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ママ

、、、、味が濃い

肉のトマト煮込みの様な物だ。

ホルモンも入っている。

パンに少し付けて食べるぐらいでちょうど良い。

期待していたが、期待外れも良い所だ。


猫だから味が濃いのだと思っていたが、そもそも味が濃いのだ。

クワンリに聞くと今まで食べて来た料理は鬼人料理とバーベキュー、ミルク粥以外はこんな物だと言っている。


仕方がない、魔術に期待して完食した。

しかし喉が渇く。


また期待を裏切られた。

神はつくづく俺に厳しい。

魔術は成人しないと獣落ちより使えない、、、

身体に負担が多くて危険だとクワンリにキツく禁止された。


もう、、猫に戻りたい、、、


孫娘が食べ終わった皆の食器をオババとの見張りの交代があると言って持って出て行った。


クワンリと二人きりになった、猫の時はあまり気にせずまとわりつけていたのだが、子供とは言っても男の子、なんだか恥ずかしいやらなんやらでモジモジしていると、クワンリが手招きをして呼んでくる。慣れない子供の身体でおぼつかない足取りで近づくと膝の上に座らされる。

横座りで頭を撫でられながらクワンリを見る。

ほころんだ顔があった。

やっぱりなんか恥ずかしい。

猫の時より嗅覚が落ちているのだが嗅ぎ慣れたクワンリの匂いが少しずつ俺の心を落ち着かせてくれる。


「ノルよ、このままこの姿のままだったら私の養子にならないか?」


恋人の方がいいとはこの身体では言い辛くモジモジしていると、クワンリに抱きしめられた。

臭いが濃くなり切ない様な、ホッとする様なそんな感覚になり頭を預け目を閉じる。

この際養子でも良いかなぁ〜


眠りの淵をゆらゆらしながらそんなことを思う。


いつのまにかベットに一人寝かされていた。

クワンリの姿が見えない。不安で心寂しくて泣きそうになる。

てか、泣けて来た。

子供のヒクヒクと言う泣き声が自分の耳に入ってくる。


どうやら猫の時もそうだが変化した身体に感情や行動がつられる様だ。

寂しさが募り、心細くて困る。


シクシクしているとドアが開く。


クワンリだ!


駆け寄って腿の辺りに顔をくっつけてしがみつく。


「起きたか、寂しかったのか?一人にさせて悪かった」


クワンリは机に何か置くと抱き上げ頬を擦り寄せてくれる。

嬉しいのだが何故かどんどん涙が溢れ出す。

鼻水まで溢れ出す。


ひとしきり泣いてしがみつき臭いを嗅いでいると収まってきた。


「寝ていたので、ミルクをとりに行って来た、喉が渇いたろう、ゆっくり飲むのだよ」


机の上にある木のボールを差し出してくれた。


鼻水で鼻が詰まって飲みづらいが、少しずつ喉に流し込んでいるとだいぶ落ち着いて来た。


子供ってめんどくさい生き物だなぁ〜と我ながら呆れる。


一息入れ深呼吸をしていると、目の前にクッキーの様な焼き菓子が出された。


「サルマがお前にと持たせてくれた物だ。後でちゃんとお礼を言うのだぞ」


頷きながら食べる、口の中の水分が持っていかれる、

クワンリがミルクのボールを差し出してくれる。


まるで母親のようではないか。

愛に包まれ幸せな気持ちになりながら、また眠りの中に落ちていく。

良いね、ブックマーク、ご感想頂けますとありがたいです。

よろしくお願いします。

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