毎晩の一滴
その脈を、オリヴィアは一日じゅう、どこかで数えていた。
歩きながらも、指先はときおり手首へ触れる。一つ、二つ、三つ。七年、夜ごと自分の命を勘定してきた指は、旅に出たいまも、勝手にその数を追っていた。
守る膳は、もう失った。それでも指は、数えることをやめない。今夜勘定しているのは、誰の命でもない、自分の脈だ。
東へ、また一日ぶん歩いた。街道の土埃が、髪の生え際にまで入りこんでいる。足の裏は、靴の中でじんじんと熱を持っていた。
着いた町は、宿場ふうの小さな集落だった。旅籠らしき二階建てが、通りの端にぽつりと灯りをともしている。
その宿は、蝋の脂の匂いがした。案内された部屋は、板壁の隙間から夜風が細く入る。窓の外では、遠くで蛙が鳴きはじめていた。
寝台がひとつと、粗末な卓が置かれているきりの部屋だった。それでも、鍵のかかる扉があるだけで、じゅうぶんだった。
宿の主人らしき男が、無愛想に水差しを置いた。
「湯は朝だ。夜に焚くと、薪がもったいない」
「……かまいません」
「近ごろは、街道を行く者もめっきり減った」男は勝手に喋りだした。「野盗が出るだの、隣国がきな臭いだの。おかげでこっちは、あがったりさ」
「……たいへんですね」
「あんたも物好きだ。こんな時世に、女ひとりで東へなんぞ」男は鼻を鳴らした。「まあ、宿代さえ払ってくれりゃ行き先なんぞ知ったこっちゃないがね」
「……ご忠告として、うかがっておきます」
「忠告じゃない。ただの愚痴だ」男は肩をすくめ、返事も待たずに出ていった。
詮索のない宿だった。詮索どころか、関心もない。その素っ気なさが、今夜はかえってありがたかった。
オリヴィアは寝台の端に腰を下ろし、荷を解いた。王都を発ってから、幾日かが過ぎている。体はもう正直に重かった。
奥から、小さな硝子瓶を取り出す。栓を抜くと、雨上がりの土に似た匂いが立った。硝子瓶を傾け、指の腹にひとしずくだけ受ける。
舌に乗せると、隠れていた苦みが、じわりと奥へ滲んだ。
量は、七年前よりずっと少ない。それでも、指先の冷えはなかなか引かなかった。
この一滴を、いつまで続ければいいのか。答えを持つ者は、もうどこにもいない。
——それは、殿下の器の底に毒を見つけて、幾晩もしないうちの夜だった。旅立ちの前に祖母から渡された小瓶の意味を、そのときになって、ようやく本当に理解した。
与えられた部屋は、実家の自室よりずっと広く、ずっと冷たかった。壁の向こうを、見回りの兵の足音が規則正しく通り過ぎていく。
燭台の火を細くしぼり、寝台の帳を下ろす。灯りは、誰にも覗かれない大きさまで落とした。
硝子瓶の栓を、震える指で抜く。祖母から渡された小瓶には、灰塵を幾重にも薄めた液が眠っていた。
量を誤れば、朝が来ない。祖母の言葉が、耳の奥でまだ生々しかった。
——あれは、旅立つ前の晩。祖母が巾着を渡してくれた、あの灯りを消す前のことだった。祖母はもうひとつ、小さな瓶の目盛りを指でなぞりながら言った。
「ひとしずくで、朝までは保つ」祖母は瓶を光にかざした。「量を違えては、ならないよ」
「違えれば、どうなるのですか」
「体が、教えてくれる」祖母は瓶をオリヴィアの手に握らせた。「聞き逃せば、それきりだ。人に見咎められたら、薬湯だとでも言っておやり」
「……ひとりきりで」オリヴィアは瓶を見つめた。「わたしに、務まるとは思えません」
「務まる務まらないの話じゃないよ」祖母は手を止めた。「これは、二人で分けられる荷じゃない。分ければ、二人とも倒れる」
「おばあさまも、そうしてこられたのですか」
「わたしのことは、いいんだよ」祖母は瓶をもう一度布で包んだ。「お前はお前の夜を、越えなさい」
