開き直ってみた
ノルが男の子になっていた。
魔族は成人しないと獣落ちはできないはずだ。
しかも獣落ちの呪文も唱えていないらしい。
魔性石の影響だとは思うが、今までこの様な症例は無い。
別の世界から猫に獣落ちをしている事がやはり大きな要因であろう。
しかしどうしたものか、猫の姿も可愛かったのだが、小さな男の子はもっと可愛い。
魔族は滅多に子宝に恵まれない。
子供は宝の様に扱われる。
しかし、甘やかしはしない、子供の為にならないからだ。
知識を与え、経験を積ませ、褒めて伸ばす。
危険だからと言って刃物や火を扱わせないわけではない。
経験のうちだからだ。
多少の火傷や切り傷などは教育のうちだと考える。
生活のための知識や技術を身につけておかなければ、何もわからない、できない木偶の坊に育ってしまう。
物事も自分で考えさせる、一から十まで教えれば楽に教えられるが、自分で考えさせて工夫をさせて大人は大きな危険を回避させるぐらいで、見守っている。
最初から全て教えると考える力がつかなくて、言われたことしかできない本当の木偶の坊になってしまうからだ。
しかしノルは中身は大人だ。
それがわかっていても可愛さは変わらない。
裸のままなので私のローブに包んで部屋に戻る。
サルマが心配顔でついてくる、妹ができたみたいで少し照れ臭い。
差し詰めノルは私の子供と言ったところか?
そんなことを考えながらローブの中の男の子を抱きしめながら歩いている。
早く子供が欲しいものだ。
しかしどうタイホウや他の乗組員に説明すれば良いのだろう。
ノルはクワンリが産んだ事にすればと、軽口を叩いて笑っているが、本気で言ってるわけでは無いだろう。
少しヤケになっている様だ。
それもそうだ、自分の意思とは関係なく猫になったり子供になったりじゃ私でも混乱するだろう。
取り敢えずベットに寝かす。
サルマより二回りほど小さいがサルマが自分の着替えを持って来てくれたのでそれを着付ける。
ぶかぶかだが無いよりマシだ。
それも可愛い。
部屋に入り着替えをしてノルも少し落ち着いて来た様で、人型になったのだから、人の味覚でこの世界の料理が食べたいと言い出した。
立ち直りが早い
どこまでも変わったやつだ。
サルマと共に笑ってしまった。
ノルは本当に良いやつだ、私たちが悩み困っているのを冗談で和ませようとしている。
一番困惑しているのはノル自身だと言うのに。
まったくなんなんだ。猫になったり子供になったり。神は俺で遊びすぎじゃぁ無いのか。
そりゃクワンリと会った時難しいゲームの方が面白いとか考えたけどさ、せっかく猫に慣れて来たのに、、、、
なんかもうヤケクソだ。
そうだ人型になったらこの世界の料理を食べるのが楽しみだった。
まずは腹ごしらえでしょ。
女子二人に笑われたけど笑いなさい。
悩んだ所で今はどうしようもないんだから、明るく行こう!
孫娘の服はぶかぶかで動きづらい、ただでさえ頭が重くて重心取りずらいのに。
慣れるしかないか。
あ、あとコーヒーみたいなお茶も飲みたい!
それと魔術を教えて貰おう!
どんな事ができるのだろう?ワクワクして来た。
クワンリと孫娘は俺の事を船長や他の乗組員にどう説明するか悩んでいるが、密航者を荷室で見つけて保護したとでも言っときゃなんとかなるんじゃないかと思ってる。
取り敢えず今はこの世界の料理を堪能させて頂きます。
神は俺の味方では無くクワンリの味方だったらしい。
それならそれでも構わない、こうなったらなんでも来いだ!
次は何にになるか受けて立ってやる。
やった〜飯が来たぁ〜
いただきます!
今日は頑張りました。
アクセス増えてるので嬉しくて(笑)
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