↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇夜を照らすマジカルミナ  作者: 水瀬はる
「ダンジョン」編
PR
13/57

【第12話-予期せぬ強敵】

 ダンジョンに入ってすぐに、アリスが風の初級魔術、探知を使って周囲を探り、30秒ほどで、すぐにモンスターが現れた。


 緑色の体をしたゴブリンが三匹、初級魔術でも倒せるような弱い初級モンスターだ。


 クラリスとフリルが詠唱を始め、言い終わるよりも早く、メルトが剣を使い一瞬で素早くゴブリン達を倒し、一同は更に奥へ進んだ。


 その後も出会うモンスターは初級のモンスターばかりであり、攻撃魔術の使えない、いわゆる防衛専門のアリスの出番が来ることはなかった。


 順調にダンジョンを踏破して行った四人は、特に苦労することもなくダンジョンのボス部屋に辿り着いた。


 ボス部屋の前には扉があり、そこで先陣を切っていたメルトがボス部屋の中を扉の隙間から覗き込んだ。


「なっ…?」


 アリス達が声を揃えて、どうしたの?と尋ねるとメルトはいつもより少し声のトーンを低くしてアリス達に情報を伝えた。


「初級ダンジョンは初級モンスターしかいないから、このボス部屋にいるボスは本来初級のはずなんだけど、何故かここにいるのは……上級ボスだ。


 メルトは顔をしかめて続ける。


 「これは俺の推測だが、どうやらダンジョンの事前調査員が仕事をサボったようだね…。」


 ダンジョン内では"初級と中級"や"中級と上級"のように1つだけ階級が下のモンスターがいれば、ボスが基本的に上の級なのでボスの周りの下級モンスターはボスに倒される。


 だが、二つ以上級が下だと戦う気が失せるのか危険だと感じないからなのか理由は解明されていないが、何故かそのまま見逃してしまうらしい。このダンジョンがそうだ。


 出現モンスターはボス共に同級であることが多い。だからこそ一つ差があるだけでも珍しいのに、ましてや二つ以上級に差がある事なんて滅多にない。


 こんな事があるからダンジョンを解放する前には必ず調査員が闇の上級魔術である隠密を使ってボス部屋まで行き、事前に調べるのだが……

 今回は調査員がサボったようで、入り口付近の初級のゴブリンを見て初級ダンジョンだと判断を下したようだ。こんな事をしたとバレれば当の調査員は即日解雇されるだろう…。


「さて、ボス部屋まで来た訳だけど、相手は初級ではなく上級のボスだ、気を抜ける相手ではない。……みんなはどうしたい?」


 三人は顔を見合せて1度だけコクリと頷くと、アリスが発言を始めた。


「せっかくここまで来たんだし、どうせなら行きましょう!いざという時にはメルトの超級魔術があるし、それに、みんながいればきっと上級モンスターくらい倒せるわよ!」


「…俺へのプレッシャーが大きいような気もするんだけど…まあいい。みんながそれでいいなら…行こう。」


 メルトが言い終わると四人は全員武器を構えて扉を開き、ボスのいる部屋に入っていった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。