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re:Dream  作者: 夜更かし虎
剣士の夢

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夢刃ー2

感想、ログインしなくてもできるように設定を変更しました。

戦隊物の設定を考えるのは楽しいですね。

ギィィィン!!


剣と木刀が激突する。

一撃。二撃。三撃。

悠真は必死に食らいつく。だが、その差は歴然だった。

「甘い。」

木刀がレグルスセイバーを滑るように弾く。そのまま峰が胸へ。


ドン!!


「ぐっ!」

数メートル吹き飛ばされる。

「お兄ちゃん!!」

澪の声が響く。

「まだだ!」転がりながら立ち上がる。

九条は待ってくれている。

「…なるほど。いい目をしているが、剣は素人か。」「その程度ではあるまい。見せてみよ。」

「だったら!」右手に赤い銃が現れる。

『カウスブラスター!』

パン!パン!パン!赤い光弾が連続で放たれる。

「ほう。」九条は木刀を振る。

一発。二発。三発。

木刀が光弾を軽々と弾いていく。

「……嘘だろ。」


「銃弾など恐れるに足らん。」一瞬で間合いを詰めてくる。

「しまっ――」

ドン!!また吹き飛ばされる。

「かはっ!」

転がりながら距離をとった。

九条は静かに木刀を肩へ乗せた。

「つまらん。期待外れじゃったか。」

どうする?剣はついていくのが精一杯。銃は牽制にもならない。

「そろそろ本気を出さんと、ここで終いじゃぞ?」

「くっ!」

真琴がフォローに動こうとする横で澪が叫ぶ。

「お兄ちゃん!思い出して!アストレンジャーは1人じゃないでしょ?」

「?」


星神戦隊 アストレンジャー。


俺と澪が特に好きだったシリーズ。このベルトもアストレンジャーの変身アイテムだ。俺はいつもレッドをやっていたがー

「ーあぁ。そうか。」

名乗りのシーンが頭をよぎる。

赤・青・黄・緑・ピンク

()()()()()()()()()1()()()()()()

「できるんだな。」

ベルトの仕組みを動かす。射手座から蠍座へ。

銃が消えて光が集まり槍が出てきた。

「アンタレススピアー!」

九条が笑いながら構え直す。

「おう。まだ楽しめそうじゃの。」

真琴が目を丸くする。

「えぇぇぇ!?そんな事できるなんて聞いてない!何それ!面白い!」

栞も思わず呟く。

「武器が……変わった?」

悠真自身も驚いていた。

「俺にもわからない……でもできる!」

九条だけが嬉しそうだった。

「いいぞ!」

「戦とは工夫。それでこそ戦士じゃ。」

木刀が唸る。


悠真は槍を構え突き出す。

捌かれはしているが、リーチの差もあり、先程より戦える。

「その気合いはよし!だが、、、」

九条が素早く動いたと思うと、槍に衝撃が走り手からはたき落とされた。

「経験が足りん。」

「だったら…」ベルトを回す。蠍座から山羊座へ。

光が集まる。

巨大な戦斧。

「デネブアックスだ!」澪は少し嬉しそう。

「斧まで!?」

「力任せだ!」

振り下ろす。九条は木刀で受ける。

だが。

「!!重い。」

初めて九条の足が半歩沈んだ。

「はぁぁぁぁ!」

悠真はさらに押し込む。九条が笑う。

「良い!良いぞ!その顔じゃ!」

力を逸らされ斧が地面を叩く。

「武器とは力任せに振るう物ではないぞ。」

そのまま首元に来た木刀はしゃがんで回避。後ろに飛び距離を取る。

「良い武器じゃが…使い手次第じゃな。」

九条は追ってこない。

まるで、次は何を見せるかを楽しんでいるかのように。

その間に真琴が叫ぶ。

「九条さん!」

「病院であなたを待ってる人がいる!奥さんも、ご家族も!あなたが寝たきりなのを心配してる!」

九条の動きがほんの少しだけ止まる。しかし次の瞬間、首を横に振った。


「……誰じゃ?それは。」


その一言に、真琴も言葉を失う。


認知症。


忘れたくて忘れたわけではない。思い出したくても思い出せない。その現実が、あまりにも重かった。

栞が静かに続ける。

「思い出せなくても。待っている人はいます。」

「あなたが目を覚ますのを。」

九条は少し寂しそうに笑う。

「ならば。わしはここで待つ。」

「ここなら忘れん。刀も振れる。…まだ生きておれる。」

言いながら向かってくる九条に対して悠真は思う。

「違う…それじゃあダメなんだ。」

ベルトを回す。

左右の手に短剣が出てくる。

双子座。ポルックスダガー。

右。左。下。

連撃を繰り出す。九条も木刀で応じる。

カン!カン!カン!

「面白い!」「実に面白い!」

九条の笑顔がどんどん若返っていく。まるで青年のようだった。

「もっと来い!もっと剣を交えよう!」

悠真は息を切らせながら笑う。

「俺も……!」

「まだ負けない!」

その瞬間だった。九条の周囲に黒い靄が揺らぐ。


真琴の腕時計型端末が警告を出し、表情が変わる。

「まずい……。九条さんの精神波が上がってる!」

「改変がくる!澪ちゃん!絶対に離れないで!」

「もっとじゃ!もっと楽しませろ!」

木刀を振り上げた瞬間――

一面のひまわり畑が、音もなく揺らぎ始めた。

「世界が変わる……!」


地面が揺らぎ、空気が震える。

花が消え、家が建ち、畑ができる。

一旦、2人とも距離を取る。

悠真は剣を構え直す。

九条はどこか懐かしそうに笑った。

「……ここは…わしの家じゃ。」

いつの間にか子どもの姿になった九条がそこにいた。

悠真がモデルにしているのは

星神戦隊せいしんせんたいアストレンジャーのアストラレッドです。

いつか色々考えた設定もお見せしたい…

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