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異世界ネットショッピング  作者: たにやん
第2章 帝国の闇編

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第68話 スキル取得

自室に戻った俺は、ステータス画面を開き、睨めっこしている。


[名前:川田 直樹]

[年齢:42]

[種族:人間]

[職業:なし]

[LV: 35]

[HP: 550]

[MP: 320]

[攻撃力:150]

[守備力:160]

[力:140]

[素早さ:150]

[知力:250]

[運の良さ: 180]

[スキル:全言語理解、マーリーエクスプレス、アイテムボックスLV2、鑑定LV2]

[称号『幽霊狩り』『非道なる勝利者』]

[現在のマリエク残高:73,318,000円]


ふむ、所持金は沢山ある。アッシュブルグで幽霊を倒して大幅なレベルアップしたが、今後を考えるとやはり今のままでは安心は出来ない。


「よし!ここはスキルを充実させておくか!」

俺はスキル購入画面を開く。


[スキル購入リスト(ランクB)]

- アイテムボックスLV.3 (容量: 1000㎥) …… 金貨10枚

- 鑑定 (Lv.3) …… 金貨10枚

- 身体能力強化 (Lv.1) …… 金貨3枚

- 生活魔法入門 …… 金貨1枚

- 魔法各種 …… 金貨10枚~

- 現実世界の参考書各種 …… 金貨2枚~

- 現代知識経験インストールパック各種 …… 金貨1枚~

- 付与魔法入門:金貨30枚

- 錬金術入門:金貨50枚

- 契約魔法:金貨1000枚


相変わらず契約魔法の1000枚は明らかに異常に思える。まぁ...、そもそも所持金が足りないし

必要性も感じないので後回しで良いだろう。


まずは、他を上げられるだけ上げてしまおう……。


ランクBは

- アイテムボックス 現在LV.2→LV.4(容量無制限)まで可能。 [必要金貨60枚]

- 鑑定 現在LV.2→LV.4まで可能。 [必要金貨60枚]

- 身体能力強化 現在無し→Lv.3まで可能。 [必要金貨133枚]

- 生活魔法入門 ……着火/少量水生成 /発光 [必要金貨3枚]


[合計価格 金貨256枚]


「よし、まずはこれだな」


俺はまず、一覧の中でも最も切実な問題を解決することにした。

それは、俺自身の脆弱さだ。


'身体能力強化...これしかない'


今の俺は、鍛えてもいないただの42歳のおっさんだ。ヒルダやバルク、セーラといった戦闘のプロがいるとはいえ、いつまでも守られてばかりではいられない。特に軍事大国ガルダ帝国への潜入となれば、自分の身は自分で守れるに越したことはない。万が一、はぐれて単独行動になる可能性だってあるのだ。


「身体能力強化をLv.3まで一気に上げるか」


必要な金貨は合計133枚。王家から得た褒賞を考えれば、これは必要経費だ。未来への投資だと思えば安いものだ。


俺は迷わず購入ボタンを連続でタップした。


`[身体能力強化 (Lv.1) を購入しました。金貨3枚を消費します]`

`[身体能力強化 (Lv.2) を購入しました。金貨10枚を消費します]`

`[身体能力強化 (Lv.3) を購入しました。金貨100枚を消費します]`


ウィンドウの表示が切り替わった瞬間、身体の奥底からマグマのような凄まじい熱が湧き上がってきた。


「ぐっ……!」


思わず歯を食いしばる。骨がきしみ、筋肉が引きちぎられ、そして再結合していくような感覚。それは純粋な苦痛ではなく、むしろ全身が作り替えられていくような奇妙な快感を伴っていた。


血液が沸騰し、全身の細胞の一つ一つが悲鳴を上げながら活性化していく。力が、漲る。


'これが……強化か!'


数分にも、あるいは数十分にも感じられた熱波がようやく引いていく。俺はぜえぜえと荒い息をつきながら、ゆっくりと目を開けた。


世界が、明らかに違って見えた。


視界は隅々までクリアになり、耳は廊下の向こうで交わされる従者たちのひそひそ話まで拾ってしまう。何より、さっきまで重く感じていた自分の身体が、まるで羽のように軽い。


身体強化は、スキル説明によると、

| LV | 効果 | MP消費 | 副作用 |

| 1 | ×1.2 | 1/分 | 疲労微 |

| 2 | ×1.4 | 3/分 | 疲労 |

| 3 | ×1.6 | 8/分 | 筋疲労 |


'ふむ、要するに、あの超人気漫画の『ドラ○ンボール』に出てくる『界○拳』って事か'

非常に使い勝手が良さそうだが、MPや反動には気を付けないとな.....。


次に、俺は『鑑定』スキルに視線を移す。これも帝国潜入には必須のスキルだ。敵の強さ、アイテムの真価、そして何より嘘や罠を見抜くために、情報の精度は高ければ高いほどいい。


「鑑定もLV.4まで上げてしまおう」


こちらも金貨60枚。躊躇する理由はない。


`[鑑定 (Lv.3) を購入しました。金貨10枚を消費します]`

`[鑑定 (Lv.4) を購入しました。金貨50枚を消費します]`


今度は脳に直接、膨大な情報が流れ込んでくるような感覚に襲われる。世界の構成要素、その解像度が数段階、一気に引き上げられたようだ。目の前にあるテーブルの木目、その一本一本の歴史や成り立ちまで見えてしまいそうなほど、感覚が鋭敏になっている。


鑑定LV.3では、物の『市場価値』が具体的な数値として見えるようになった。これにより、商人として交渉する際の圧倒的なアドバンテージを得られる。不当な取引で損をすることもなくなるし、逆に価値ある品を安く買い叩くことも可能になるだろう。


