表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術と加護のアルカディア  作者: 蜃気楼
「護衛」編
PR
36/38

【第35話-いつまでも子供】

 扉を開くと、店内は大勢のお客さんで賑わっていた。


 客の手元を見てみると、ハンバーグにも様々な種類のものがあるようだ。

 更によく見てみると、白米はお店のサービスなのか、かなりの量が盛られていた。


「いらっしゃいませ〜!3名様、ですね…?」


 何やら変な表情を浮かべ始めた店員。

 顔に何かついてるのかな?と思ったアリスが、口周りを触るが何も付いていない。


「アリス先輩…多分、大賢者様の…」


 そこでアリスはハッと気付いた。


「うわぁ!?あぁ、そっか…私、防御結界まみれで店内に…」


 服屋で視線を感じなかったのは単に、服を買っておらず、会計をしていなかったからだ。

 それもあって、アリスは結界の事を完全に忘れていた。


「あ、あはは…すみません、このままでも店内って、入れますか…?」


 入店拒否されてしまったらどうしようと、アリスが恐る恐る尋ねる。


「え、えぇ、はい。特に問題ありません…ですが何故そのまま…?」


 アリスはすかさず誤魔化しの苦笑いをした。

 何か凄く変なものを見るような目で見られた気がして、早くもアリスは、正直ここから早く出たい。と思い始めていた。


 それはともかく、店員に案内されて、3人は空いているテーブルの座席に腰をかけた。


「まぁ…凄く美味しそうですわ!」


 レイチェルを中心に広げられたメニューを、アリスも横から眺める。

 メニューには、デミグラスハンバーグにチーズハンバーグ、照り焼きハンバーグなどと、様々な種類のハンバーグが並べられていた。

 もちろん、ハンバーグ以外にも、カレーや唐揚げなど、ハンバーグとは別の料理も並べられていた。


「やばい、どれもすっごく美味しそう…私は何食べよっかな〜」


 そんな事を言っていたアリスの目が、何かを見た瞬間に突然見開かれ、キラキラと輝き出した。


「え…?」


 アリスの様子に気付いたレイチェルが声をかける。


「どうしたんですの?」




「──待って、これ…パンケーキ?」


「え?嘘ですわよね、ここハンバーグのお店ですわよ?パンケーキなんてあるはずが…って、え!?本当に、ある…?」


 レイチェルが驚いていることには気にも触れず、アリスの視線は、メニューに載っているパンケーキに、釘付けになっていた。


「待ってくださいまし、まさかハンバーグのお店に来て、パンケーキを注文する気ではありませんわよね?」


 もはや、その声もアリスには届いていなかった。


 直後、ピンポンという音が店内に響いた。注文の際の呼び鈴だ。

 まだ全員の注文が決まっていないのに勝手に呼び鈴を押した少女、そのアリスの口からはよだれが零れ落ちそうになっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