「はい」オリヴィアは瓶を握りしめた。「越えて、みせます」
「そう気負うものでもない」祖母は初めて、少しだけ声を和らげた。「越えられぬ夜は、朝を待てばいい。待てるだけで、たいしたものだ」
「朝を、待つ」オリヴィアは繰り返した。
「そう。夜は、いつか必ず明ける」祖母は燭の芯を短くした。「明けない夜だけは、まだ一度も来たことがない」
毒を、少しずつ飼い慣らしていく。祖母の教えを、声にはせず胸のうちで確かめた。十二歳の指は、まだその重さに慣れていなかった。
ひとしずく。舌に乗せる。喉の奥が、勝手に竦む。
舌の根に、砂を噛むようなざらつきと、古釘に似た苦みがひろがった。飲みくだせば、それは腹の底で小さく灼けた。この味を、これから幾千の夜、覚えつづけるのだと思った。
それから、じっと待つ。脈を数えながら。
一つ、二つ、三つ。数えるほどに、胸の鼓動が速まっていくのが分かった。怖いのか毒のせいなのか、自分でも見分けがつかなかった。
誰かに見つかれば、何をしているのか説明できない。説明すれば、務めそのものが露見する。だから、扉には必ず閂をかけた。
朝までに、この動悸がおさまるかどうか。誰にも訊けない問いを抱えたまま、オリヴィアは灯りを吹き消した。
闇の中で、脈だけが、やけに大きく響いていた。
その夜が明けたとき、体は生きていた。だが、生きているというだけの朝を、喜んでいいのかどうか、十二のオリヴィアには分からなかった。
——蛙の声が、板壁の隙間から流れこんでくる。
いまも、脈を数える癖は消えていない。硝子瓶を膝に置いたまま、オリヴィアは自分の手首に指を当てた。
規則正しい、静かな脈だった。だが、いつも規則正しかったわけではない。
「……もう、慣れたはずなのに」
小さく呟いて、オリヴィアは自分の手を見た。あの夜より、量は少ない。それでも体は、頑なに同じ手順を欲しがった。灯りを落とし、脈を数え、耐えて確かめる手順を。
——十五の夏、王都がいちばん暑い盛りのことだった。
その日の正餐で、殿下の器の底に、いつもより重い後味が沈んでいた。舌の奥に居座る古釘の味が、以前よりわずかに強い。
匙を動かす手つきは変えなかった。皿の位置を直す仕草で、毒の落ちたひと口を自分の椀へ移す。誰の目にも留まらない、幾年もかけて磨いた所作だった。
「今日の魚は、脂が乗っているな」殿下は満足げに匙を鳴らした。「お前も味わってみるといい」
「毒見は、済んでおります」オリヴィアは頭を垂れた。「殿下のお口に合いましたなら、それが何よりです」
「相変わらず、味気ない返事だ」殿下は笑った。「たまには、お前もうまいと言ってみろ」
「……美味しゅうございます」
「ほら、言えるではないか」殿下は上機嫌に匙を運んだ。
「今日はな、南の伯が珍しい葡萄酒を献上してきた」殿下は機嫌よく続けた。「あとで一杯くれてやろう。……いや、お前は毒見が先か」
「殿下がお召し上がりになるものは、わたしが先に」
「わかっている。ほんの戯れだ」殿下は笑った。「まったく、お前は戯れの通じぬ女だな」
「申し訳ございません」
「詫びることでもない」殿下は匙を置いた。
「そういえば」殿下はふと手を止めた。「近ごろ、顔色が優れぬように見えるが」
「お気遣いには及びません」オリヴィアは目を伏せて答えた。「毒見の務めゆえのことです」
「務めのため、か」殿下は興味なさげに匙を戻した。「まあ、無理をするな」
「毒見など、そう根を詰める役でもあるまい」殿下は椅子に背を預けた。「膳をひと口、先に食う。それだけのことだろう」
「……さようでございます」