そしてLV.4では、『真価看破(隠された真の能力や用途)』まで看破できるようになった。例えば、道端の石ころにしか見えないものが、実は希少な魔力触媒であったり、古びた短剣が特定の条件下で絶大な威力を発揮する呪具であったり……そういった秘密を、俺だけが見抜けるのだ。


そして、俺の商人として、そして旅人としての生命線である『アイテムボックス』。


「これも、もちろん上げる」


金貨60枚を支払い、LV.4まで一気に引き上げる。


`[アイテムボックス (Lv.3) を購入しました。金貨10枚を消費します]`

`[アイテムボックス (Lv.4) を購入しました。金貨50枚を消費します]`

`[アイテムボックスの容量が無制限になりました]`


容量無制限という響きは、あまりにも魅力的すぎた。

頭の中に構築されていた空間認識がぐにゃりと歪み、次の瞬間には無限とも思える広大な倉庫へと再構築される。これで物資の心配は完全に消え去った。


最後に、たった金貨3枚で購入できる『生活魔法入門』も購入しておく。火や水、明かりといった地味な魔法だが、旅の道中では確実に役立つはずだ。


`[生活魔法入門を購入しました。金貨3枚を消費します]`


これで一通りの強化は完了だ。

消費した金貨は合計で256枚。まだ手元には有り余るほどの資金が残っている。


思わず感嘆の声が漏れる。数時間前の俺とは比べ物にならない。特にHPとMPの伸びが著しい。身体能力強化が、俺の基礎的な生命力を大幅に底上げしてくれたようだ。


これなら、並の騎士や兵士相手でも、そうそう遅れを取ることはないだろう。いや、やりようによっては圧倒できるかもしれない。

俺は新しく手に入れた力を確かめるように、強く、強く拳を握りしめた。


だが、これだけでは足りない。


この世界で生き抜くには、そして帝国に飛び込むには、さらなる力が必要だ。特に、この世界の根幹をなす『魔法』は無視できない。


俺は再びマリエクのスキルリストに意識を集中する。ランクBから取得可能なスキルの中に、ずっと気になっていた項目があった。


- 魔法各種取得 ……


その詳細を開くと、俺の目の前に新たなウィンドウが展開される。


【基本属性適性】

火 …… 金貨10枚

水 …… 金貨10枚

風 …… 金貨10枚

土 …… 金貨10枚


【レア属性適性】

雷 …… 金貨50枚

氷 …… 金貨50枚

光 …… 金貨100枚

闇 …… 金貨100枚


「これだ……!」


魔法の適性そのものを購入できるとは。マリエクの万能性にはもはや驚きを通り越して呆れるしかない。基本属性4つで金貨40枚。レア属性4つで金貨300枚。合計340枚か。


安くはない。だが、今後の可能性を考えれば、これは必要経費だ。魔法が使えるか使えないかで、生存率は大きく変わるだろう。


俺は迷わず『全属性適性取得』を選択した。


`[火属性適性を取得しました。金貨10枚を消費します]`

`[水属性適性を取得しました。金貨10枚を消費します]`

`[風属性適性を取得しました。金貨10枚を消費します]`

`[土属性適性を取得しました。金貨10枚を消費します]`

`[雷属性適性を取得しました。金貨50枚を消費します]`

`[氷属性適性を取得しました。金貨50枚を消費します]`

`[光属性適性を取得しました。金貨100枚を消費します]`

`[闇属性適性を取得しました。金貨100枚を消費します]`


メッセージが流れるたびに、身体の芯に何かが宿るような感覚があった。熱、冷気、痺れ、安らぎ……。様々な感覚が混じり合い、やがて俺という存在に溶け込んでいく。これが、魔法の『適性』か。


これで、スキルへの投資は完了だ。

合計で金貨596枚という大金を使用した。

あれだけ沢山あったお金が一気に吹き飛んだ......。

付与魔法や錬金術も興味あるし取得できたが、今は正直必要性を見いだせないし

現状手に余る能力な気がする。暫くは様子を見るとしよう。

俺は改めて自身のステータスを開き、最終確認を行う。


[名前:川田 直樹]

[年齢:42]

[種族:人間]

[職業:なし]

[LV: 35]

[HP: 550]

[MP: 320]

[攻撃力:150]

[守備力:160]

[力:140]

[素早さ:150]

[知力:250]

[運の良さ: 180]

[スキル:全言語理解、マリエク、アイテムボックスLV4(容量無制限)、鑑定LV4[ステータス/状態/背景/弱点/市場価値/真価看破]、身体強化LV3、生活魔法]

[魔法適正:火・水・風・土・雷・氷・光・闇]

[称号『幽霊狩り』『非道なる勝利者』]


[知識/経験]

[医療]

[美容]

[初級測量学]

[地図製作技法]

[天体航法入門]

[三角測量理論]

[測量機器取扱]


[現在のマリエク残高:13,938,000円]


「よし、準備は万端だ」


決意を新たにした、その時だった。


コン、コン。


部屋の扉が控えめにノックされる。


「ナオキ? 私よ、セーラ。準備はできた?」


扉の向こうから、凛としたセーラの静かな声が聞こえた。どうやら、いよいよ出発の時が来たようだ。


俺は一つ深呼吸をすると、扉に向かって答えた。


「ああ、今行く」


扉に手をかけ、静かに開く。

そこには、旅支度を整えたセーラの真剣な眼差しが、俺をまっすぐに捉えていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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