の何人かの顔が不安に染まる。
それを見た啓次は再び笑顔を見せた。
「それでも…着いてきてくれるんやったら、できるだけ支えるつもりや。これから色んな不安や悩みはあると思う。実際練習めっっっちゃキツいし!!」
「啓次、言い過ぎや。1年生が不安になる。」
そう言うのは啓次よりもさらに大きい3年生…入学式に玲達と会った仁だ。
「でも仁、言わんといけんことはちゃんと言わな…」
「もう十分伝わったから大丈夫や。」
「そ、そうか…!じゃ、気を取り直して、早速練習や!」
啓次はチームメイトに向けて告げる。
「はい!」
体育館中に声が響く。
「…と、思ったけど…」
啓次の言葉に周りはずっこける。
啓次はバスケットコートの外にある得点板を指差した。
「1年生…試合、せえへん?」
そう言ってニヤリと笑う啓次。
1年生の顔は輝き出した。
次へ続く!
なんだかんだで5対5って楽しいんですよね。しんどいけど。