「その割に、覇気のない返事だ」殿下は肩をすくめた。「まあいい」
「そうだ、来月は建国祭だ」殿下は思い出したように言った。「宴が続く。毒見も、忙しくなるぞ」
「……身に余る、お役目にございます」
「食べ終わったら、下がってよい」殿下は匙を置いた。「今日は、剣の稽古がある」
「かしこまりました。お怪我のなきよう」
「ふん」殿下は席を立った。「案じられるほど、やわではない」
殿下は、それ以上は気に留めるふうもなかった。彼の器の底に何が沈んでいるかなど、生涯知らぬままでいい。それが、ずっと守り続けてきた願いだった。
膳を下がったあと、舌の奥にはまだ、あの重い後味が残っていた。増えた分だけ、身の内の備えも上げねばならない。誰に教わったわけでもない、自分だけの計算だった。
その夜、いつもよりひとしずく分だけ、瓶を長く傾けた。
舌に乗せた瞬間、いつもと違うと分かった。喉の奥が、焼けるように締まった。
息が、うまく吸えない。寝台の帳をつかんだ手が、こわばりを通り越して、鉛のように重くなっていく。
視界の端から、色が失せていった。蝋燭の灯りだけが、やけに白く滲んで見える。
叫べば、誰かが来る。来れば、この部屋で何をしていたか知られる。知られれば。
「……堪えて」
声にならない声で、自分に命じた。その先を考える前に、口の中に布を押しこんだ。噛みしめた歯の間から、うめきだけが漏れた。
汗が、こめかみから顎へ伝った。寝台の柱にしがみつき、床に膝をついた。指の先が氷のように冷たいのに、背中だけが燃えていた。
耳の奥で、自分の血の巡る音がした。どくん、どくんと、いやに大きく。数えようとした脈は、もう数の形をなさなかった。
——このまま、朝が来ないかもしれない。
初めて、はっきりとそう思った。誰にも気づかれず、この部屋で。守ると決めた務めの、まだ三年目で。
「案じられるほど、やわではない」
昼間の殿下の声が、なぜか耳の奥で反響した。やわではないのは、いったいどちらなのか。
怖いとすら、思う余裕がなかった。ただ、体の内側で何かが暴れているのだけが分かった。
かじかんだ手で、枕の下から炭の粉の包みを探り当てた。
喉に指を入れ、無理に吐いた。込みあげたものが、床に散った。それから、水差しの水で炭の粉を溶き、一息に呷った。
効くまでの時間が、途方もなく長く感じられた。脈は、もう数えられなかった。ただ生きているという証だけを、耳の奥の音に探した。
布団に爪を立て、歯を食いしばった。祖母の声が、遠くで聞こえた気がした。
「体が、教えてくれる」
あの夜の声が、闇の奥で繰り返された。痛みを引き受けるとは、こういうことだったのか。朦朧とする意識の底で、その言葉の重さだけが、やけにはっきりと分かった気がした。
それなら、この痛みにも意味があるはずだった。意味があると、思いこむしかなかった。
ふと、レイヴンズクロフトの家の匂いを思った。薬草を挽く乳鉢の音。祖母の乾いた手。あの家にいれば、これほど独りではなかったろうか。
いや——分からない。あの家でも、痛みはいつも独りで引き受けるものだった。祖母もまた、同じ夜をいくつも越えてきたのかもしれない。
どれほど経ったか、分からない。気がつくと、床に伏したまま、窓の外が白みはじめていた。
扉を叩く音に、体を起こす気力もなかった。
「オリヴィアさま」侍女頭の声だった。「お目覚めのお時間です。……オリヴィアさま」
応えられずにいると、扉が開いた。
床に座りこんだままの姿を見て、侍女頭は言葉を失ったようだった。すぐに膝をつき、肩に手を添えた。
「これは……」侍女頭の声が掠れた。「いったい、何が」
「……少し、眩暈が」
