変な夢
「うぎゃっ!」
とみうは飛び起きる。
目を白黒させて周りを見渡す。
「どうしたんですか?」
とそらが聞く。
「…んな夢みた」
「はい?」
「変な夢見た」
「どんな?」
「えっと、ハムスターが出てきてね」
「はい」
「ハムスター飼ってて」
「飼ってませんけど、ハムスター」
「そうだよね?そう、そのはずなんだけどね、夢の中では飼ってて」
「はぁ」
「ゲージから出して…」
「ケージです、ゲージではなく」
「えっと、ケージから出して歩かせてたのよ」
「はい」
「それで間違ってドアを閉じちゃって、ハムスターが挟まっちゃって」
「あぁ」
「真っ二つになっちゃった」
「何やってるんですか」
「でもね、おかしいのよ、血も出てないの、毛玉が二つになったみたいになってて」
「想像力が足りないからですよ」
「えぇ?」
「よかったじゃないですか?グロいことにならなくて」
「それはそうなんだよ、ただ死んだと思って焦ったんだけどさ、観察してたらさ血が出てないのおかしくね?ってなって怖くなった」
「なんで観察してるんですか、そっちの方が怖いです」
「夢だとは思わなかったんだけどさ、違和感はあったんだよ、見たことない家にいたし」
「見たことない家にいて夢だと思わないのはおかしいと思いますけど」
「えぇ?夢ってわからなくない?違和感はあるんだよ、でもね夢だとは思わないの」
「はぁ」
「夢ってさ、夢っぽくないんだよね、空飛んだりできないし、それに、それにさ、なんていうか追体験?をしてる感じでさ」
「空を飛べないのは飛べないと思っているからですよ」
「だって空をとべるのは特別な人だけだよ」
「…そろそろ寝てください、まだ3時です」
「うん、わかった」
ガチで子供の頃に見た夢です。
(リアルで)私はハムスター飼ってるんですけどドアで挟んだんですよ、夢でね?
その時は特に毛玉が2つにわかれたことに疑問はなかったんですけど、今思うと血とかグロいのを知らなかった無知な時代だったからそういう夢になったんだろうなって思いました。




