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第3話:膠着

法皇ボルジアは、タクミの手の中にあるポテトチップスを、まるで最大の異端であるかのように睨みつけた。彼の最後の希望は、純粋で、剥き出しの怒りへと変わった。彼が召喚したのは、三人のしがない兵士と、ただのスナック菓子売りだったのだ。


「役立たずめ」

その言葉は、毒のように鋭く吐き捨てられた。「女神の聖なる御力を、全くの無駄にしおって」


侮蔑に満ちた目が、俺たち四人を一瞥する。そして、その視線は俺たちを通り越し、背後で守られている高校生たちへと移った。歪んだ、必死の論理が、彼の顔に浮かび上がる。


「待て……」彼は囁き、邪悪な笑みがその口元に形成され始めた。「そうか……聖なる儀式が、これほど完全に失敗するはずがない。英雄は、確かに召喚されたのだ」その笑みはさらに広がり、彼は震える指で学生たちを指差した。「奴らの中にいるに違いない!」


ボルジアはパラディンたちに向き直り、怒りに満ちた声で命じた。

「そこの四人!そのゴミ共を捕らえ、地下牢に叩き込め!真の英雄たちの鑑定の邪魔だ!抵抗するなら、痛めつけても構わん!」


残っていた三人のパラディンが、グレートソードを低く構え、前進する。もはや、これは単なる護衛ではない。明確な敵意だった。


「そうはさせん」

俺の声は、危険なほどに静かだった。


千の訓練が染みついた、流れるような一つの動きで、俺たちは反応した。


カチリ、という金属音が三つ、同時に響く。俺とハンゾウ、そしてタクミが、ホルスターからサイドアームを引き抜いた音だ。警告などしない。三丁の黒い拳銃が、即座に構えられ、それぞれの銃口が、寸分の狂いもなく、異なるパラディンの兜と鎧の隙間――剥き出しの首――に向けられた。見たこともない武器の出現に、騎士たちは混乱し、動きを止める。


だが、シバタは銃を抜かなかった。

ゴロリ、と喉の奥で低い唸り声を上げ、ベストから一フィートはあろうかというコンバットナイフを引き抜く。黒く、光を反射しない鋼鉄の刃は、残忍なまでに効率的に見えた。彼はそれを逆手に握り、いつでも距離を詰めて、パラディンの兜と胸当ての間の、あの致命的な隙間を抉れる体勢を取っていた。


すでに緊張していた召喚の間は、今や、火花一つで爆発する火薬庫と化した。パラディンたちは、未知の武器を前に凍りつき、どう反応すべきか決めかねている。法皇ボルジアの顔は、俺たちの反抗に、怒りで紫色に染まっていた。


一人のパラディンが突撃しようと身を固め、俺が引き金にかけた指に力を込めた、まさにその瞬間――


「いやぁぁぁっ!」


甲高い悲鳴が、俺の真後ろで爆発した。

あまりに突然で、あまりに近く、恐怖に満ちたその叫び声は、その場にいた全員を驚かせた。パラディンたちが怯む。シバタが驚いて振り返る。俺自身の照準も、コンマ数秒、ブレた。


ミユキだった。彼女は俺の背後からよろめき出て、口元を手で覆い、これから起ころうとする流血沙汰に、純粋な恐怖で目を見開いていた。


「や、やめてくださいっ!」彼女は、裏返った声で叫んだ。法皇と俺たちを交互に見ながら、その体は震えている。「戦わないで!お願いです!やりますから!鑑定を、してください!」


彼女は深く息を吸い込むと、俺たちの銃口とパラディンの剣の間――『中間地帯』へと、その身を投じた。彼女は俺に向き直り、その瞳は懇願の色を浮かべていた。恐怖だけではない、必死の勇気がそこにはあった。俺は彼女の視線を受け止め、ほとんど感知できないほど小さく頷くと、銃を下ろした。他の連中にも、それで合図を送る。差し迫った脅威は、ひとまず去った。


ボルジアの怒り狂った表情は消え去り、再びあの、希望に満ちた強欲な笑みが戻ってきた。「素晴らしい!賢明な判断だ、我が乙女よ!」


彼が杖を掲げ、その光がミユキに触れた瞬間、部屋は神聖なエネルギーを脈打つ、眩いばかりの暖かい緑の光に満たされた。法皇は息を呑み、その声は宗教的なエクスタシーに満ちていた。