嘘だった。だが、それ以上は言えなかった。
侍女頭は、床に散ったものと、水差しの脇の炭の粉の包みへ目をやった。しばらく、何も言わなかった。
それから、無言のまま布を取り、床を拭きはじめた。手早く、まるで日課ででもあるかのように。
「宮廷医をお呼びしましょうか」侍女頭は声をひそめた。
「……いいえ」オリヴィアは首を振った。「大事には、しないでください」
「畏まりました」侍女頭は小さく頷いた。「なら、せめて水だけでも」
「……ありがとうございます」
水を含むと、喉の焼けるような感覚が、少しだけ和らいだ。侍女頭は、その様子を黙って見守っていた。
「オリヴィアさま」やがて、声を落として言った。「わたくしに、何かお隠しですか」
問われて、喉が詰まった。ここで頷けば、この人まで巻きこむ。頷かなければ、この人を裏切る。
どちらも、選べなかった。
「……いいえ」オリヴィアは目を伏せた。「ただの、不摂生です」
侍女頭は、しばらくオリヴィアの顔を見つめていた。何かを見透かすような、それでいて咎めない目だった。
「そうですか」侍女頭は肩から手を離さなかった。「今日だけは、わたくしが黙っております」
「なぜ」オリヴィアは思わず訊いた。「理由も、告げないわたしを」
「理由など」侍女頭はふっと笑った。「あなたさまが必要とお思いなら、それでじゅうぶんです」
「二年前も」侍女頭はぽつりと言った。「同じように、震えるお手を見ました」
「……覚えていて、くださったのですか」
「忘れられるはずが、ございません」侍女頭は首を横に振った。
「いつか、話してくださる日が来ますか」侍女頭はそっと訊いた。
「……分かりません」オリヴィアは俯いた。「話せば、あなたも巻きこみます」
「巻きこまれる覚悟くらい」侍女頭は微笑んだ。「とうにできております」
「あなたさまは、いつもそうです」侍女頭は布を畳んだ。「ご自分のことだけは、決して口になさらない」
「言えば、心配をかけますから」
「心配は、させてくださるものですよ」侍女頭は視線を落とした。「それが、そばにいる者の役目です」
その一言に、喉の奥が熱くなった。訊かないことが、この人なりの答えだった。
「お加減は」侍女頭が支えながら訊いた。
「……平気です」
「顔が、真っ青です」侍女頭は譲らなかった。「せめて、少し横になられては」
オリヴィアは壁に手をつき、身を起こした。「いいえ。もう、行かねば」
「では、せめてこれを」侍女頭は懐から小さな包みを取り出した。「白粉です。頬の色だけでも、繕っておかれませ」
「……あなたには、かないません」
立ち上がる手を、侍女頭がそっと支えた。手のこわばりに、気づいていないはずがなかった。それでも、何も言わなかった。
支度を整える侍女頭の背に、オリヴィアは声をかけた。
「……ありがとう」
敬語の抜けた、その一言だけがこぼれた。侍女頭は振り向かず、ただ小さくうなずいた。
昼過ぎ、宮廷医の診察があった。
白髪の医師は、オリヴィアの手首を取り、脈を確かめた。乾いた指が脈のあたりを押す感触に、意識を逃さぬよう堪えた。
「顔色が優れませんな」医師は眉を寄せた。「よく眠れておいでか」
「はい」オリヴィアは平静を装った。「昨夜は、少し寝苦しゅうございました」
「夏の疲れは、侮れませぬ」医師は脈から手を離した。「毒見の務め、くれぐれもご無理なきよう」
「近ごろ、お手が震えておいでのようだが」医師は指先へ目をやった。
「毒見の性分にございます」オリヴィアは眉ひとつ動かさず答えた。「長く続ければ、誰でもこうなるとか」
「そういうものですかな」医師は納得したように頷いた。
