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5

アジトへ近付き、ゴブリン達を草むらに待機させた。

「よぉ〜し、お前等はここで合図を待て!」

「ゴフッ!」


暗がりの中、門の上に一人の見張りを確認する……


このアジトの開門は手動だ……門を開けさせ、開門の二人を始末し、見張りを殺る……


「開けろ!」

俺はゆっくりと近付き、アジトの門を開けさせた。

「バッドボーイさん!お帰りなさい……」

「ギギギギギ〜」

門が開き、突入しようとしたが、開門した門の向こうには下っ端が10人と親分が待ち構えていた。


「おう!バッドボーイ!」

「親分……」

「連れて行った仲間はどうした?あぁ?」

「……」

「殺したか……やはりな……ここ数日のお前はどこか不自然だった……お前はいつかこうやって反旗を翻すと思ってたぜ?……だが、分からねぇ……復讐じゃあねぇよな?」


「はっ!そんなんじゃねぇ」

「くっ……クックックッ…だろうなぁ、お前はそんな玉じゃねぇ、根っこから腐ってるんだよ……バレたんだ、どうだ?やっぱり俺の下につくか?」


相変わらず、不穏な空気には人一倍鼻が効く奴だ。


「もう下につかせる気なんてないくせに、よく言うぜ……でもやはり鼻が効くな……俺はお前のそういう所は尊敬してたんだぜ?」

「ははは!その通りだ!でも煽ててもダメだぜ?」


「ピィー!」

俺は口笛を吹き、ゴブリン達は背後に控える。


「ギャハハハ!こりゃあ良いぜ!テメェの部隊は弱えゴブリンか!」

「ギャハハハ!」


親分とその部下は俺たちを大笑いした……確かにゴブリンが弱いのは常識……


「御山の大将になって、国王にでもなった気分か?さぞ良い気分だろうなぁ、バッドボーイ!」

「ハハハッ!試してみねーと結果は分からねぇよ!」


俺とゴブリンは突撃した。

親分達もまた同様だ。


「ギャハハハ!ゴブリンじゃあ結果は見えてるんだよ!テメェら!ゴブリンを殺ったら直ぐに俺を援護しろ!」


俺と親分は剣を斬り結び、下っ端とゴブリンは衝突した。


「ギャイン!むっ?テメェ……」

「どうした?俺と同等の力なんて、弱くなったんじゃねぇの?」

「うるせぇ!」

俺と親分は二回、三回と剣をぶつけた……親分の動揺が伝わってくる……


「くそ!何でた!lv40そこそこの動きじゃねぇ!」

「見ろよ……」

俺は撃ち合いながら、掌に表記したレベルを見せて、さらなる動揺を誘う。


「な…ふざけるな!72だどぉ!」

「そうだ!」

俺の剣が弱腰になった親分の頬を切り裂く。


「どうだ?これで理解したか?」

「くっ!テメェら!早くしねぇか!……」

「ヒィィ!親分!この……ゴブリン!普通じゃねぇ!……助けて!ギャァ!」

油断し、動揺した下っ端は士気を下げ、ゴブリン達の士気が上がるのは当然の事だ。


形勢はゴブリン達が下っ端達を押していた。

「クソォォォ!全員!一回引け!」


残った2人を連れて、親分はアジトへ逃げるが門は閉まっていない。

無駄な事を……袋のネズミだ!


「追うぞ!」

「ゴッゴッゴッ!」

ゴブリン達は荒々しく親分を追う俺の後をついてくる。


親分は残りの総勢9人と共に俺達を待ち構えた。

「クソ!油断するなよ!テメェら!ゴブリンと思うんじゃねぇ!バッドボーイは俺が殺る!」

「ヘイ!」


親分は仲間を奮い立たせている……

「ラウンド2だ!」

俺達は再び親分達と交戦する。

今回はゴブリン達も苦戦しているようだ……それを尻目に俺は親分と斬り結んだ。


「テメェ!さっさと死ねや!」

「それはこっちのセリフだ!諦めろ!」

親分は俺と斬り結ぶが、流石に武器は奴の方が多少業物だ……あまり強くは打てない。


俺の一撃が親分の腕を浅く切り裂いた。

次の瞬間、親分が傷口を吸い……俺の目に血を吹きかける。


マズイ!そう思った時には既に俺の腹に剣が食い込んでいた……


「グゥ!」

「ヒャハハハ!やったか!」

「死ねや!」

俺は剣を腹と腕て抑え、渾身の力で勘で奴を切り裂いた。



「カッ……カハッ……」

親分の喉に当たったようだった……親分は剣を離して喉を抑えてヨタヨタと歩く……


辺りを見回すとゴブリン達は傷だらけになりながらも下っ端達を始末したようだ。


「グゥ……」

俺は腹に刺さった剣をそのままに親分に近づく。


「ゴプッ!……ガハッ!バッドボーイ……教えてくれ……どうやって強くなったんだ?」

「ダンジョンの力だ!」

「……どうだ?また俺とくまねぇか?」

「ダメだね!フン!」

「俺は……お前の事を……ボトッ!」

俺は親分の首を刎ね、地面に頭が落ちた。


「俺も嫌いだったが、それなりの恩は感じてたぜ……」

こいつが勤勉なら、その提案も受けていただろう……だが、そんな事考えても仕方のない事だ……


「よし!戦利品を奪い!戻るぞ!」

俺達はログハウスの女を全て殺し、アジトに火を点けてからダンジョンに戻った。

無傷ではない……

最初は10人いたゴブリン達も5人になり、俺の腹の傷も浅くはない……

傷の具合によってはゴブリンから後継者を選ばなくてはな……

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