第56話 アルテナ・フレイスの後悔(2)
活動報告にキャラクターヴィジュアルイメージを掲載し始めました。最近ハマってる流行りのAI生成イラストです。作風コロコロ変わると思います。都度更新予定です、もしよければご覧下さい。
「目が覚めたのねぇ?」
「ヒッ……!?」
厳かな祭殿に見える正面の玉座に美の化身――――女神のような神々しさを纏ったにエリュシェル・フォールンが私を面白そうな物を見るように冷たく微笑んでいた。
「ゆ、許して……!」
「許すと思ってる?」
エリュシェルが目を細めると同時に、死んだと錯覚する程の濃密な殺気が放たれた。全身が絶叫するかのような、氷を大量に飲み込んだかのような、心臓を握られてるかのような、見も心も凍える怖気が私を襲う。ガチガチと体が震え、血の気が引き冷や汗が止まらない。
間違いない……こいつも化け物だ!
「私の恋人を傷つけて、私を奴隷にしようとした女を、許すと思う?」
「ひ、ひいぃ……!」
怒りを含んだその声に、思考が廻った。
こ、恋人……?あ、あの専属受付嬢のこと?
化け物が大事そうに抱きしめていた女が頭を掠める。エリュシェルの居場所を尋ねた時、震えながら絶対教えないと言い放った生意気な女。私よりも若く美しい、あの可愛らしさが憎々しくて殴った。
もしかして、この化け物は同性愛者……!?化け物の恋人を、私は殴った!?
更に血の気が引き、肝が凍り固まり、恐怖に目が涙に潤み視界がぼやけた。
「ゆ、許して、許して!悪かったわ!知らなかったの、あなたの恋人だなんて!」
「許されないわよねぇ?」
化け物が玉座を発ち、凶悪な殺気を放ちながら私へとゆっくりと歩いて来る。
「ひぃいい!やだああぁ!!」
歩く度に首を掻っ切られるような錯覚に陥った。この場から逃げようと暴れても体の拘束は固く、情けなく悲鳴を垂らすことしか出来なかった。
「ヒッ……ハッ……ハッ……ヒィ……イヤぁ……」
あああ!怖い怖い!だめだ、死ぬ!!
私はここで殺される!!!
「ごめんなさい、ごめんなさい!ゆ、許して!何でもしますからぁ……お願いします……!」
「そんなに死にたくないの?バカね、死ぬ覚悟も無いのに私に絡んだの?」
私は全身全霊を込めて無様に命乞いをし始めた。しかし、化け物は歩みを止めない。響く靴音が迫まる死の宣告に聞こえ、盛大に取り乱した。
「死にたくない!死にたくない!イヤ、絶対イヤァ!!許してぇ!!」
「そうねぇ……罪には罰、あなた私を奴隷にしようとしてたわね?」
「ひぐっ……ごめんなさい……許して……!うぅ、お、お願い……見逃して……お願いだから……!」
化け物が私の傍まで来て、嘲笑うかのように口角を上げた。あまりの恐怖にボロボロと目から涙が零れ落ちる私の顔を、エリュシェルが間近で覗き込んできた。
「あぁあああ!や、やだぁ、殺さないで!!従います、何でもしますからぁ!!!」
ひぃいいい!嫌だ怖い!死にたくない!!
「よし、じゃあ私の奴隷にして飼ってあげる」
「えっ……?」
「気の強い女は嫌いじゃないわ。むしろ大好物なの……不満かしら?」
突如舞い降りた、慈悲の手に視界が一気に明るくなった。
「いっ、いいえ!とんでもありません!光栄です!!」
この恐怖から逃げれるなら!助かるなら!何でもする!惨めでも哀れでも、生き延びられるなら何でもいい!何より優先すべきはこの尊き私自身の命だ!!