「お若いのに、苦労性でおいでだ」医師は脈をもう一度取った。「毒見役は気を張りすぎる者が多い。もっと、ご自分を労っておやりなさい」
「お言葉、痛み入ります」
「労る、というのは」医師は目を細めた。「休むことですぞ。気を張って休んだつもりでは、体は騙せません」
「……心得て、おります」
「薬湯は、お続けか」医師は書付に何か記した。
「はい」オリヴィアは即座に答えた。「欠かさず、いただいております」
「よろしい」医師は筆を置いた。「若い体は、存外もつものです」
「無理をなさるな」医師は帳面を閉じた。「殿下のためにも、まずはご自身のお体を」
「肝に、銘じます」
「よい返事だ」医師は微笑んだ。「では、また来月」
「お待ちしております」
医師は、それ以上は踏みこまなかった。脈の乱れも指先の強張りも、老いた目には三年分の「いつも通り」としか映らなかったのだろう。
見抜かれずに済んだことに、安堵より先に、疲れが来た。守るための嘘を、これで何度重ねただろう。
あの夏の夜以来、量を上げるたびに、オリヴィアは同じ手順を踏むようになった。灯りを落とし、脈を数え、耐えられる分だけを見極める。誰にも教われない加減を、体そのものに訊きながら。
増やした分だけ、殿下は今日も何も知らずに膳を平らげた。彼女が独りで支払った代価の総量を、誰も帳面に記さなかった。
——蛙の声が、いつのまにか止んでいた。
オリヴィアは手首から指を離した。規則正しい脈が、いまはただ、規則正しいだけだった。
今夜、それを言ってくれる者は、もうこの部屋にいない。
「今日だけは、わたくしが黙っております」
あの声だけが、耳の奥でまだ響いている気がした。
「……ありがとう、ございました」
誰もいない部屋に、その言葉だけを落とした。今度は、届く相手もいない。
硝子瓶を布に包み、荷の奥へ戻す。指先は、まだ氷のように冷たかった。
ふと、口の中に、鉄に似た薄い味がにじんだ。
……歯茎か。それとも、もっと奥からか。
確かめる間もなく、その味は消えた。だが、消える前に舌先が覚えた感触だけが、しばらく残った。
毒の味なら、知りつくしている。だが、この味には覚えがなかった。外から入ってきたものではない。内側から、滲んできた味だ。
そう気づいたとき、背をひとすじ、冷たいものが伝った。灰塵が尽きるより先に、この体のほうが音を上げるのかもしれない。
窓の外で、月が雲に隠れていく。オリヴィアは寝台に横たわり、目を閉じた。
「……あと、どれだけ」
小さく声に出してみたが、答えはなかった。旅を続ければ、あとどれだけこの一滴を数えられるだろう。瓶の中身にも、この体にも、底はきっとある。
規則正しい脈の音だけを、数えながら。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、二重底として提示済みだった「耐性づくり」を、事実の説明ではなく一夜の体験として書き直すことに挑みました。灯りを落として脈を数える、それだけの静かな儀式の中に、十五歳の少女が独りで死にかけた夜があったこと。誰かに助けを求めることさえ許されなかった孤独を、できるだけ生々しく描きたいと思いました。
侍女頭が「黙っております」と言ったあの一言は、彼女なりの精一杯の理解のかたちです。踏みこまず、それでいて見捨てない。オリヴィアにとって、それがどれほどの救いだったか。
章の終わりに残した口の中のかすかな異変は、次話への小さな予兆です。旅は東へ、体はどこまで持つのか——どうか見届けてください。
☆評価・ブックマーク・感想が、続きを書く大きな励みになります。ここまでお付き合いくださって、本当にありがとうございました。




