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長い暗闇を越えて
君が大好きだった曲
僕も好きになった曲
今は僕一人
自分の傷を撫でるように聴いている
隣にいない君の姿
二度とみれないあの笑顔
もうさせたくなかった泣き顔
つい昨日のように思い出される……
その度に胸は締め付けられ
抑えられない想いが零れる
毎日がまるで土砂降りの雨のように……
果てしない喪失感
終わりなき思考時間
膨らむ自責の念
たった一つ
たった一つなのに
こんなにも人は脆いのか……
当たり前は幻想で幻覚だ
いつだって失われる恐怖がそこにある
僕はやっと気付いた
君がいたから知れたこと気付けたこと
「これからも僕は必死に歩んでいくよ」
「君に負けないくらいに……」
まるで決心した僕を後押しするように
長い夜に終わりを告げる太陽が
静かに空を染め始めた




