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勇者とチートと物語  作者: 紫藤 霞
ギルドで働こう!
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もう一つの依頼の事

 さて、どうしたものか。

 勇者二人は覚醒した。

 ならば後は脱出するだけ、なのだが……折角だし第二目的の救出も行いたい。

 だが、此処まで来るまでに大量のモンスターは居れど戦闘の痕跡は少なかった。

 戦いながら連れされれて行った、或いは戦う以前に連れ去られた。

 どちらかであろう。

 覚醒した二人が居るならそれなりに簡単に救出できると思うのだが


「アキラアキラ!俺達覚醒したぞ!」

「うむ、見ていたぞ。良くぞ覚醒した。特にカズヤのは凄まじいの一言だったな」

「あぁ、まさかこれほどとはな。そういえば、精霊とも話せるようになったぞ」

「なぬ?!俺話せないのに!?」

「精進が足りん、と言う事か。其れはともかくこの後の方針だが、依頼ではこのまま戻っても良い事になっている。が、ダンジョンに残されている者達を助ける方向にしようと思う。異論はあるか?」

「私は無いな」

「俺も~。でも何処にいるか検討はついてんのか?」


 其処が問題なのだ。

 あのアラクネア、そしてアリムゲストの悪夢。

 其れがここで出てきたと言う事はそれ以上の敵が居るのか、はたまた親玉が先に出てきてくれたのか。

 難しい所ではある。

 ならば調べるか


「少し待て。ダンジョンの主を倒したのなら魔素が薄れて探索魔法を使える筈なのだ」

「おぉ!すげぇ便利!アキラ早く早く!」

「そう急かすな」


 そういって、麒麟を発動させ紫色に変化させる。

 探査魔法の一種で必要な情報を精査してくれるのである。

 半径5㌔圏内なら、見つかる筈なのだが


 見えた。

 まだ奥があるのか。

 そして


「テツヤ、カズヤ」

「どうした、アキラ」

「覚悟しておけ、人数が合わん」

「げっ、性を吸われたとか死んでるとかそういう話?」

「そういう話だな」


 とにもかくにも救出できる人間は救出するか。

 私達は奥へと進んでいく事になった。


 奥に進むのには特段の苦労は無かった。

 罠も無く、敵も居なかった。

 やはりあのアラクネアが主だったらしく其の主を倒した私達に戦いを挑むものが居ないみたいである。

 そして奥に着いた

 酷く、酷い匂いであった


「くさっ!何この匂い?!」

「……腐敗臭が混じってるな、死人が居るぞ」

「それは……できれば見たくないが」

「諦めろ、これも依頼のひとつだ」


 奥に進めば未だ男性から精液を吸っているサッキュバスやリリス、ラミア等が居た。

 数人の男性は身体が皮と骨だけになっている状態でなお精を吸われている。

 奥には死んだのであろう人間が数名いた。

 女性はと言えば反対側に牢屋に入れられて倒れている。

 この何日も絶食していれば当然か


「敵を掃討する。一気にいくぞ」

「「応!」」


 次の瞬間には、既に性を吸っていた敵の魔物は一掃されていた。

 覚醒した二人の強さは段違いに強くなっている。

 これはうかうかしていられぬな


「私が男性の方を見る。女性の方に向かいとにかく持ってきたものを食べさせろ」

「あいあいさ~!」

「アキラ、あちらの死んでいるような人たちは?」

「既に事切れて死んでいる。あれは無視する」

「了解だ」


 さて、此処まで性を吸われて生きていられるものだろうか?

生きているだけでも幸運だったりします。


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