「まさか!ユニークスキル【無限治癒(リミットレス・ヒール)】!クラスは……クレリック!伝説の聖女の力だ!」


次はカイト。黒髪の、長身痩躯の少年だ。黄金のオーラが、凄まじい物理的な力を帯びて彼からほとばしる。

「そうだ!【英雄の剛力(ヒーローズ・ストレングス)】!クラスはファイター!お前こそが、我らが祈り求めた勇者だ!」


眼鏡をかけた小柄な少年、レン。彼が光に包まれると、虹色の魔力が嵐のように吹き荒れ、その圧力は凄まじかった。

「天よ!【無限の魔力(インフィニット・マナ)】!クラスはウィザード!大賢者の器だ!」


最後に、黒いボブカットの物静かな少女、アサミ。光は彼女に触れると、その影に完全に吸い込まれ、消えた。

「スキル【常時隠密(パーマネント・ステルス)」ボルジアは、狡猾な感嘆の声を漏らした。「クラスはローグ!魔王の心臓を穿つ、完璧な暗殺者だ!」


鑑定は終わった。法皇は有頂天になり、祝宴を宣言した。彼は、新たに戴冠した四人の英雄に自ら付き添い、部屋を出ていく。俺たちは、忘れられた存在として、その後ろに従った。


壮麗な廊下で、俺たちを待っていたのは、王女セラフィナだった。彼女は英雄たちを歓迎し、それから俺たちに気づいた。

「そして、こちらの勇敢な戦士の方々も」彼女は、滑らかに言った。「今宵、皆様を歓迎する祝宴を開きます」


俺は一歩前に出た。「王女殿下、祝宴など後回しで結構。俺たちは、納得のいく説明を要求する。ここは一体どこで、なぜ俺たちが高校生と一緒にここに連れてこられたのか。そもそも、どこの誰に、他人をその世界から拉致し、兵役を強制する権利がある?答えろ。今すぐ」


空気は、衝撃的な沈黙で張り詰めた。王女は、美しい仮面のような笑みを崩さない。

「全ての質問には、祝宴の席でお答えしますわ。さあ、皆様、お部屋へ」


彼女の合図で、メイドたちが現れた。一人、また一人と、学生たちがメイドに連れられていく。そして、俺たちの前にも、それぞれメイドが一人ずつ割り当てられた。


「こちらへどうぞ」俺に割り当てられたメイドが、丁寧に、しかし感情のないお辞儀をした。


俺たちは分断される。捕虜や、敵対的な部隊を扱う際の、標準的な手順だ。俺は部下たちと厳しい視線を交わしながら、豪華絢爛な廊下を、別々の方向へと連れていかれた。これは歓迎などではない。美しく飾り付けられた、牢獄だ。

Hi, and thanks for reading my novel!


I've been a reader on Syosetu for several years now. My name is Noto, and in case you couldn't tell, I'm not a native Japanese speaker. I'm writing this isekai novel as a way to enjoy practising the Japanese language.


The core idea for this novel was, "What if a team like the A-Team or the one from the new SAS series from BBC got isekai'd and just did what they do best?"


I'm sorry for the lack of updates over the past week. I just started a new job and have a couple of new projects on my plate, so future updates might become something like weekly-ish? I'm not sure yet, but I have the plot written out through the end of Arc 2, so please bear with me!


Thank you so much for reading and for helping me with my Japanese language training. I sometimes use translation tools like ChatGPT to help, so I sincerely apologise for any unnatural phrasing you might find!


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こんにちは、この小説を読んでいただきありがとうございます!


私自身、数年前から「小説家になろう」の読者です。作者のノト(Noto)と申します。お気づきかもしれませんが、私は日本人ではありません。日本語の勉強を兼て、楽しみながらこの異世界小説を書いています。


この小説の基本コンセプトは、「もし『特攻野郎Aチーム』や最近のSASのドラマに出てくるような特殊部隊が異世界転移して、彼らの得意なことをやったらどうなるんだろう?」というものです。


先週は更新が滞ってしまい、申し訳ありません。実は新しい仕事が始まり、他にもプロジェクトが二つほどありまして…。今後の更新は、たぶん週一くらい…になるかもしれません。まだ不確かですが、プロット自体は第二章の終わり頃まで出来ていますので、どうか気長にお付き合いいただけると嬉しいです!


読んでくださって、そして私の日本語の練習に付き合ってくださって、本当にありがとうございます。時々、ChatGPTのような翻訳ツールに頼ることもあるので、不自然な表現があったらごめ なさい!









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