二人の教育の結果とダンジョン探索開始
とんっ、と地を駆り空中に居るサッキュバスに標準を合わせ其の胸元に風穴を開ける攻撃を行う。
地面に着地すると同時に蜘蛛の化け物アラクネが襲ってきた所を其の動きに合わせ、さらに力をこめて転倒させ其の頭部を踏み抜いて倒す。
この辺りのモンスターを大体狩り尽くし、漸く一息入れる
「数多!」
「確かに、之は少々予想していなかったな」
徹夜と珍しく和也も文句を言う。
まぁ、ダンジョンに入ったと同時に体感で20分程戦い続けていたのだから其れもしょうがない
漸く辺りが沈静化し、モンスターの気配もなくなったので休憩を入れる
「それにしても、それなりに奥に進んだと思ったが実際はどうなのだろうかな」
「俺はそろそろ洞窟の一番奥が近いってのが希望~」
「俺も同意権だが……多分まだ浅い所だな此処は」
「勘か?」
「何時もどおりの勘で申し訳ないがな」
だが、和也の言う通り私もまだここは浅い階だと思っている。
この程度、といってはあれだがこの数で押す戦法では共同Cランクチームは倒せるかもしれないが救出部隊は倒せない。
とは言え、本当に浅い階なのかと言われると其れも其れでおかしい気もする。
上層階で此処まで波状攻撃してくるダンジョンは無い。
基本的にダンジョンの敵は待ちだ。
ダンジョンの中に入ってくる侵入者に対して行動を起こすもので、自ら動いて他の階層に移動する事はない。
だというのにこのダンジョンは他の階層のモンスターが上層階に上がってきている。
何がなにやら、と言うのが本音である
「ともかく愚痴を言っていてもしょうがない。そろそろ奥に進むぞ」
「ん、了解」
「も、もう少し休憩を~」
「勇者モードで戦ってるんだから其処まで疲れてないだろうが。とっとと進むぞ」
そう言っておくに進んでいく。
さらに進めば進むほどラミアだのサッキュバスの幼態、リリス等が現れるようになってくる。
それらも吹き飛ばし、殴り飛ばし、蹴り飛ばして先に進んでいく。
敵の強さとしてみればCランクに届くか、Dランククラスだろう。
もっとも、この数ではCランク間違いなしではあるが。
「この、うっとおしい!」
「徹夜離れろ!凍える水よ、槍となって敵を貫け!氷のぉぉ!矢ぁぁぁあ!」
徹夜が敵の集団から離れると同時に和也の水魔法「氷の矢が敵に降り注ぐ。
其の威力は一撃一撃が強烈な上氷の槍となり敵を貫いていく。
それだけでリリスやラミアといった集団を一掃していく。
勿論、敵のリリスやラミア、さらにはアラクネの中には魔法を防ぐものも居るがそういった者には
「隙だらけだってぇのぉ!」
両手に剣を持った徹夜に切り刻まれていく。
この二人、やはり相性が良いのか中々に連携がうまくなってきている。
私個人の出る幕が無いのはやはり良い事だ。
この二人が間違いなく強くなっている証拠でもある
其の為想定しているよりも早く奥に進めるが、其の分休憩も必要になってくる。
常に全力戦闘ばかりで気の抜ける場所が少ししかない。
そういったところを見つけては休憩を取りながら奥に奥にと進んでいく
進んでいくのだが
「可笑しいな」
「どうしたアキラ?」
「なんかあったんか?」
「逆だ。此処まできたのに戦闘をした痕跡があまりに少なすぎる」
私や徹夜、和也の戦った後など嵐が過ぎ去ったような爪あとがある。
無論、之は例外的な強さを誇っているからだという事は分かる。
分かるが、通常戦闘をしていても残る筈の戦闘痕があまりに少ないのである。
まぁ、嵐のごとく私たちの戦闘で荒らしているので其の性かもしれないが
「あぁ、それなら理由多分分かるぞ?」
「ん?カズヤ、何かあったのか?」
「今戦った相手の動き、二人は如何見た?」
何?
動きと言えば普通に戦っているようにしか見えなかったが。
テツヤの方を見ても首をかしげているみたいだし先を促す
「ふむ。そうすると私だけだったか。テツヤは近接主体でアキラは強すぎるからか?先ほどの敵の動き、特にサッキュバスは戦闘しながらこっちに誘惑を掛けてきいたのだよ。あれは、どこかに連れ去ろうとしてる感じで間違いないはずだぞ?」
ふむ。
と言う事は戦闘痕が少ないのは
「敵に連れ去られたから、と言う事か」
「多分な~」
「カズヤ良く見ていてくれた」
「やっぱこういうときカズヤは凄いよな」
「ほめても何もでないぞ?だが、こうなれば先に入った部隊は」
連れ去られた、と考えるべきか。
連れ去られたとなると……やはり目的は男性の性になるのかこれは……?
良く分からないまま、先に進む私たちであった
カズヤは感が良いのです。
意外といろんな事を見ております