「じゃあ、私の所有物としてぇ、刻印を授けてあげるわぁ」
「えっ……刻印?」
エリュシェルが何気なく天井に掲げた右手に……圧倒的な煌めく神聖な魔力が込められはじめた。あまりの威圧と神々しさに瞳を大きく広げたまま瞬きもできず、震えが止まらない。
「ひぃっ、あわああぁ!?」
その膨大な魔力の光を帯びた右手がやがて……私を向いた。あまりの恐怖に竦む中、手はゆっくりと下方向へ……私の下腹部へと向けられた。
「ひぃいいッ!やっ、やめ――――」
必死に体をばたつかせる私に、エリュシェルは女神のような慈悲深い笑みを浮かべた。
「フフッ、堕悦淫紋」
「おっ、おぉっほぉおん――――!?」
煌めく膨大な魔力は光の紋章を象り、私の下腹部へと注がれて――――全身が輝き弾けた。
「はッ!?」
私はまた気を失ってたようだ。絶望的な現実は夢では無く、相変わらずで宙吊りのままで周りは鏡に囲まれた神秘的な空間。目を体に向けると下腹部に煌めく紋章が刻まれ光っていた。
「気が付いたぁ?」
「ひぃい!!?」
横からひょこっと、女神のような化け物が姿を現した。
「これであなたは私の所有物、私の命令は絶対。私を悦ばせるのよ?」
「はっ、はいい!」
そして化け物が、光の紋章が刻まれた私の下腹部を指でそっと優しく撫でてきた。
「――――あ”ッ!?」
突然、一気に体中が淫らな快感に襲われ、下腹部を切ない疼きが満たし、思わず声が漏れる。じくじくと火照り始めた体に酷く動揺してしまう。
「ああぁっ……!?こ、これはぁ……!?」
「あなたはこれから、いつでもどこでも、極度の性的な興奮状態と快感状態でいられるのよ」
紋章から広がる甘い刺激が、私の全身をじわじわと侵食してくる。
「はあぁん!?あっ、あっ!」
「良かったわね、感じるでしょう?嬉しいでしょう?」
「……う、嬉しいですぅ……ぁっ」
「常に盛り切った雌猫ってところねぇ?そして……」
化け物の視線の先、鏡の空間の隅に静かに佇んでいた何かが居た。そしてその鏡のような銀色の光沢を放つ半透明の大きな丸いものが、跳ねながら寄って来る。
「な、なに?これ、スライム?」
「このコは私が実験的に創造した、とってもお利口で器用な助手、ミラースライムよ」
「創造……!?魔物を創ったの……!!?」
この化け物はそんな生命体まで創れると言うの!?
ゴーレムや合成獣なら、何かの物語で読んだことはある。だけどそれは空想の物語だと思っていた。
「このスライムは私の意思に同調して、自由自在に繊細に動くの。形も硬さも変えれる凄いコよ」
「は、はぁ……??」
「より感度が高まる媚薬も放出するし、体を這うと凄く気持ちがいいのよ~」
「……!?も、もしかして……!?」
「お肌もつるつるぷるるんに磨かれて美容にもいいし、余計なものは食べてくれるわ」
ミラースライムは体を切り離して様々な大きさに分裂した。分裂した小さなスライムたちは嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ね、その一つがエリュシェルの手に収まると棒へと姿を変えた……い、いや、これは男のアレ!?
「つまりはファンタジーな夢を詰め込んだ、神懸かりのアダルトグッズでぇす」
「ちょっ、ちょっと待って……!?まさか……!」
分裂した数多のスライム達が床を跳ねながらその場で次々と変形していく。男の象徴になるもの、手のひらサイズの薄いもの、金貨ほどの極小サイズで小刻みに震えるもの、小さな玉が幾つも数珠繋ぎになっている紐状の異形に、糸のように細くミミズのように蠢くもの。
「はぁっ……あっ……あっ……」
それらの歪な形状を見るだけで、色気づいた頭が期待をして何をされるのか妄想してしまう。クラクラと頭が回り、別の生き物のような体は淫らな快感と興奮に歓喜の熱を帯び始めた。
「噓でしょ!?……ハァハァ……!待って、ぁっ……!」
体に巻き付いた触手もまたミラースライムだった。紋章の快感と興奮に喘いでいる私を、巻き付いた触手が下着を剥ぎ取り軽々と持ち上げた。私を宙に横たえるとゆっくり腕を上げられ、足を大きく広げられた。そんな露な姿を、空間中の鏡の全てがじっくりと見つめるように映し出している。
「ああぁっ……!み、見ないでぇ……!」
「うふふ、可愛いわねぇ」
やがて、羞恥に震える私を小さく分裂した異形スライムたちが取り囲みはじめた。そんな私にエリュシェルは、手に持った艶めかしい棒に頬ずりしながら恍惚とした表情で命令した。
「さぁ、私を悦ばせてね?魔女ちゃん」
「ひあっ、ひゃ、ひゃあああぁん!?」
下腹部の紋章がより甘く強い刺激で全身を包み込み、そして数多の歪な異形スライムたちが、無慈悲にも私へ一斉に飛びかかって来た――――
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